蜃気楼は光が屈折して虚像が見える現象です。空気の温度や風の具合など、さまざまな条件が整ってやっと見えるものです。そういう知識だけは持っていたので、特にがっかりすることもありませんでした。
<現地説明板>
魚津浦の蜃気楼(御旅屋跡〈おたやあと〉と題した説明板です。ここは加賀藩主が参勤交代で滞在した場所で、その時に蜃気楼が発生したようです。説明板の中央には、藩主が描かせた「喜見城之図(きけんじょうのず)」も掲載されています。
<防波堤のパネル>
名所といっても、条件が揃わないとね
ところで
江戸時代の国学者である駒谷散人が著した「北越軍談」には、永禄7年(1564年)に上杉謙信が魚津で蜃気楼を見たという記述があるそうです。これは記録されているものでは、最も古いといわれています。蜃気楼について、いまほど合理的な説明がなされていない時代のことです。軍神・上杉謙信は、その幻想的な景色を、どんな思いで見つめたのでしょうね。
蜃気楼の出やすいのは春のようです
■訪問:魚津市海岸
[富山県魚津市魚津港周辺]
■参考及び出典
魚津市観光協会ホームページ
(魚津ライブラリ>蜃気楼)
https://uozu-kanko.jp/library/sinkirou/
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