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2020年12月29日

岡崎城の堀のなごり(伊賀川)

今回は堀だった川の話です。舞台は『徳川家康生誕の城』として知られる岡崎城。現在は岡崎公園として整備されています。天守閣や堀跡などを見学したあと、公園西側の川沿いをのんびり歩いていたら、こんな光景と出会いました。

<川沿いの石垣>
shirononagori503M (1).JPG
あんなところにも石垣かぁ

<伊賀川>
shirononagori504 (2).JPG
川沿いです。この川を天然の堀として利用していたのだろう

急に決めた訪問であまり予習していなかったので、最初はそう思いました。しかし設置された説明板を見て、ここがかなり重要な場所であることが分かりました。

<説明板と石垣>
shirononagori504 (6).JPG
板谷曲輪?川に面した区画の入口ということか。この石垣は城門のなごりということらしい

<説明板拡大>
shirononagori504 (7).JPG
えっ?川の向こう側まで繋がってたのか?

△が説明板の位置です。現在の川を跨いで外側まで石垣が続き、半円形の馬出しが設けられていたようです。

shirononagori504 (4).JPG
石垣はここで終わりではなく、先まで続いていたわけか

後で分かったのですが、この伊賀川は城の堀跡に付け替えられた人工の川でした。伊賀川そのものは昔からあったのですが、洪水を防ぐために明治以降改修工事がなされ、岡崎城西側の堀を通って南下する流路に変更されたそうです。

shirononagori504 (1).JPG
堤防の向こうに馬出しがあったわけか

堀の役割を果たした川ではなく、川の役割を果たすようになった堀ということですね。つまり堀のなごりです。遺構が豊富な岡崎城跡ですが、他とはちょっと味わいの異なる景色でした。

shirononagori504 (3).JPG

■訪問:岡崎城板谷門跡■
(岡崎公園:伊賀川沿い)
[愛知県岡崎市康生町]


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タグ:愛知
posted by Isuke at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 城跡[中部]
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