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2017年04月09日

粟原城のなごり(久喜市)

粟原城跡とされる場所を訪ねました。

<鷲宮神社>わしのみやじんじゃ
sirononagoriBLG33WASHINOMIYA (2).jpg
雨の中、城跡と推定されているこちらの神社の西側を、古地図を頼りに探索してきました。しかし結論を言うと、収穫はありませんでした。ただ、城跡と思われるエリアが微高地ということは確認できました。

■ 粟原城 ■
粟原城はここ鷲宮神社の神主家である大内氏の城(館?)で、小田原北条氏に味方する立場から、越後の上杉謙信に与する羽生城の木戸氏によって焼き落とされたと伝えられています。小田原の勢力と越後の勢力の余波が関東のあちらこちらでぶつかり合う構図。当時としては良く理解できますね。あの羽生市とここ久喜市、、、なるほどです(すみません。私を含む埼玉県民だけが位置的に実感するのかも知れません。羽生の方が北にあり、久喜からそんなに遠くはないので、勢力がぶつかり合う激戦区を想像してしまいます)。勢力としては、北条氏の傘下となっていた岩槻太田氏に組み込まれていたようです。やがて秀吉の小田原征伐により北条氏が滅亡すると、粟原城は城としての役割を終えたようです。


■ 鷲宮神社 ■
鷲宮神社の主祭神は、天穂日命(あめのほひのみこと)、武夷鳥命(たけひなとりのみこと)、大己貴命(おおなむぢのみこと)の3柱。社伝によれば、出雲族の草創に係わる関東最古の大社とのこと。栃木県にも鷲宮神社があることから、国名を冠して「武蔵国鷲宮神社」とも呼ぶようです。

鷲宮神社についていろいろ調べましたが、裏手に城郭が存在したことは確かなようです。あと、どうやらここはアニメファンの聖地?とのことですが…そうなんでしょうか。ネットで調べる限り、少なくともそういう時期があったようですね。ヒットした「らき☆すた」というアニメの登場人物が住む神社ということです。あまりにも無知なので、このヘンでやめておきます。ただアニメの世界には疎いですが、こんな城跡ブログをやっているくらいですから、何かに極端に特化するタイプの人は基本的に好きです。

■ 境内の様子 ■
せっかく立派な神社にお邪魔させて頂いたので、境内をゆっくり散策させて頂きました。
<遺跡>
sirononagoriBLG33WASHINOMIYA (3).jpg
古から人の営みと関わり深い場所。そして名のある神社。砦が隣接して築かれても何ら不思議ではないですね。

<光天乃池>
sirononagoriBLG33WASHINOMIYA (1).jpg
龍神さまがお住まいだそうです

[案内板より転記]
『古来よりこの池には、龍神様がお住まいになられていると言い伝えられてきました。しかし、永い年月の間に風雨等により土砂が流れ込み、池が埋もれておりました。境内整備事業の一環として、平成11年より、古来の御神池に復元すべく土砂の搬出をしておりますと、池から湧水が溢れ出て、龍のような雲が空を覆いました。その時に「天まで光輝くような池」というご神託を受け、池の名を光天之池(みひかりのいけ)と名付けました。』

鷲宮神社はパワースポットと呼ばれていますが、この光天乃池の話もそれと無縁ではないのかもしれませんね。

城跡巡りがほぼ神社巡りとなってしまいましたが、何やら気持ちが引き締まり、有意義な訪問でした。

■訪問:栗原城
( 鷲宮神社 )
[埼玉県久喜市鷲宮]
東武伊勢崎線の鷲宮駅から徒歩10分弱


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タグ:埼玉
posted by Isuke at 20:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 城跡[埼玉]
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