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2018年01月21日

大成館 大宮市街地の館跡(普門院)

つわものどもが夢の跡
大宮の市街地に中世武士の館跡を訪ねました。

■大成館跡■おおなりやかたあと

<入口>
sirononagori192 (1).JPG
築城は室町時代の初期と推定されています。遺構はありません。石碑は大宮区の普門院の入口にあります。

<石碑>
sirononagori192 (6).JPG

(誰の館?)

■金子氏■
ちょっと情報が少ないので、さいたま市のホームページをそのままご紹介します。

大成館跡 [概要]
『中世、大成及び植田谷領佐知川(現西区佐知川)を領地した金子駿河守の居館跡です。応永33年(1426年)、駿河守は関東を巡って仏法を説いていた曹洞宗の高僧・月江正文に帰依し、自ら居館を禅庵に改めたと伝えられています。これが現在の普門院の始まりだといわれ、普門院は山号を「大成山」と称します。
門前には、西馬場、鍛冶屋堤、大手などの小名も残り、大成中を建設するまでは、空堀跡を見ることができました。』
[出典:さいたま市ホームページ]
2018/1/21


ああ・・・中学校ができるまでは空堀跡が残っていたのですね。今から建設が始まるなら、遺構の一部くらいは残してもらえたかも知れません。まぁ仕方がないことです。

金子駿河守家光
金子氏は、武蔵七党・村山党の出と考えられています。関東で勢力を拡大した武士団の流れをくむということですね。金子氏はこの付近を領地とし、家光が今回訪問の場所に館を築いた。ということですね。具体的には普門院、そしてその周辺ということになります。もうちょっと、どんな働きをした方か知りたいのですが、調べても良く分かりませんでした。


(これとは別に)

■小栗氏■
中世に館が築かれたことは確かのようですが、そのあと江戸初期に、旗本が館としてこの地を利用したという話あります。旗本の名は小栗忠政。小栗氏といえば、遡れば松平と繋がる三河武士。桶狭間の戦い、三河一向一揆の際に松平家康を助けた立派な氏族です。忠政も13歳の時に家康の小姓となり、後には槍働きで活躍しました。それらが認められ、2550石の旗本となり、ここ大成に入ったと伝わります。

小栗忠政が大成を領したのは事実。しかし、さいたま市の大成館跡に関する説明に登場しないのはどういうことでしょう。結構活躍した戦国武将なんですがね・・・。


<曹洞宗大成山普門院>
sirononagori192 (5).JPG

<本堂>
sirononagori192 (4).JPG
私は館跡として訪問していますが、純粋にお寺として立派です。整備が行き届き、清潔感があります。

<普門院幼稚園>
sirononagori192 (2).JPG
こちらも立派な建物でした。

<墓所付近>
sirononagori192 (3).JPG
この奥の墓所には金子駿河守、そして小栗家の墓もあるのですが、他人のお墓をのぞくのが苦手なので、ここまでにしました。一般の方のお墓もありますので。

最後に地形ですが、大宮台地上のほぼ平らな場所。よって、劇的な「地の利」があるというわけではありません。ただし、普門院から西に向かっては今でもやや下り坂となっていて、行った先には川が流れています。その付近と比較すれば、館跡はやや高い位置にある。そんな感じですかね。

以上が大成館跡の訪問記です。また遺構のない城跡巡りでした。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。

------■大成館■------
築 城:室町初期
築城者:金子家光
城 主:金子家光 他
廃 城:(不明)
現 状:普門院
[大宮区大成町]

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posted by Isuke at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 城跡[埼玉]
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