アフィリエイト広告を利用しています

2017年05月03日

浦和のうなぎ屋城址 領ヶ谷城

<領ヶ谷城>りょうがやじょう
shirononagoriRyo (2).jpg

城跡が学校や役所として使われている例は沢山見てきましたが、ここはなんと「うなぎ屋」さん。旧浦和市の「幸楽園」というお店です(南浦和駅から徒歩20分程度)。以前からその存在は知りつつも、どうも訪問に向けて積極的にはなれず・・・。しかし訪問にあたり改めて調べてみれば、立派な歴史のあった城跡。いまの姿がどうであれ「つわものどもが夢の跡」だと思えます。

城は源頼朝に仕えた武将・佐々木盛綱によって築城されたと伝わります(平安時代末期)。

佐々木氏といえば、六角氏や京極氏と同じ近江源氏の流れを汲む一族。盛綱も頼朝の元で重要な役割を果たしました。ここ領ヶ谷城は、挙兵する頼朝に従って盛綱が軍兵を集めるために築いた砦と推定されています。

最初の画像の通り、「うなぎ屋城址」は高台に位置しています。目の前は低地と川。今でこそ整備された川ですが、昔は湿地が広がっていたのでしよう。遮るものがないので、遠くまで見渡せます。

<藤右衛門川>
shirononagoriRyo (3).jpg
荒川水系芝川の支流。とうえもんがわ(私は長らくフジエモンと読んでました)。流れる地区によっては谷田川と呼ばれています。「うなぎ屋城址」からも良く見えます(整備されている関係で藤右衛門川の川面は見えませんが…)。

<周辺の様子>
shirononagoriRyo (1).jpg
湿地だったなごりを感じます。


領ヶ谷城跡(うなぎ屋さん)及び周辺には、昭和半ば頃までは土塁があったとのこと。地形と目の前の湿地だけでも城跡らしさが漂いますので、これで土塁まで残っていたらかなり説得力があっと思います。

<うなぎ屋さんの看板>
shirononagoriRyo (0).jpg
とてもユニークな城跡巡りとなりました。

あと、埼玉県民にとっては当たり前の話ですが「浦和のうなぎ」は有名。中山道浦和宿時代からの名物です。

■訪問:領ヶ谷城
(川魚割烹 幸楽園)
[埼玉県さいたま市南区太田窪]※

--------補 足--------
※地名のダイタクボはダイダラボッチに由来します。池とか窪んでいる地形を、巨人・ダイダラボッチの足跡だとする伝説ですね。まぁ巨人の存在は別として、地名の由来から、その地形が想像できます。今回の城跡は、そんな低地に面した高台に位置していました。


お城巡りランキング
タグ:埼玉
posted by Isuke at 10:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 城跡[埼玉]
この記事へのコメント
幸楽園さんに申し訳ございませんが・・・w
このブログで、多少でもお店の宣伝になれば幸いです!
Posted by Isuke2020 at 2018年06月05日 21:49
この辺りの風景、私も大好きです。

ところで、うなぎはいただいたのですか?・笑
Posted by GORI at 2018年06月05日 05:56
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6228596
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
記事ランキング
[アクセスランキング]
  1. 1. 上杉謙信の軍旗 毘沙門天と懸かり乱れ龍
  2. 2. 真田の城 上州沼田城
  3. 3. 刑場近くの橋のなごり 泪橋と思川
  4. 4. 高遠城のなごり
  5. 5. 関東の連れ小便・政宗白装束の舞台 (石垣山城)
  6. 6. 矢之門から帯曲輪へ(白河市)小峰城
  7. 7. 小峯御鐘ノ台大堀切のなごり(小田原城)
  8. 8. 火の玉不動 大宮宿の水路と刑場のなごり
  9. 9. 金沢城のなごり
  10. 10. 大石内蔵助 終焉の地 細川家下屋敷跡
  11. 11. 暗渠と城跡34 渋取川と蓮上院土塁(小田原市)
  12. 12. 高天神城のなごり
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
Isukeさんの画像
Isuke
もともとは無趣味の仕事人間。土日は家でゴロゴロ。本ブログは、そんな男が急に城跡巡りに目覚め、てくてくと歩き始めた記録です。
プロフィール
X (Twitter) Twitter-Isuke.JPG Isuke@shirononagori
最新記事

お城巡りランキングに参加中 [参加させて頂いた雑誌]

アクティブライフ・シリーズ009 クルマで行く 山城さんぽ 100【電子書籍】[ 交通タイムス社 ]

[当サイトお勧め本]

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫(日本)) [ 童門 冬二 ]


感想(39件)