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2017年10月20日

いわゆる山寺を訪問 (山形への旅)

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初めて訪問しました。素晴らしい景色です!

■山寺の歴史■
始まりは860年。清和天皇の勅命で円仁(慈覚大師)が開山したとされているそうです。古いですね。ただこれには諸説あり、確実視されているのが860年というだけで、推定だと創建時期はもっと遡るそうです。なおさら凄い。

<山寺駅>
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これ寺ではなく駅です。寺社造り。早くも気分が盛り上がります。山形市に宿泊していましたのであっという間に到着しました(JR仙山線の各駅で5駅目。快速も止まります)。

<立石寺>りっしゃくじ
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山寺として知られる立石寺。正式には宝珠山立石寺(ちょっと忘れそう)。

<観光案内マップ>
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現地で撮影。こんなにたくさん。お勧めの所要時間は2時間半から3時間とのことですが、男の足でただ登って降りるだけなら往復1時間程度とのこと。このあと市内の古戦場へ向かう予定なので、なんとか2時間で楽しもうと決め、てくてくと歩き始めました。

<実際の山>
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パワースポットとも言われる山寺。紅葉にはちょっと早かったようですね。この切り立った山にオッサンが挑みます。

■最上家との関係■中世
山寺の長い長い歴史。戦国武将好きなので最上義光と関わりのあるところをちょっと。860年から一気に1300年代。資料を見ると、羽州探題として山形に入部した斯波兼頼により再建されたとあります。斯波兼頼(しばかねより)、つまり最上家の祖・最上兼頼のことですね。山形城主であり続けた最上家と山寺の関係が深く、寺は長年にわたり歴代当主の庇護を受けていたようです。最上義光も立石寺を援助しました。そういう意味で、この寺も最上義光ゆかりの地ということになります。

<修行の岩場>
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現地説明板によれば「危険な岩場を通ってお釈迦さまのみもとにいたる行場(ぎょうば)」とのこと。

■奥の細道■江戸時代
松尾芭蕉がこの地を訪れたのが元禄2年の5月27日。西暦だと1689年7月13日。その季節らしい有名な句を残していますね。

閑さや岩にしみ入る蝉の声

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私の訪問は10月中旬。もう蝉の声は聞こえません。ただ、岩山の細い登山道をもくもくと歩き、足が疲れてふと立ち止まった瞬間

岩にしみ入る・・・というのはそういうことかぁ

と、実感しました。もちろん私なりにです。

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城跡巡りもそうですが、実際に行ってみないと味わえない感動というのがありますね。山寺はまさにその通りでした。勤務先の先輩で、やはり山寺を訪問した方が「想像以上」と興奮気味に話していのを思い出します。きっとその方も、どうにも言葉では言えないものを感じて帰ってきたのですね。

<仁王門>
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神々しい。こちらは江戸末期に再建されたもの。立派です。

■休憩所にて■
ベンチに座って喉を潤していると、お隣のベンチのお婆さんに声をかけて頂きました。毎日登っているとのこと。地元の方のようです。それにしても毎日とは。もはや日課のようです。どこから来たと尋ねられ「埼玉からです」と答えると「そりゃ遠くから」と言って嬉しそうな顔。更に「わざわざ?」とつけ加えると、こちらが答える間もなく大笑いしていました。城跡巡りのついでとも言いにくく、私もただただ笑っていました。明るいお婆さん、これからもお元気で。

<朝一の訪問>
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山水画で描かれそうな岩山ですね。

<山頂より>
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この後の予定もあったので朝一番で訪問。景色もさることながら、澄んだ空気が心地良く感じられました。登りはひともまばらでしたが、下山する時はたくさんの人とすれ違いました。元気な若者グループもいましたが、高年齢の方が多かったですね。へんなもので、中間層は少な目でした。声をかけてくれた気さくなお婆さんも思い出されますが、平地でもやや難のある足取りで、杖をつきながら登ってきた男性の姿が忘れられません。かなりのご高齢。道を譲る時にすれ違っただけですが、毅然たる男の姿を久しぶりに見たような気がします。

■山形への旅■

<松尾芭蕉の像>
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意識して「芭蕉と曽良」を同じ画像に納めました(奥が芭蕉で手前が弟子の曽良)。松尾芭蕉の銅像はいろんな観光地で見かけますが、この場所は感慨深いものがありますね。

プログで「つわものどもが夢の跡」なんて勝手にパクらせて頂いております。いつもありがとうございます。芭蕉は「夏草や兵どもが夢のあと」から奥羽山脈を越えて出羽国に入り、山寺に立ち寄りました。そして「五月雨をあつめて早し最上川」から月山(がっさん)へ向かいます。

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156日に及ぶ芭蕉の旅。その三分の一は現在の山形県で過ごしたそうです。「出羽三山を目指した旅」とも言われています。つまり、芭蕉の旅は「山形への旅」でもあったわけですね。


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タグ:山形への旅
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