今回は北区の清水坂を訪問した時に知った八幡山、そしてそこに鎮座する神社の話です。
<若宮八幡神社>わかみやはちまん
つい先ほどまで交通量の多い道にいたので、秘境に足を踏み入れた気分でした。
<八幡山児童遊園>
場所は清水坂沿いの公園の裏手。高台になっていてます。この公園は崖状の台地を削って造られたそうです。
<階段>
公園の脇の階段です。かつてはこの丘から通り側へと水が湧き出ていたわけですね。そして、それが清水坂の名の由来。麓の街道を行き交う人が、清い水で喉を潤した場所だったのかもしれません(あくまで想像です)。
<説明板>
階段を登りきると、とても丁寧な説明板が出迎えてくれました。以下に転記させて頂きます。
『ここは八幡山と呼ばれております。古老から聞き伝えに依りますと、この八幡神社は享保年間(1716-1736)に鎌倉の鶴が岡八幡宮から分祀して、創建したとのことです。(現存の記録は明治18年6月が最古のものです。)それで「若宮八幡神社」と言います。以来地元の有志が代々お祀りをして参りましたが、平成8年に新たに「八幡山の会」と云う組織に改め、この神社を「心のふるさと」として、その周辺を含めて、護持、整備を行っております。多くの方々にご賛同戴いて、当会への入会、ご寄付等ご協力下さいますよう、御願い申し上げます。』
八幡山の会さん、ありがとうございます。最後に八幡山の会代表世話人の方と思われるお名前と電話番号が記されていましたが、当ブログがご迷惑にならないよう伏せさせて頂きます。
高台は地元の皆さんから『八幡山』と呼ばれているようです。そしてその頂上には、鶴岡八幡宮から分祀して創建された神社が鎮座している。文中に『それで若宮八幡神社と言います』とありますが、分霊を勧請した社を、本宮に対して若宮と呼んだりしますので、そういう意味ですね。
<鳥居>
では失礼致します
<イチョウ>
まずは大きくて立派なイチョウ。ご神木でしょうか。北区保護樹木と記されています。指定132号。紅葉の時季はさぞかし見事でしょうね。
<若宮八幡神社本殿>
そして八幡神が祀られた本殿です。三方が崖となっているため、まるでこの本殿のためだけに存在する空間のようです。
<境内>
ここは東京都北区の住宅地。街の秘境という感じがしました。
凛とした空気が漂う素敵な場所です。地元民ではありませんが、また是非お邪魔させて頂きたいです。
境内の隅の大黒天と恵比寿さんにも会えますしね。
ということで
街道沿いの八幡山を登ったら素敵な神社と出会えたというお話でした。
<清水坂>
麓は旧岩槻街道、あるいは旧日光御成道と呼ばれる道です。この清水坂を通り過ぎれば、岩淵の宿場(現在の北区岩淵町)は目と鼻の先です。
■訪問:
十条若宮八幡神社
[東京都北区中十条]4丁目
■参考及出典
現地説明板(八幡山の会)
-----------(追 記)-----------
ご紹介した階段を登って更に西へ進むと、広々とした公園に出ます。住所だと中十条のお隣の十条仲原4丁目になります。
<清水坂公園>
清水坂の名を冠する公園です。といっても、清水坂からちょっと離れています。ちょっとだけ
<湧き水>
造りは人工的ですがこれは湧水です。訪問した清水坂では、その名の由来となっている湧き水とは出会えませんでしたが、坂の名を冠する公園で出会うことができました。地下水脈のことまでは分かりませんが、何となく満足しました。
2021年07月03日
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