2019年05月07日
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』05
俳優の錬金術 ロッシーニ『ミサ.ソレムニスPetite Messe Solennelle (1863) 』05
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
老輩の不善(sins of old age)
"「親愛なる主よ、ここに小さなミサ曲が完成したことを報告します。
私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
楽曲のあとがき より
Agnus Deiアニュス・デイ/神の小羊
Largo幅広く緩やかに (4分音符=88) 拍子3/4
E minor ミで始まる短調 F#
「なまめかしさや悲しさを表す
「非常に考え込み、深く沈み、悄然とし、悲しげな状態を作り出す」
ピアノのostinato執拗反復 で始まる
それはソロcontraltoコントラルト(声域F3-F5) の情感豊かな旋律のベースで
"Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, miserere nobis"
(Lamb of God, you take away the sins of the world, have mercy神の子羊よ 哀れみたまえ) と詠う
コントラルトによる 3小節に跨ぎゆったりと流れる cadence/終止形 の後
SATB合唱が "Dona nobis pacem" (Give us peace/祝福を) アカペラで詠う
この旋律が 違う諧調で 3度繰り返される
その3度目は 神へ加護をと ソロ.合唱が重なり 凛々と詠いあげる
曲の締めは
ピアノが導入と同様の旋律を 老人の重い足取りの様に 休止を含みながら 柔らかく弾き
そして そこに いくつかの強めの和音が加えられ
それは 老いたロッシーニ自らが その不敬を戒めながらも
浄土を乞う姿と重なる
と たのしい演劇の日々
ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini 1792 – 1868)イタリア楽曲家
老輩の不善(sins of old age)
"「親愛なる主よ、ここに小さなミサ曲が完成したことを報告します。
私は神聖なる いやむしろ 罰当たりな音楽を書いたのでしょうか?
貴方もご存じの通り 私は庶民向けオペラ/オペラ.ブッファ 書きです
二番煎じな技巧と僅かな志が作品の全てです
あなたを祝福いたしますから どうぞ私に浄土をお約束ください」
楽曲のあとがき より
Agnus Deiアニュス・デイ/神の小羊
Largo幅広く緩やかに (4分音符=88) 拍子3/4
E minor ミで始まる短調 F#
「なまめかしさや悲しさを表す
「非常に考え込み、深く沈み、悄然とし、悲しげな状態を作り出す」
ピアノのostinato執拗反復 で始まる
それはソロcontraltoコントラルト(声域F3-F5) の情感豊かな旋律のベースで
"Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, miserere nobis"
(Lamb of God, you take away the sins of the world, have mercy神の子羊よ 哀れみたまえ) と詠う
コントラルトによる 3小節に跨ぎゆったりと流れる cadence/終止形 の後
SATB合唱が "Dona nobis pacem" (Give us peace/祝福を) アカペラで詠う
この旋律が 違う諧調で 3度繰り返される
その3度目は 神へ加護をと ソロ.合唱が重なり 凛々と詠いあげる
曲の締めは
ピアノが導入と同様の旋律を 老人の重い足取りの様に 休止を含みながら 柔らかく弾き
そして そこに いくつかの強めの和音が加えられ
それは 老いたロッシーニ自らが その不敬を戒めながらも
浄土を乞う姿と重なる
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