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2024年01月20日

天然と人工の二重堀(岩槻城総構え北側)赤間堀緑地

岩槻市の赤間堀緑地を訪ねました。

<赤間堀緑地>
Akamaboriryokuchi-Iwatsuki.JPG
この付近は岩槻城総構えの北側に位置し、古くは荒川(のちの元荒川)が流れていました。

<窪んだ地形>
Akamabori-Natural-Levee-Iwatsuki.JPG
ということは、この窪みが川跡ということだな

ごく自然にそう思いました。しかし、この日は岩槻の地形や湧水に詳しい方と散策していたので、そうではないことを教えて頂きました。

<元荒川沿いの堀川>
Natural-Levee-Moto-Arakawa.JPG
元々の荒川(以下元荒川)はこの緑地よりもう少し北側、この画像だと右手の道路より更に先を流れていたようです。ではこの窪みは何かというと、川に沿うように設けられた堀でした。もう少し具体的に言うと、岩槻城の堀と繋がって、水路の役割を担っていたようです。

どんな堀だったのでしょうね?

純粋に水を引き込むためだけなのか、物資の運搬に耐えうるものなのか、あるいは、土塁も兼ね備えて防衛施設としての堀を兼ねたものだったのか、勝手な想像だけが膨らみました。

まぁどうであれ
岩槻城は城の外側に防衛ラインを拡張したいわゆる総構えだったわけですから、大きな意味では防衛施設と言えなくもないですね。

<自然堤防>
WaterwaytraceNaturalLevee.JPG
周囲の状況からして、赤間堀緑地そのものが元荒川により形成された自然堤防です。

ということで
岩槻城の天然堀により形成された自然堤防には、更に人工の堀があったというお話でした。


訪問は2024年の1月中旬で、とても寒い日でした。豊臣軍の岩槻城攻めのルートを訪ねてみようということで、私を含めた4名で岩槻の街を歩き回りました。ご紹介の赤間堀緑地内に人の手による堀があったことは事実として、今回の投稿内容には私個人の妄想も多分に含まれます。その点はご理解をお願いします。

<久伊豆神社>ひさいず
Hisaizu-Shrine-Guardian-God.JPG
こちらは緑地のすぐ南側に鎮座する久伊豆神社です。この付近は新正寺曲輪と呼ばれ、岩槻城の北側を守る重要な防衛施設でした。地形的には元荒川に接する台地の端っこです。そして、豊臣秀吉による小田原征伐(1590年)の際に、豊臣軍の別働隊が当時北条配下だった岩槻城へ攻め込む時に突破した曲輪跡でもあります。神聖な神社の境内ですが、当ブログがきっかけで、そんなことを思い出してくれる方がいれば嬉しいです。

<赤間堀跡>
Akamabori-Natural-Levee-Iwatsuki.JPG

■訪問:赤間堀緑地
[埼玉県さいたま市岩槻区宮町]1丁目


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--------追 記--------
文中の「岩槻の地形や湧水に詳しい方」のブログを紹介させて頂きます。「大宮台地の湧水巡り」を中心に、街歩きを含む探索を続けている『いこ〜』さんのブログです。ご紹介は、たくさんある記事のほんの一例に過ぎませんが、ご興味のある方はのぞいてみて下さい。

さいたま市岩槻区南下新井「宮前の湧水」
https://iko.hatenablog.jp/entry/2020/12/12/230519


posted by Isuke at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 城跡[埼玉]
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