2020年12月03日
ジャイアント・タロン3にスパイクタイヤ(アイススパイカープロ)で試走
先日ジャイアントのタロン3装着させたシュワルベのスパイクタイヤ、アイススパイカープロ。ようやくスパイクタイヤを試せそうなぐらい積もったので試走を兼ねて色々な路面を走ってみた。
まずその前に雪道といってもいくらかパターンがあるのでそれを説明しておく。雪国で車に詳しい人ならよくご存知だと思うが、雪国で自転車に乗る際は路面状況を意識して乗るとより安全につながると思う。今回購入したMTB用のスパイクタイヤ、アイススパイカープロは圧雪とシャーベットにはめっぽう強く、シャーベットや新雪は苦手というレビューがネット上にあった。これを踏まえて色々な路面を試してみた。
@新雪
その名前の通り新しく降り積もった雪のこと。降ったときの気温により水分を含んだ湿って重たい雪か、あるいは水分がなくサラサラのパウダースノーとの2種類がある。湿った雪は除雪や圧雪されていないと量が多くなるにつて重たく進みづらくなる。車の場合タイヤハウスに詰まったりシャーシーまで雪があると4WDでもスタックしやすくなる。
→アイススパイカープロは今回試した路面が本当の新雪で、すぐ下がアスファルトという条件だったのでちょっと抵抗が増えたぐらいでほとんど問題なかった。おそらく降り積もった上に新雪となるとちょっと苦手かも。
A圧雪
新雪から降り積もって踏み硬められた状態。踏み硬められるには車のタイヤや歩行者、圧雪車など色々あるが雪道においては比較的安定していて走りやすい。
→こちらも問題なく走れた。ただ、時折踏み硬められてない中途半端なサラサラの不安定な雪があるとタイヤがうまくグリップせず、雪ににとられやすくなり、走行不安定になる場面があった。ただし昨年のミシュラン・スターグリップやシュワルベ・ウィンターマラソンプラスよりはタイヤの幅が広いため安定力は上だった。
Bシャーベット
圧雪や新雪の状態から気温により溶けてシャーベットアイスのように溶けた状態。アイスバーンよりは危なくないが以外と滑る場合があるので注意が必要。
→今回はシャーベット路面がなかったため未評価
Cアイスバーン
圧雪状態の雪が溶けて再びこおり、ツルツルになった状態。アイスバーンでも濡れたアイスバーンと乾いたアイスバーンとがあり、特に濡れたアイスバーンは高性能なスタッドレスタイヤでも制動距離が伸びて非常に危険。また、一見黒いアスファルトが見えて大丈夫そうな路面でも表面上に氷の膜があってそれが滑るブラックアイスバーンもある。
→こちらはかなり効く。ガリガリと音を立ててスパイクピンが路面にかっちゃいている音がし、ものすごい制動力(夏タイヤと同じぐらい)で氷の上でも止まることができる。昨年はクロスバイクの後輪だけクロスバイク用スパイクタイヤを履かせたが、それよりもピン数が多く、かつ前タイヤもスパイクタイヤなのでアイスバーンにおける安定感はバツグンだった。このタイヤが一番強い場面だと思う。
大まかにわけるとこの4つで今回試せたのは3つ。旭川では気温が低い日が多いのでアイスバーンやシャーベットの割合が少なめだが近年は暖冬なのか温かい日が多くなり、特にアイスバーンの日が増えてきている。アイススパイカープロだと降り始めと春先はちょっとつらいと思うが、圧雪やアイスバーンが多くなるガチガチの冬シーズンはかなり実用的で使える印象をうけた。値段は高いが評価も高いのでいいタイヤだと思う。昨年のクロスバイク&冬タイヤの組み合わせよりも断然走るので、雪道で安全に自転車に乗るなら最低MTBにアイススパイカープロが条件と思う(もっと予算のある人は素直にタイヤの太いファットバイク&ファット用スパイクタイヤが良い)。
ちなみに雪道での平均時速は10km〜15km程度。クロスバイクだと20km前半から30km手前、ロードバイクだと30km以上で巡航できるのでかなり遅くあまり速くは移動できない点に注意。それでも歩くよりは2倍以上スピードが出るのでメリットはあると思う。また、雪という抵抗によりペダリングが重いのと、夏よりもバランスを取らないと行けないのでスピードが遅くとも路面状況によっては結構な運動になる。またフロントはロー側がおすすめ。雪道だと結構ペダリングが重たくなるのでガンガン踏み続けるとすぐ太腿が痛くなるのでくるくる回したほうが効率がいい。マウンテンバイクのフロントインナーは山道など激坂ぐらいしか使い道がないかと思ったが、雪道で有用なことが判明した。
さらに雪の深さによってはリアディレイラーが雪に接地するケースもあり、当然チェーンも雪まみれになることがある。このためチェーンやスプロケットを保護する意味でチェーンオイルは(すぐ汚れやすいものの)粘性の高いドロドロ系を使ったほうが良さそうだ。
まずその前に雪道といってもいくらかパターンがあるのでそれを説明しておく。雪国で車に詳しい人ならよくご存知だと思うが、雪国で自転車に乗る際は路面状況を意識して乗るとより安全につながると思う。今回購入したMTB用のスパイクタイヤ、アイススパイカープロは圧雪とシャーベットにはめっぽう強く、シャーベットや新雪は苦手というレビューがネット上にあった。これを踏まえて色々な路面を試してみた。
@新雪
その名前の通り新しく降り積もった雪のこと。降ったときの気温により水分を含んだ湿って重たい雪か、あるいは水分がなくサラサラのパウダースノーとの2種類がある。湿った雪は除雪や圧雪されていないと量が多くなるにつて重たく進みづらくなる。車の場合タイヤハウスに詰まったりシャーシーまで雪があると4WDでもスタックしやすくなる。
→アイススパイカープロは今回試した路面が本当の新雪で、すぐ下がアスファルトという条件だったのでちょっと抵抗が増えたぐらいでほとんど問題なかった。おそらく降り積もった上に新雪となるとちょっと苦手かも。
A圧雪
新雪から降り積もって踏み硬められた状態。踏み硬められるには車のタイヤや歩行者、圧雪車など色々あるが雪道においては比較的安定していて走りやすい。
→こちらも問題なく走れた。ただ、時折踏み硬められてない中途半端なサラサラの不安定な雪があるとタイヤがうまくグリップせず、雪ににとられやすくなり、走行不安定になる場面があった。ただし昨年のミシュラン・スターグリップやシュワルベ・ウィンターマラソンプラスよりはタイヤの幅が広いため安定力は上だった。
Bシャーベット
圧雪や新雪の状態から気温により溶けてシャーベットアイスのように溶けた状態。アイスバーンよりは危なくないが以外と滑る場合があるので注意が必要。
→今回はシャーベット路面がなかったため未評価
※画像はアイスバーンではないので参考程度
Cアイスバーン
圧雪状態の雪が溶けて再びこおり、ツルツルになった状態。アイスバーンでも濡れたアイスバーンと乾いたアイスバーンとがあり、特に濡れたアイスバーンは高性能なスタッドレスタイヤでも制動距離が伸びて非常に危険。また、一見黒いアスファルトが見えて大丈夫そうな路面でも表面上に氷の膜があってそれが滑るブラックアイスバーンもある。
→こちらはかなり効く。ガリガリと音を立ててスパイクピンが路面にかっちゃいている音がし、ものすごい制動力(夏タイヤと同じぐらい)で氷の上でも止まることができる。昨年はクロスバイクの後輪だけクロスバイク用スパイクタイヤを履かせたが、それよりもピン数が多く、かつ前タイヤもスパイクタイヤなのでアイスバーンにおける安定感はバツグンだった。このタイヤが一番強い場面だと思う。
大まかにわけるとこの4つで今回試せたのは3つ。旭川では気温が低い日が多いのでアイスバーンやシャーベットの割合が少なめだが近年は暖冬なのか温かい日が多くなり、特にアイスバーンの日が増えてきている。アイススパイカープロだと降り始めと春先はちょっとつらいと思うが、圧雪やアイスバーンが多くなるガチガチの冬シーズンはかなり実用的で使える印象をうけた。値段は高いが評価も高いのでいいタイヤだと思う。昨年のクロスバイク&冬タイヤの組み合わせよりも断然走るので、雪道で安全に自転車に乗るなら最低MTBにアイススパイカープロが条件と思う(もっと予算のある人は素直にタイヤの太いファットバイク&ファット用スパイクタイヤが良い)。
ちなみに雪道での平均時速は10km〜15km程度。クロスバイクだと20km前半から30km手前、ロードバイクだと30km以上で巡航できるのでかなり遅くあまり速くは移動できない点に注意。それでも歩くよりは2倍以上スピードが出るのでメリットはあると思う。また、雪という抵抗によりペダリングが重いのと、夏よりもバランスを取らないと行けないのでスピードが遅くとも路面状況によっては結構な運動になる。またフロントはロー側がおすすめ。雪道だと結構ペダリングが重たくなるのでガンガン踏み続けるとすぐ太腿が痛くなるのでくるくる回したほうが効率がいい。マウンテンバイクのフロントインナーは山道など激坂ぐらいしか使い道がないかと思ったが、雪道で有用なことが判明した。
さらに雪の深さによってはリアディレイラーが雪に接地するケースもあり、当然チェーンも雪まみれになることがある。このためチェーンやスプロケットを保護する意味でチェーンオイルは(すぐ汚れやすいものの)粘性の高いドロドロ系を使ったほうが良さそうだ。
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