2017年02月04日
おはスタで有名なレイモンドさん 折りたたみ自転車の欠陥事故で提訴
粗悪な輸入自転車による欠陥事故が近年増えている。とりわけ強度や耐久性を求められる折りたたみ自転車での事例が多く、場合によっては訴訟となるケースも。今回報じられたニュースではあの有名な子供向け朝の情報番組「おはスタ」でかつてやまちゃん(山寺宏一)と共に当時の子どもたちの間で大人気だった「レイモンド」ことレイモンド・ジョンソンさんの事例だ。レイモンドさんは3年前に買った折りたたみ自転車で走行中にシートポストがいきなり破損。足を骨折する重症を負った。3年たっても事故を公表しないメーカーの対応にの悪さに訴訟に対して踏み切ったもの。
参照元:TBS Newsi
ニュース記事では少しわかりづらいので彼自身のツイッターからも情報収集してみた。
参照元:@rayoha
するとツイートにはこんな画像が。どうやら事故を起こした自転車の写真のようで、シートポストが破断しているのが確認できる。彼自身のツイートには3つにわけてこのように述べられていた。
と事故の様子やメーカー&販売元の対応、提訴に至った経緯が記述されていた。このツイートを見るとメーカーは一切責任が無いとの主張で、うやむやにされた感じだ。彼自身はダンサーとして致命的な足の重症を負ったにもかかわらずこの対応には憤りを感じる。3つ目のツイートにもあるように本来ならリコールなどを行い原因調査。被害者にはきちんとした対応を取るべきなのに何もない点は本当に腹立たしい。
では、その自転車を販売したメーカーはどこなのか。1つ目のツイートには
との記述がある。これを順に調べてみると....AZUL by moussyというのは株式会社バロックジャパンリミテッドが展開するブランドの一つで、バロックジャパンリミテッドそのものは東京都目黒区に本社を置く、婦人服を企画、製造、販売するアパレル企業らしい。実店舗は新宿の旗艦店のほか北海道から九州・沖縄まで展開し、主にイオンモールのテナントに入居する形で出店している。このほかネット店舗も展開中だ。
もうひとつの輸入元であるエムプランニングは神奈川県藤沢市に本社を置く会社で、「オリジナルブランドの企画、製造、卸業契約ブランド商品の輸入、日本総代理店業雑貨等の輸入、卸業」などを手がけている。メーカーのHPでは「レインボークルーザー」なるタイヤの太いビーチクルーザーが確認でき、自転車メーカーの模様だ。
レイモンドさんが購入した自転車は「AZUL by moussy」ブランドの自転車としてエムプランニングに委託。エムプランニング側で契約あるいは所有の(中国の工場で)生産&輸入された中国製自転車と思われる。ただし、現在では取り扱いが終了しているのか情報がほとんど得られなかった。偶然にもネット上のオークションで見つけたものには「レア」と記述されており、かなり珍しいのもなのかも。販売価格は3万前後らしい。
パット見は特に変な部分は見られないが、この手の粗悪品(激安品)ではコストカットのためフレームに強度不足な部分があったりする。
ただし、気になるのは事故そのものはシートポストの破断によるもの。メーカー側の言い分でも「設計体重以上の人が乗っていた」、「シートポストが指定位置よりも高かった」としている。この手の自転車でよくあるフレームの破断ではないためメーカー言い分も理解できなくもないが、それでも3年以上も問題を放置し何も無かったようにした部分は看過できなくユーザー側から見てもいい感じがしない。少なくともユーザー怪我を負うほどの事故が発生し、その原因を疑われたのなら今一度製品の強度などを調べてきちんと説明すべきだったと思う(その手の反応がメーカー側から3年たっても得られなかったので今回の訴訟に発展している)。
この手の事故はマイナーな良くわからないメーカーの激安中国製・折りたたみ自転車に多いが、それ以外でもビアンキのMTBのように有名メーカーでもまれに起こることがある。やはり買う時は最低限でも名のしれたブランド、あるいは実績のあるメーカーにしたいところである。
参照元:TBS Newsi
ダンサーとしてテレビ番組にも出演していたアメリカ人の男性が、自転車の事故で重傷を負ったのは、「自転車に欠陥があったからだ」として1億円の損害賠償を求める裁判を起こしました。
訴えを起こしたのは、ダンサーとして活躍していたアメリカ人のレイモンド・ジョンソンさん(54)です。ジョンソンさんは、2013年5月、東京・足立区の路上で折りたたみ式の自転車に乗っていたところ、突然、サドルを支えるパイプが折れて転倒し、足を骨折するなどの重傷を負いました。
自転車は中国で製造されたもので、ジョンソンさんは「自転車に欠陥があった」として、輸入と販売をした国内の2社に対しあわせて1億円の損害賠償を求めました。
「いきなり『パキ』って、でかい音がしまして。一番心配しているのは、他の人がこの自転車に乗って事故が起きるかどうか」(マルチアーティスト レイモンド・ジョンソンさん)
ジョンソンさんは2社が「3年以上たっても事故を公表しないことから裁判に踏み切った」ということです。2社は争う姿勢を見せていて、販売会社は「裁判において当社の主張をしていく」とコメントしています。
ニュース記事では少しわかりづらいので彼自身のツイッターからも情報収集してみた。
参照元:@rayoha
するとツイートにはこんな画像が。どうやら事故を起こした自転車の写真のようで、シートポストが破断しているのが確認できる。彼自身のツイートには3つにわけてこのように述べられていた。
1)昨日は記者会見をやり3年前にAZUL by moussy(輸入元の(株)エムプランニング、販売元の(株)バロックジャパンリミテッド)の自転車に乗っている時にシートポストがいきなり壊れて左脚を脱臼骨折し1ヶ月近く入院しました。今でも寒い時雨が降っている時に足が痛みます。続く→
2)原因は乗り方が悪い、シートを前に出しすぎ、シートポストを上げすぎ、、証明は出来なかったからその後に僕の体重が原因と言われすごく侮辱された気持ちです。当時死にかけていたのにすぐ病院に誰も挨拶に来なかった。たまたま車道を走っていなかったので命は助かった。神様に感謝。続く→
3)僕がもし会社の社長だったら、すぐお知らせをHPに出して自転車をリコール、返金、その後被害者に良い対応をし責任を取る。そうすれば会社の評判も上がるし僕もここまで騒がなかった。皆さん自転車はBAA認証済みの物を購入して下さい。AZUL by moussyを信頼して買ったのに残念
と事故の様子やメーカー&販売元の対応、提訴に至った経緯が記述されていた。このツイートを見るとメーカーは一切責任が無いとの主張で、うやむやにされた感じだ。彼自身はダンサーとして致命的な足の重症を負ったにもかかわらずこの対応には憤りを感じる。3つ目のツイートにもあるように本来ならリコールなどを行い原因調査。被害者にはきちんとした対応を取るべきなのに何もない点は本当に腹立たしい。
では、その自転車を販売したメーカーはどこなのか。1つ目のツイートには
AZUL by moussy(輸入元の(株)エムプランニング、販売元の(株)バロックジャパンリミテッド)の自転車
との記述がある。これを順に調べてみると....AZUL by moussyというのは株式会社バロックジャパンリミテッドが展開するブランドの一つで、バロックジャパンリミテッドそのものは東京都目黒区に本社を置く、婦人服を企画、製造、販売するアパレル企業らしい。実店舗は新宿の旗艦店のほか北海道から九州・沖縄まで展開し、主にイオンモールのテナントに入居する形で出店している。このほかネット店舗も展開中だ。
もうひとつの輸入元であるエムプランニングは神奈川県藤沢市に本社を置く会社で、「オリジナルブランドの企画、製造、卸業契約ブランド商品の輸入、日本総代理店業雑貨等の輸入、卸業」などを手がけている。メーカーのHPでは「レインボークルーザー」なるタイヤの太いビーチクルーザーが確認でき、自転車メーカーの模様だ。
レイモンドさんが購入した自転車は「AZUL by moussy」ブランドの自転車としてエムプランニングに委託。エムプランニング側で契約あるいは所有の(中国の工場で)生産&輸入された中国製自転車と思われる。ただし、現在では取り扱いが終了しているのか情報がほとんど得られなかった。偶然にもネット上のオークションで見つけたものには「レア」と記述されており、かなり珍しいのもなのかも。販売価格は3万前後らしい。
パット見は特に変な部分は見られないが、この手の粗悪品(激安品)ではコストカットのためフレームに強度不足な部分があったりする。
※ツイート画像と比較してもブランド名やペダルなどからほぼ同一品とみて違いないだろうか...
ただし、気になるのは事故そのものはシートポストの破断によるもの。メーカー側の言い分でも「設計体重以上の人が乗っていた」、「シートポストが指定位置よりも高かった」としている。この手の自転車でよくあるフレームの破断ではないためメーカー言い分も理解できなくもないが、それでも3年以上も問題を放置し何も無かったようにした部分は看過できなくユーザー側から見てもいい感じがしない。少なくともユーザー怪我を負うほどの事故が発生し、その原因を疑われたのなら今一度製品の強度などを調べてきちんと説明すべきだったと思う(その手の反応がメーカー側から3年たっても得られなかったので今回の訴訟に発展している)。
この手の事故はマイナーな良くわからないメーカーの激安中国製・折りたたみ自転車に多いが、それ以外でもビアンキのMTBのように有名メーカーでもまれに起こることがある。やはり買う時は最低限でも名のしれたブランド、あるいは実績のあるメーカーにしたいところである。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く