アフィリエイト広告を利用しています

2019年11月23日

元府趾 浦和の本太氷川神社にて

今回は地元浦和を散策中に出会った神社の話です。

<鳥居>
shirononagori383 (4).jpg
浦和区本太(もとぶと)の氷川神社です。規模は大きくないものの、住宅地にありながら緑に囲まれた素敵な神社です。

<水舎>
shirononagori383 (6).jpg

<社殿>
shirononagori383 (5).jpg
歴史はかなり古く、創建年は定かではなものの、約1500年は鎮座していると伝わります。柵があって近づけませんでしたが、氷川神社の境内には1650年頃に建てられたと伝わる旧本殿も保存されています。

氷川神社は東京・埼玉の荒川沿いを中心に約280社あります。総本社は大宮に鎮座する武蔵一宮氷川神社。主祭神は建速須佐之男命(すさのおのみこと)です。

さて
たくさんある氷川神社のなかで、今回こちらの氷川神社をご紹介する理由は、下の御由緒に興味を持ったからです。

<御由緒>
shirononagori383 (2).JPG
詳しく説明されています

ここに地名に関わる記載があり、これがこの日の最大の関心事となりました。『地名の由来は、当社の鳥居扁額に「元府址(もとふと)」と書かれていることから、国府の出先機関があった』とのこと。

元府趾?

もとは府があったあと

もとふと

なるほど。もう一度冒頭の鳥居を確認すると、確かに『元府趾』となっています。

<扁額>
shirononagori383 (3).JPG
説明を読んでからでなかったら、まぁ良く分からない古い文字くらいに受け止めて素通りするところでした。良く見れば確かに元府趾と記載されています。

府、つまりは律令制の政府の出先機関、もっと簡単に言ってしまえば政務を取り扱う役所のようなものがこの地にあったということですね。教科書レベルかそれ以下の知識しかないのでなんとも言えませんが、奈良時代くらいと思って良いでしょうか?いずれにせよ、そうとう古い話ながら、かつてはここ本太は、統治のための拠点だったようです。

中央集権的な支配を目指す大きな流れのなごり

当時の中央から遠く離れたところで、そんなものに出会ったかと思うと、何となく感慨深いものがありました。役人が駐在していたのか、あるいは実質は地元の豪族に任されていたのか分りませんが、統治される側の地元の皆さんは、どんな立ち位置でこれと向き合っていたのでしょうかね。


<明治鳥居>
shirononagori383a.JPG
本太氷川神社には昭和・室町・明治の3つの鳥居があります。この順番で鳥居をくぐるのがお勧めのようですが、私は逆になってしまいました。元府址の扁額がある鳥居は室町鳥居です。

<昭和鳥居>
shirononagori383 (1).jpg

この付近のだけを見ると平坦な地形です。ただ御由緒には『東西に狭く、南北に長い小さな谷』とありました。ゆるやかな低地といった感じなのでしょうか。そして『「ふと」は低地や耕作・居住に適する地上いう意味』もあることから、これが地名の由来とする説もあるそうです。本当のところはどっちなんでしょうかね。

国府の出先機関があったあと
そう受け止めることにして浦和区本太をあとにしました。


以上です。
拙ブログに訪問頂き、ありがとうございました。

■訪問:本太氷川神社
[埼玉県さいたま市浦和区本太]4
タグ:埼玉
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9449340
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
記事ランキング
[アクセスランキング]
  1. 1. 上杉謙信の軍旗 毘沙門天と懸かり乱れ龍
  2. 2. 真田の城 上州沼田城
  3. 3. 刑場近くの橋のなごり 泪橋と思川
  4. 4. 高遠城のなごり
  5. 5. 関東の連れ小便・政宗白装束の舞台 (石垣山城)
  6. 6. 矢之門から帯曲輪へ(白河市)小峰城
  7. 7. 小峯御鐘ノ台大堀切のなごり(小田原城)
  8. 8. 火の玉不動 大宮宿の水路と刑場のなごり
  9. 9. 金沢城のなごり
  10. 10. 大石内蔵助 終焉の地 細川家下屋敷跡
  11. 11. 暗渠と城跡34 渋取川と蓮上院土塁(小田原市)
  12. 12. 高天神城のなごり
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
Isukeさんの画像
Isuke
もともとは無趣味の仕事人間。土日は家でゴロゴロ。本ブログは、そんな男が急に城跡巡りに目覚め、てくてくと歩き始めた記録です。
プロフィール
X (Twitter) Twitter-Isuke.JPG Isuke@shirononagori
最新記事

お城巡りランキングに参加中 [参加させて頂いた雑誌]

アクティブライフ・シリーズ009 クルマで行く 山城さんぽ 100【電子書籍】[ 交通タイムス社 ]

[当サイトお勧め本]

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫(日本)) [ 童門 冬二 ]


感想(39件)