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2019年05月07日
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』05
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』05
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
老輩の不善(sins of old age)
"「親愛なる主よ、ここに小さなミサ曲が完成したことを報告します。
私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
楽曲のあとがき より
Agnus Deiアニュス・デイ/神の小羊
Largo幅広く緩やかに (4分音符=88) 拍子3/4
E minor ミで始まる短調 F#
「なまめかしさや悲しさを表す
「非常に考え込み、深く沈み、悄然とし、悲しげな状態を作り出す」
ピアノのostinato執拗反復 で始まる
それはソロcontraltoコントラルト(声域F3-F5) の情感豊かな旋律のベースで
"Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, miserere nobis"
(Lamb of God, you take away the sins of the world, have mercy神の子羊よ 哀れみたまえ) と詠う
コントラルトによる 3小節に跨ぎゆったりと流れる cadence/終止形 の後
SATB合唱が "Dona nobis pacem" (Give us peace/祝福を) アカペラで詠う
この旋律が 違う諧調で 3度繰り返される
その3度目は 神へ加護をと ソロ.合唱が重なり 凛々と詠いあげる
曲の締めは
ピアノが導入と同様の旋律を 老人の重い足取りの様に 休止を含みながら 柔らかく弾き
そして そこに いくつかの強めの和音が加えられ
それは 老いたロッシーニ自らが その不敬を戒めながらも
浄土を乞う姿と重なる
と たのしい演劇の日々
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
老輩の不善(sins of old age)
"「親愛なる主よ、ここに小さなミサ曲が完成したことを報告します。
私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
楽曲のあとがき より
Agnus Deiアニュス・デイ/神の小羊
Largo幅広く緩やかに (4分音符=88) 拍子3/4
E minor ミで始まる短調 F#
「なまめかしさや悲しさを表す
「非常に考え込み、深く沈み、悄然とし、悲しげな状態を作り出す」
ピアノのostinato執拗反復 で始まる
それはソロcontraltoコントラルト(声域F3-F5) の情感豊かな旋律のベースで
"Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, miserere nobis"
(Lamb of God, you take away the sins of the world, have mercy神の子羊よ 哀れみたまえ) と詠う
コントラルトによる 3小節に跨ぎゆったりと流れる cadence/終止形 の後
SATB合唱が "Dona nobis pacem" (Give us peace/祝福を) アカペラで詠う
この旋律が 違う諧調で 3度繰り返される
その3度目は 神へ加護をと ソロ.合唱が重なり 凛々と詠いあげる
曲の締めは
ピアノが導入と同様の旋律を 老人の重い足取りの様に 休止を含みながら 柔らかく弾き
そして そこに いくつかの強めの和音が加えられ
それは 老いたロッシーニ自らが その不敬を戒めながらも
浄土を乞う姿と重なる
中古価格 |
と たのしい演劇の日々
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2019年05月06日
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』04
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』04
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
老輩の不善(sins of old age)
"「親愛なる主よ、ここに小さなミサ曲が完成したことを報告します。
私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
楽曲のあとがき より
Sanctus Benedictus
A cappella 声楽のみ
Andantino mossoやや歩くような速さ(四分音符 =70) 6/8拍子
C major ドで始まる長調
「陽気で勇壮」 「かなり荒削りで大胆な性質を有している」
SATB合唱の “Sanctus/聖なるかな” と3度(三位一体)称賛で始まる
最初はppとても弱く 次はmf 少し強く そして3回目を ff とても強く
“Pleni sunt coeli et terra 栄光に満ち”
SATB合唱 のcanonカノン(複数の声部が同じ旋律を異なる時点からそれぞれ開始演奏する様式)
ff とても強く始まり 柔らかく終わる
"Hosanna in excelsis 天に祈る " ソロAB と ST unison斉唱
"Benedictus qui venit in nomine Domine 祝福を "
3連符のメロディーを SATB合唱が sotto coce 柔らかく
同じフレーズを違ったハーモニーで展開 そして
ベネディクタスのパートへ ソロSATB が詠う
"in excelsis祝福を" fff 極めて強く 宣誓し 終わる
と たのしい演劇の日々
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
老輩の不善(sins of old age)
"「親愛なる主よ、ここに小さなミサ曲が完成したことを報告します。
私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
楽曲のあとがき より
Sanctus Benedictus
A cappella 声楽のみ
Andantino mossoやや歩くような速さ(四分音符 =70) 6/8拍子
C major ドで始まる長調
「陽気で勇壮」 「かなり荒削りで大胆な性質を有している」
SATB合唱の “Sanctus/聖なるかな” と3度(三位一体)称賛で始まる
最初はppとても弱く 次はmf 少し強く そして3回目を ff とても強く
“Pleni sunt coeli et terra 栄光に満ち”
SATB合唱 のcanonカノン(複数の声部が同じ旋律を異なる時点からそれぞれ開始演奏する様式)
ff とても強く始まり 柔らかく終わる
"Hosanna in excelsis 天に祈る " ソロAB と ST unison斉唱
"Benedictus qui venit in nomine Domine 祝福を "
3連符のメロディーを SATB合唱が sotto coce 柔らかく
同じフレーズを違ったハーモニーで展開 そして
ベネディクタスのパートへ ソロSATB が詠う
"in excelsis祝福を" fff 極めて強く 宣誓し 終わる
聴くと聞こえる: on Listening 1950-2017 新品価格 |
と たのしい演劇の日々
2019年05月05日
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』03
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』03
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
老輩の不善(sins of old age)
"「親愛なる主よ、ここに小さなミサ曲が完成したことを報告します。
私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
楽曲のあとがき より
クレド Credo
“Et resurrexit復活”
Allegro 快速で陽気に 四分音符=120
E majour (F C D E)
ソプラノの一声で キリスト復活を宣言 ATB合流
"Et vitam venturi saeculi. (And the life of a world to come来世の命に) Amen”
Allegro 快速で陽気に 2分音符=108 C拍子
SATBによるフーガが展開する
最後にはソロSATBが
オペラ風にstretto 追迫部(曲を締めくくるフーガ技法)を sotto voce 抑えた声で 謳い
SATB合唱が クレド Credo(造り主を)信ず sff/クを特に強調 で力強く詠い上げる
と たのしい演劇の日々
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
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私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
楽曲のあとがき より
クレド Credo
“Et resurrexit復活”
Allegro 快速で陽気に 四分音符=120
E majour (F C D E)
ソプラノの一声で キリスト復活を宣言 ATB合流
"Et vitam venturi saeculi. (And the life of a world to come来世の命に) Amen”
Allegro 快速で陽気に 2分音符=108 C拍子
SATBによるフーガが展開する
最後にはソロSATBが
オペラ風にstretto 追迫部(曲を締めくくるフーガ技法)を sotto voce 抑えた声で 謳い
SATB合唱が クレド Credo(造り主を)信ず sff/クを特に強調 で力強く詠い上げる
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と たのしい演劇の日々
2019年05月04日
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』02
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』02
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
老輩の不善(sins of old age)
"「親愛なる主よ、ここに小さなミサ曲が完成したことを報告します。
私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
楽曲のあとがき より
クレド Credo
Credo in unum Deum
Allegro Cristiano軽快で陽気に//陽気なクリスチャン(老いたロッシーニによる不善)
4分音符 = 120 C拍子
E major ミで始まる長調 シャープ(F C G D)
「騒々しく喧嘩のよう
「絶望に満ちた あるいは全く死ぬほどの悲しみを比類なくよく表現する
全く途方にくれ 希望のない恋愛上の事態に最も適している」
Credo(I believe)はffとても強く で
in unum Deum(in one God)は対象的にppとても弱く 典礼の際のチャント詠唱の様に
と たのしい演劇の日々
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
老輩の不善(sins of old age)
"「親愛なる主よ、ここに小さなミサ曲が完成したことを報告します。
私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
楽曲のあとがき より
クレド Credo
Credo in unum Deum
Allegro Cristiano軽快で陽気に//陽気なクリスチャン(老いたロッシーニによる不善)
4分音符 = 120 C拍子
E major ミで始まる長調 シャープ(F C G D)
「騒々しく喧嘩のよう
「絶望に満ちた あるいは全く死ぬほどの悲しみを比類なくよく表現する
全く途方にくれ 希望のない恋愛上の事態に最も適している」
Credo(I believe)はffとても強く で
in unum Deum(in one God)は対象的にppとても弱く 典礼の際のチャント詠唱の様に
中古価格 |
と たのしい演劇の日々
2019年05月03日
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』01
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』01
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
老輩の不善(sins of old age)
"「親愛なる主よ、ここに小さなミサ曲が完成したことを報告します。
私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
楽曲のあとがき より
Gloria天には神に栄光)
Gloria in excelsis Deo
Allegro maestoso 快速陽気で荘重 四分音符= 120 C拍子
Fメジャー ファで始まる長調 フラット(B)
「荒れ狂ったような雰囲気を持つ」 「この世で最も美しい感情を表現することができる」
古くから明るくのどかで牧歌的な響きが得られる調とされる
ピアノとハーモニウムによる反復進行 les trois coups (the three blows)
フランス劇場の慣習 棒で3度舞台床を打ち鳴らし 観衆に開幕を知らせる
ソプラノの「"Glory to God in the Highest" 」で始まり
4部合唱SソプラノAアルトTテナーBバスで調和
Et in terra pax(Laudamus te)
Andantino mosso やや歩くような速さ 四分音符⁼88 2/4拍子 Fメジャー
バスソロが柔らかく入り SATソロ合流
終幕を4部合唱の調和で"adoramus te" (we pray to you)
そして
"glorificamus te" (we glorify you) をsotto voce. 抑えた声で結ぶ
Cum Sancto Spiritu
グロリア最後の曲は4部合唱
"Cum Sancto Spiritu in Gloria Dei Patris." (With the Holy Spirit in the Glory of God.) Amen"
導入はGloria in excelsis Deoと同じ調べで ピアノとハーモニウムによる反復進行
Allegro maestoso 快速陽気で荘重 四分音符= 120 で始まり
軽快なAllegro a capella 2分音符=84 でフーガ:同じ旋律が複数の声部に順次現れる が続く
ところで このa capella アカペラとは何か?
という声楽専門のブログでの問いに 老いたるロッシーニ不善を為す と読む
Allegro a capella:陽気に軽快で教会へ行こう らしい
と たのしい演劇の日々
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
老輩の不善(sins of old age)
"「親愛なる主よ、ここに小さなミサ曲が完成したことを報告します。
私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
楽曲のあとがき より
Gloria天には神に栄光)
Gloria in excelsis Deo
Allegro maestoso 快速陽気で荘重 四分音符= 120 C拍子
Fメジャー ファで始まる長調 フラット(B)
「荒れ狂ったような雰囲気を持つ」 「この世で最も美しい感情を表現することができる」
古くから明るくのどかで牧歌的な響きが得られる調とされる
ピアノとハーモニウムによる反復進行 les trois coups (the three blows)
フランス劇場の慣習 棒で3度舞台床を打ち鳴らし 観衆に開幕を知らせる
ソプラノの「"Glory to God in the Highest" 」で始まり
4部合唱SソプラノAアルトTテナーBバスで調和
Et in terra pax(Laudamus te)
Andantino mosso やや歩くような速さ 四分音符⁼88 2/4拍子 Fメジャー
バスソロが柔らかく入り SATソロ合流
終幕を4部合唱の調和で"adoramus te" (we pray to you)
そして
"glorificamus te" (we glorify you) をsotto voce. 抑えた声で結ぶ
Cum Sancto Spiritu
グロリア最後の曲は4部合唱
"Cum Sancto Spiritu in Gloria Dei Patris." (With the Holy Spirit in the Glory of God.) Amen"
導入はGloria in excelsis Deoと同じ調べで ピアノとハーモニウムによる反復進行
Allegro maestoso 快速陽気で荘重 四分音符= 120 で始まり
軽快なAllegro a capella 2分音符=84 でフーガ:同じ旋律が複数の声部に順次現れる が続く
ところで このa capella アカペラとは何か?
という声楽専門のブログでの問いに 老いたるロッシーニ不善を為す と読む
Allegro a capella:陽気に軽快で教会へ行こう らしい
ロッシーニと料理―オペラを作曲した美食家の生涯・逸話・音楽・書簡・料理 中古価格 |
と たのしい演劇の日々
2019年05月02日
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』00
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
老輩の不善(sins of old age)
"「親愛なる主よ、ここに小さなミサ曲が完成したことを報告します。
私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
ロッシーニ自らによる楽曲のあとがき より
1.キリエ(Kyrie) 3部形式
「Kyrie eleison」
アンダンテ.マエストーソ/歩くような速さ.荘重に( 八分音符= 108) 4/4
Aマイナー: ラ/A音で始まる短調
「優しさ悲しさを表す 嘆くような 品位のある 落ちついた性格」
ピアノのオスティナート執拗反復 で始まる
歌声は抑えてSotto voce 始める
「Christe eleison 」アカペラ曲
アンダンティーノ.モデラート:アンダンテより早く.中庸な速度( 二分音符= 66) 4/2
古典的2重カノン
Cマイナー:ドから始まる短調 フラット(B E A)
「陰鬱さとわびしさを表す 並はずれて愛らしく 同時にまた悲しい調」
「Kyrie eleison」 再現 4/4
C minor から始まり Aメジャー:ラで始まる長調シャープ(F C G) へ
「陽気で牧歌的」 「輝かしくはあるが 非常に攻撃的」
「気晴らしよりは 嘆き悲しむような情念の表現に向いている」
と たのしい演劇の日々
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
老輩の不善(sins of old age)
"「親愛なる主よ、ここに小さなミサ曲が完成したことを報告します。
私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
ロッシーニ自らによる楽曲のあとがき より
1.キリエ(Kyrie) 3部形式
「Kyrie eleison」
アンダンテ.マエストーソ/歩くような速さ.荘重に( 八分音符= 108) 4/4
Aマイナー: ラ/A音で始まる短調
「優しさ悲しさを表す 嘆くような 品位のある 落ちついた性格」
ピアノのオスティナート執拗反復 で始まる
歌声は抑えてSotto voce 始める
「Christe eleison 」アカペラ曲
アンダンティーノ.モデラート:アンダンテより早く.中庸な速度( 二分音符= 66) 4/2
古典的2重カノン
Cマイナー:ドから始まる短調 フラット(B E A)
「陰鬱さとわびしさを表す 並はずれて愛らしく 同時にまた悲しい調」
「Kyrie eleison」 再現 4/4
C minor から始まり Aメジャー:ラで始まる長調シャープ(F C G) へ
「陽気で牧歌的」 「輝かしくはあるが 非常に攻撃的」
「気晴らしよりは 嘆き悲しむような情念の表現に向いている」
ロッシーニ:小荘厳ミサ曲 (Rossini: Petite Messe Solennelle) 新品価格 |
と たのしい演劇の日々
2019年04月30日
俳優の錬金術 短編映画『CONSUME/喰い尽くす』04
俳優の錬金術 短編映画『CONSUME/喰い尽くす』04
台詞
録音した台詞を聞いて身体に入れる を試みた
書かれた台詞/活字を読み解き 戯曲を理解するが
活字から離れ 聞くことに集中した
脳裏に転写された 台詞/活字 から解放され
身体への音の共鳴から沸き立つイメージに出会いたかったのだ
が 聞いて覚えた台詞を 何度も 何度も繰り返し言っている内に
その台詞を吐く 思い が沸き立つ体験を得た
沸き立った思いは 台詞にリズムを与えた
思いは 行動/所作への原動力
それは 波動を生じ 言葉/台詞にリズムを与える
「平成」が往きます
稔多き 「令和」 を祈りつつ
と たのしい演劇の日々
台詞
録音した台詞を聞いて身体に入れる を試みた
書かれた台詞/活字を読み解き 戯曲を理解するが
活字から離れ 聞くことに集中した
脳裏に転写された 台詞/活字 から解放され
身体への音の共鳴から沸き立つイメージに出会いたかったのだ
が 聞いて覚えた台詞を 何度も 何度も繰り返し言っている内に
その台詞を吐く 思い が沸き立つ体験を得た
沸き立った思いは 台詞にリズムを与えた
思いは 行動/所作への原動力
それは 波動を生じ 言葉/台詞にリズムを与える
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稔多き 「令和」 を祈りつつ
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と たのしい演劇の日々
2019年04月28日
俳優の錬金術 短編映画『CONSUME/喰い尽くす』03
俳優の錬金術 短編映画『CONSUME/喰い尽くす』03
台詞
台詞を耳から覚える
テープに録音し ひたすら繰り返し聞く
最初の内は 聞きながら 声に出して覚える事から務める
次に 台詞が大方入ったら 聞きながら 頭の中で 台詞を言う
この頭/心の中で台詞を言う作業は 体内共鳴を誘発する
つまり この音刺激により イメージが 身体から沸き立つ
日により 或いはその時の気分だろう 微妙に 言い回しが違ったりする
何度も聞いている内に 同じ言葉を 違いなく言えるようになる
台本上の 書き言葉から覚える場合
文字列が其の侭 脳裏に写真の様にコピーされ
台詞を喋る際 それは 紙上の文字列として最初に現れ
そこからイメージへと変換される
音声として発される言葉を 其の侭 音で受け取りたいと思った
音として 言葉を取り入れ 根付かせたい と思った
紙上の書かれた文字 2次元世界から起こされ 発せられる台詞が
空間を音として漂い 3次元世界で合成され 発せられる台詞になる
より 生々しい話し言葉として それは受け取られ 発せられる
録音された台詞も 慣れるにつれ テンポ.言い回しに変化が生じる故
段階的に新たに録音し直し より 最終段階に近い 台詞へ向かう
台本を読むのは 全体の流れを確認する為だけ
一つ面白い事に
2週間後に迫った 合唱発表会の為の練習を同時に進行させているが
耳が 脳が 曲/Rossini. Petite Messe Solennelleを受け付けないのだ............
と たのしい演劇の日々
台詞
台詞を耳から覚える
テープに録音し ひたすら繰り返し聞く
最初の内は 聞きながら 声に出して覚える事から務める
次に 台詞が大方入ったら 聞きながら 頭の中で 台詞を言う
この頭/心の中で台詞を言う作業は 体内共鳴を誘発する
つまり この音刺激により イメージが 身体から沸き立つ
日により 或いはその時の気分だろう 微妙に 言い回しが違ったりする
何度も聞いている内に 同じ言葉を 違いなく言えるようになる
台本上の 書き言葉から覚える場合
文字列が其の侭 脳裏に写真の様にコピーされ
台詞を喋る際 それは 紙上の文字列として最初に現れ
そこからイメージへと変換される
音声として発される言葉を 其の侭 音で受け取りたいと思った
音として 言葉を取り入れ 根付かせたい と思った
紙上の書かれた文字 2次元世界から起こされ 発せられる台詞が
空間を音として漂い 3次元世界で合成され 発せられる台詞になる
より 生々しい話し言葉として それは受け取られ 発せられる
録音された台詞も 慣れるにつれ テンポ.言い回しに変化が生じる故
段階的に新たに録音し直し より 最終段階に近い 台詞へ向かう
台本を読むのは 全体の流れを確認する為だけ
一つ面白い事に
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耳が 脳が 曲/Rossini. Petite Messe Solennelleを受け付けないのだ............
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と たのしい演劇の日々
2019年04月25日
俳優の錬金術 短編映画『CONSUME/喰い尽くす』02
俳優の錬金術 短編映画『CONSUME/喰い尽くす』02
月読命 伊勢神宮・月読神社ではツキヨミと表記
後世では男神と考えられているが 記紀に性別の記述はない
「月を読む」ことから暦と結びつけ暦を司る神 または 「月の神」とされる
日本神話古事記・日本書紀 あまり登場せず活躍に乏しい
のはアマテラスとスサノオという対照的な性格を持った神の間に
静かな存在を置くことで バランスをとっている とする説あり
不安定な支配領域はアマテラスとツクヨミの神話に
後からスサノオが挿入されたためではないかとの説あり
ツクヨミはスサノオとエピソードが重なることから同一神説あり
『古事記 』:上巻 月讀命は伊邪那伎命が黄泉国から逃げ帰って禊ぎをした時に
右目を洗った際に生み成され
もう片方の目から生まれた天照大御神(姉) 鼻から生まれた須佐之男命(弟)と
重大な三神「三柱の貴き子」と呼ばれる
伊耶那伎命から「夜の食国を知らせ」と命ぜられるが これ以降の活躍なし
『日本書紀』:神代紀.第五段
「日の光に次ぐ輝きを放つ月の神を生み 天に送って日とならんで支配すべき存在とした」とあり
第一の一書 異伝には
伊弉諾尊が左手に白銅鏡を持って天照大神を生み 右手に白銅鏡を持って月弓尊(月読命)を生む
ツキヨミの支配領域は 天照大神と並んで天を治めるよう指示され
「滄海原の潮の八百重を治すべし」と命じられた という
第五段第十一の一書 穀物の起源となった 保食神(うけもち)の件
「日月分離」の神話 昼と夜の起源
『書紀』巻十五.顕宗紀
「我が月神に奉れ、さすれば喜びがあろう」と 宣託の話あり
六国史.第二.続日本紀は 伊勢の月読神の祟り の話あり
『山城国風土記』「桂里」 保食神の件で 中つ国への道中
湯津桂に立寄った という伝説あり
月と桂を結びつける伝承は インドから古代中国を経て日本に伝えられた と云われる
『万葉集』:月の擬人化 「月と不死」信仰と沖縄の「スデミヅ」との類似性
巻4.670 月讀の 光に来ませ 足疾(あしひき)の 山寸(やまき)隔(へ)なりて 遠からなくに
(湯原王/ゆはらのおほきみ)
巻4.671 月讀の光は清く 照らせれど 惑へるこころ 思ひあへなくに (670 返歌)
巻6.985 天に座す 月讀壮士 幣(まひ)はせむ 今夜の長さ 五百夜継ぎこそ
(湯原王/ゆはらのおほきみ)
巻7.1075 海原の 道遠みかも 月讀の 明(ひかり)少なき 夜は更けにつつ (詠み人不詳)
巻7.1372 み空ゆく 月讀壮士 夕去らず 目には見れども 因るよしもなし (詠み人不詳)
巻13.3245 天橋も 長くもがも 高山も 高くもがも 月夜見の 持てる越水(をちみづ) い取り来て
公(きみ)に奉りて をち得てしかも (詠み人不詳)
巻15.3599 月余美の 光を清み 神嶋の 磯海の浦ゆ 船出すわれは (詠み人不詳)
巻15.3266 月余美の 光を清み 夕凪に 水手(かこ)の声呼び 浦海漕ぐかも (詠み人不詳)
『皇太神宮儀式帳 』太刀を佩いた騎馬の男の姿となる
『花喜山城光寺縁起・慈住寺縁起天』
天照大神が八上行幸の際 行宮にふさわしい地を探していると 一匹の白兎が現れ
大神の御装束を銜え 霊石山頂付近の平地(現在の伊勢ヶ平)まで案内 そこで姿を消した
とある 白兎は月読尊のご神体 その後これを道祖白兎大明神と呼び
中山の尾続きの四ケ村の氏神として崇めた とある
と たのしい演劇の日々
月読命 伊勢神宮・月読神社ではツキヨミと表記
後世では男神と考えられているが 記紀に性別の記述はない
「月を読む」ことから暦と結びつけ暦を司る神 または 「月の神」とされる
日本神話古事記・日本書紀 あまり登場せず活躍に乏しい
のはアマテラスとスサノオという対照的な性格を持った神の間に
静かな存在を置くことで バランスをとっている とする説あり
不安定な支配領域はアマテラスとツクヨミの神話に
後からスサノオが挿入されたためではないかとの説あり
ツクヨミはスサノオとエピソードが重なることから同一神説あり
『古事記 』:上巻 月讀命は伊邪那伎命が黄泉国から逃げ帰って禊ぎをした時に
右目を洗った際に生み成され
もう片方の目から生まれた天照大御神(姉) 鼻から生まれた須佐之男命(弟)と
重大な三神「三柱の貴き子」と呼ばれる
伊耶那伎命から「夜の食国を知らせ」と命ぜられるが これ以降の活躍なし
『日本書紀』:神代紀.第五段
「日の光に次ぐ輝きを放つ月の神を生み 天に送って日とならんで支配すべき存在とした」とあり
第一の一書 異伝には
伊弉諾尊が左手に白銅鏡を持って天照大神を生み 右手に白銅鏡を持って月弓尊(月読命)を生む
ツキヨミの支配領域は 天照大神と並んで天を治めるよう指示され
「滄海原の潮の八百重を治すべし」と命じられた という
第五段第十一の一書 穀物の起源となった 保食神(うけもち)の件
「日月分離」の神話 昼と夜の起源
『書紀』巻十五.顕宗紀
「我が月神に奉れ、さすれば喜びがあろう」と 宣託の話あり
六国史.第二.続日本紀は 伊勢の月読神の祟り の話あり
『山城国風土記』「桂里」 保食神の件で 中つ国への道中
湯津桂に立寄った という伝説あり
月と桂を結びつける伝承は インドから古代中国を経て日本に伝えられた と云われる
『万葉集』:月の擬人化 「月と不死」信仰と沖縄の「スデミヅ」との類似性
巻4.670 月讀の 光に来ませ 足疾(あしひき)の 山寸(やまき)隔(へ)なりて 遠からなくに
(湯原王/ゆはらのおほきみ)
巻4.671 月讀の光は清く 照らせれど 惑へるこころ 思ひあへなくに (670 返歌)
巻6.985 天に座す 月讀壮士 幣(まひ)はせむ 今夜の長さ 五百夜継ぎこそ
(湯原王/ゆはらのおほきみ)
巻7.1075 海原の 道遠みかも 月讀の 明(ひかり)少なき 夜は更けにつつ (詠み人不詳)
巻7.1372 み空ゆく 月讀壮士 夕去らず 目には見れども 因るよしもなし (詠み人不詳)
巻13.3245 天橋も 長くもがも 高山も 高くもがも 月夜見の 持てる越水(をちみづ) い取り来て
公(きみ)に奉りて をち得てしかも (詠み人不詳)
巻15.3599 月余美の 光を清み 神嶋の 磯海の浦ゆ 船出すわれは (詠み人不詳)
巻15.3266 月余美の 光を清み 夕凪に 水手(かこ)の声呼び 浦海漕ぐかも (詠み人不詳)
『皇太神宮儀式帳 』太刀を佩いた騎馬の男の姿となる
『花喜山城光寺縁起・慈住寺縁起天』
天照大神が八上行幸の際 行宮にふさわしい地を探していると 一匹の白兎が現れ
大神の御装束を銜え 霊石山頂付近の平地(現在の伊勢ヶ平)まで案内 そこで姿を消した
とある 白兎は月読尊のご神体 その後これを道祖白兎大明神と呼び
中山の尾続きの四ケ村の氏神として崇めた とある
価格:12,960円 |
と たのしい演劇の日々
2019年04月23日
俳優の錬金術 短編映画『CONSUME/喰い尽くす』01
俳優の錬金術 短編映画『CONSUME/喰い尽くす』01
女性優位の京都花街/西欧から観た花街の女
舞妓芸妓は日本の伝統的な女性らしさの頂点にある
芸妓という言葉は文字通り「芸能人」と言い換えられ
娼妓の中には「芸者」と称する者もありるが 区別される
成功した舞妓芸妓は日本の伝統芸能を披露 そして会話で顧客を楽しませる
舞妓芸妓は旦那/顧客に対し 従順で 貢献する事を心がける
が実は日本で経済的にも精神的にも成功している最も強い女性たちであり
伝統的にそうであった
舞妓芸妓は日本の伝統芸能を学び習得し 更に高い社会的地位を保持している
西洋文化に舞妓芸妓に類似の存在はいない 純然たる日本文化の申し子だ
芸妓は独身女性だが 私生活上では恋人を持ち その恋人を財政的に支援している場合が多い
高級芸妓の魅力は 歴史的に 典型的男性客の妻の魅力とは非常に異なっていた
理想的な芸者は彼女の才腕を示し 理想的な妻は夫に対し寡黙で慎み深かった
理想的な芸者は伸びやかで 理想的な妻は憂いを含み 家事全般を滞りなくこなした
歴史的に 旦那/顧客と結婚した芸妓は引退を必要としました
芸妓は体良く旦那/顧客と特別な関係を持つかもしれないが 常に接客管理の立場を貫く
長年の見習い期間を通して 様々な状況 顧客の個性に適応する女将の術を習得してゆく
花街を生き抜く女性は 日本で成功しているビジネスウーマンの一人と云える
花街の女将たちは起業家であり
その舞妓芸妓への功労は 花街が円滑に運営されるために不可欠な要素だ
男性は着付け師(舞妓芸妓独特な着物/帯を着付けるには腕力が必要)や
会計士などの仕事を担うが しかし花柳界で男性の仕事は非常に限られてる
舞妓芸妓制度は 実際 女性の精神的 経済的自立を促進するために設立された
女性の大多数が 家事育児を担う妻であった時代から
女性自立を達成するためのルートが非常に少ない日本社会において
見事に女性の独立を支援し成功してきた
置屋.茶屋の女将は師匠であり 経営者であり 才覚ある舞妓芸妓を発掘し
ビジネスアドバイザーとなり そして 卓越した芸妓を見出し 跡取りとして教育し
次世代へと繋いでゆく
茶屋女将の卓越したビジネスセンスがあって 花街は今もその伝統を維持しつつ存在を続ける
男性が花柳界で果たす唯一の主要な役割はゲストとしてであり
時に女性がその役割を果たすこともある
歴史的に 日本のフェミニストは舞妓芸妓を搾取された女性と見なしてきました
しかし現代の舞妓芸妓を解放されたフェミニストと定義する者もある
と たのしい演劇の日々
女性優位の京都花街/西欧から観た花街の女
舞妓芸妓は日本の伝統的な女性らしさの頂点にある
芸妓という言葉は文字通り「芸能人」と言い換えられ
娼妓の中には「芸者」と称する者もありるが 区別される
成功した舞妓芸妓は日本の伝統芸能を披露 そして会話で顧客を楽しませる
舞妓芸妓は旦那/顧客に対し 従順で 貢献する事を心がける
が実は日本で経済的にも精神的にも成功している最も強い女性たちであり
伝統的にそうであった
舞妓芸妓は日本の伝統芸能を学び習得し 更に高い社会的地位を保持している
西洋文化に舞妓芸妓に類似の存在はいない 純然たる日本文化の申し子だ
芸妓は独身女性だが 私生活上では恋人を持ち その恋人を財政的に支援している場合が多い
高級芸妓の魅力は 歴史的に 典型的男性客の妻の魅力とは非常に異なっていた
理想的な芸者は彼女の才腕を示し 理想的な妻は夫に対し寡黙で慎み深かった
理想的な芸者は伸びやかで 理想的な妻は憂いを含み 家事全般を滞りなくこなした
歴史的に 旦那/顧客と結婚した芸妓は引退を必要としました
芸妓は体良く旦那/顧客と特別な関係を持つかもしれないが 常に接客管理の立場を貫く
長年の見習い期間を通して 様々な状況 顧客の個性に適応する女将の術を習得してゆく
花街を生き抜く女性は 日本で成功しているビジネスウーマンの一人と云える
花街の女将たちは起業家であり
その舞妓芸妓への功労は 花街が円滑に運営されるために不可欠な要素だ
男性は着付け師(舞妓芸妓独特な着物/帯を着付けるには腕力が必要)や
会計士などの仕事を担うが しかし花柳界で男性の仕事は非常に限られてる
舞妓芸妓制度は 実際 女性の精神的 経済的自立を促進するために設立された
女性の大多数が 家事育児を担う妻であった時代から
女性自立を達成するためのルートが非常に少ない日本社会において
見事に女性の独立を支援し成功してきた
置屋.茶屋の女将は師匠であり 経営者であり 才覚ある舞妓芸妓を発掘し
ビジネスアドバイザーとなり そして 卓越した芸妓を見出し 跡取りとして教育し
次世代へと繋いでゆく
茶屋女将の卓越したビジネスセンスがあって 花街は今もその伝統を維持しつつ存在を続ける
男性が花柳界で果たす唯一の主要な役割はゲストとしてであり
時に女性がその役割を果たすこともある
歴史的に 日本のフェミニストは舞妓芸妓を搾取された女性と見なしてきました
しかし現代の舞妓芸妓を解放されたフェミニストと定義する者もある
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