■ 城跡の維持・管理 ■
<山中城の遺構>
三島市のホームページによれば、山中城は昭和48年から発掘調査と復元整備が開始され、昭和56年に一般開放されたようです。更に平成25年度からは、傷みの目立つ西櫓、西ノ丸、元西櫓、二ノ丸を再整備し、開園した昭和56年当時の復元状況に戻したとのこと。「北条流築城術の粋 障子堀と畝堀」と表現されています。
リニューアルしたばかりだったのですね。
行ってみてまず実感したのは、かなり整備されていることと、思っていたより広いこと。
<障子堀>しょうじぼり
こういうのはネットや雑誌でしか見たことがありませんでした。実物を見られて満足です。障子は元々「さえぎるもの」という意味。いわゆる家の障子に似ているからではなく、さえぎる仕切りがあることから障子堀と呼ばれています。
<表面に芝>
障子堀の表面は本来なら土ですが、ここでは保護のため芝がはられています。
<念入りな保護>
ここはまだ芝をはって間もない感じですね。保護してもらっている様子を強調すべく、この画像にしました。
全てという訳にはいきませんが、城跡の広範囲にわたって、曲輪や土塁にも同じ措置がなされています。やや凝りすぎた復元も含まれますが、総じて感謝したくなる城跡でした。
■ 凝り過ぎてないエリア ■
芝のはっていないごく自然な遺構も沢山あります。これはこれで別の楽しみがあります。
<堀切>ほりきり
尾根を断ち切った堀跡。なんとなく中世の城のなごりが漂います。
<本丸付近の堀>
堀の底に更に窪みがありますね。復元されていませんが、ここも障子堀と類似した形状だった可能性も…?などと楽しむことができます。
■つわものどもが夢の跡■
私の訪問は冬です。冬枯れの城跡を眺めながら、かつての「兵どもが夢」を思い浮かべながら散策してまわりました。公園を運営する側としては、春から秋までさまざまな花が楽しめるのも自慢のようです。それに合わせて訪れれば、また別の顔を楽しめるのかも知れませんね。
そういえば「兵どもが夢の跡」の前は「夏草や」でしたね。では、夏にまた訪れたいと思います。草木が青々と生い茂る城跡に、自分が何を感じるのか楽しみです。
城跡好きでまだ行かれてない方、ここはお勧めです。
特に城好きでない人にとっても、きっと楽しめる場所です。
日本100名城に選ばれている三島市の山中城
素晴らしい維持・管理に感謝申し上げます
■訪問:山中城
[静岡県三島市山中]
※現地に無料駐車場あり
お城巡りランキング
2017年03月01日
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