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■ お城巡り ■
<猪苗代城跡>
中世においては猪苗代氏代々の居城。猪苗代氏が去っても、この場所は長らく城として機能し続けました。江戸期には会津若松城の支城という位置付け。その会津若松城が鶴ヶ城と呼ばれたのに対し、猪苗代城は亀ヶ城と呼ばれました。本城と支城、鶴と亀というコンビですね。
連続して配置された曲輪や石垣・土塁・空堀など、遺構がたくさんの山城です。特に尾根を削って作る堀切は見応えがありました。
<堀切>ほりきり
城用語では、山の尾根を削って造る堀を「堀切」と呼びます。堀は通行を妨害するもの。普段は橋を掛けていたのかも知れません。不便ですからね。
訪問記では「城跡」らしい画像を選んで投稿していますが、町が管理している公園ですので、整然と整備されたエリアもあります。若いお母さんが小さな子供を遊ばせている光景と出会いました。静かで良い所です。
[福島県耶麻郡猪苗代町古城町]
■ 現地在来線の旅 ■
<猪苗代駅>到着時
郡山までは新幹線。その先は在来線で移動。ここまでクルマで来れる自信がないので。磐越西線(ばんえつさいせん)の旅です。山あり川あり、水田ありの会津。ゆっくりと車窓を楽しむことができました。また、猪苗代まで来てしまえば、あと5駅30分強で会津若松です。
<野口英世>
ご本人及び猪苗代の皆様に失礼ながら、到着した時点では「なんでここに?」と思ってしまいました。そう、猪苗代のご出身ですよね。むかし三上博史さんが野口英世を演じた「遠き落日」という映画、そういえば舞台はここだったなぁ。などと、じわりじわりと思い出しました。まぁ現地ではその程度でしたが、帰宅してから調べたら、野口英世さんは子供の頃、猪苗代城跡でよく遊んでいたそうです。故郷に歴史の深い城跡があって、そこで遊んだなんて、大人になっても忘れられない思い出ですね。羨ましい。そして更に分かったのは、仙台藩士として伊達家に仕えた猪苗代氏の子孫にあたるそうです。ではご先祖さまと関係のある城なのですね。ご本人が意識してたかどうかは別にして。こういうことを事前に知っていれば、旅先でそういう見方もできたかも知れません。まぁ後からでも知らないよりいいや。※私は訪問しませんでしたが「野口英世記念館」が人気のようです。
<この日の相棒>
猪苗代城は駅から微妙な距離(約1.5km)。更に、城の周辺も見てまわりたかったので、レンタル自転車を利用しました。恒例により一人旅なので、とても頼もしく感じた相棒です。ありがとう。晴れていますが、この時既に、激しく雨が降るであろうことを風が教えてくれました。夕立が多い関東の田舎で育ちましたので、肌で分ります。そのイヤな予感も何となく懐かしく、子供のように必死にペダルをこいで駅へと向かいました。
<雨の猪苗代駅>帰り
たどりついたら雨降り。いつも、じゃないからこれもまぁいい思い出です。
猪苗代は自然豊かで観光スポットの多い町。私は目的が限定されていたので、「在来線」プラス残りは「自転車」で頑張りましたが、本格的な観光したい方はやはりクルマですかね?まぁどちらにしても、もっとゆっくりしたい町でした。
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