今回は、警備に限ったことでは
ありませんが、日本人労働者の抱える
闇と、それに対する立ち回りのヒント。
残念ながら、会社員というのは仕事を
すればするほど仕事が回ってきます。
必ず、仕事は一部の人に集中します。
そして、その成果が必ずしも評価に
値するわけではありません。
上記の不都合な真実に、僕は気付いて
しまったのです。資本主義だから、
仕事をした人ほど、報われるべき。
しかし、その概念を破壊されたのは
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
のB社。
東京が本社で、全国規模のビル管理会社で
あるB社。待遇の東京水準で、地元では
破格の待遇と、当時言われていました。
しかしリーマンショックでブラックの
本性を現し、さっそく2人の隊員を解雇。
給料もダウン。
検定持ちだった僕は、隊長から直属の
責任者である班長に任命されていました。
そして前隊長の負の遺産であり、
懸案事項であった
警備隊の立て直しを任されたのです。
ところが、仕事をすればするほど負荷は
重くなっていきます。平隊員の粗相の
責任も取らなくちゃいけない。
最悪始末書→クビもあり得る人事でした。
労基法も蔑ろにしたシフト、下がる給料
重くなる負荷。
一方平隊員は、ルーチンワークだけやり
面倒な事になれば、班長に振ればいい。
それでいて批判だけは百人前。
警備会社は大きければいいとは限りません。
というのは、現場が以下の状態では
責任者をやったら病んでしまう。
・民度が低い
・まるでコント
・複雑な人間関係
・変な人が紛れてる
・真面目な人ほど損をする
・会話の中心が悪口陰口噂話
B社現場はまさにそうでした。そんな
環境で、真剣勝負した僕が単純すぎた
のです。
二言目には始末書、クビを連呼する
隊長のパワハラと、当事者意識のない
平隊員との板挟みになり、僕は退職。
しかし、これから学んだことも
ありました。報われるかどうかは
上司や環境次第。
隊長は僕が退職する時に、一番仕事を
したと言っていました。それならば
なぜ、退職に追い込まれるのか。
業務改善や、効率化の仕組みを行えば
行うほど、仕事だけが増えてきて
報われない。
そんな心の中に、砂漠が拡がるような
想いで働いている人も少なくないと
思います。
そんな想いをしながら、僕が出した
現状、最適解は何か。
6ー7割の力で、働ける環境を目指す。
残念ながら、警備業界にそんな環境は
ありませんでした。
僕の経験・資格を見れば、使う側は
現場のリーダーを期待します。
指導教育責任者を取らせれば、年金まで
安く使える。人への投資をケチる、
地場中小警備会社らしい考えです。
どこに行っても、上記の扱いを受ける
のは目に見えています。B社のような
大手であってもブラック。
それが、警備業界外へ転職を求めた
動機であったのです。
6−7割の力で働ける環境であれば、
別の生き方の実験をすることが
できます。
副業や投資、資格取得して別の職場を
当たってみるなど。もはや安定という
文字はありません。
警備員時代からそうでしたが、
今のご時世、安心して働ける環境は
ないと思ったほうがいい。
若いうちはともかく、一つの職場に
コミットして、根詰めて働いても
報われないことが多いのです。
それならば、6−7割の力で働き
自分のリソースたる体力などの資源を
温存して、次に備える。
不安定な環境で働くなら、仕事で健康を
害するほど、無理をしてはいけません。
使う側は、責任を取ってくれない。
僕は6−7割のパフォーマンスで、
評価が下がらない立ち回りを考えて
います。
他人に秀でることが目的ではなく、
生き残ることが目的。優劣は上司が
決める事。
小さなミスはしても、大きな失敗を
しない。上司の印象が悪くなるから。
そのための根回しを行っておく。
日本の職場では目立たないことが、
生き残る上では重要と考えます。
減点法の評価なら、なおさらです。
消去法で選ぶなら、印象の悪い方から
除外されますからね。上司に対して
いい印象作りも、仕事の内ですから。
しじみエキスWのオルニチン
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