2011年06月26日
実演型 自転車安全教室が増加
良いニュースを見つけたので、紹介しようと思う。
元はこちら
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自転車を運転中に事故に遭い、死傷した人の三分の一が未成年者だ。通学などで自転車を使うことが多い中高生に危険性をしっかりと認識してもらう教育手法として、スタントマンが事故を生々しく再現する「スケアード・ストレート」方式が広がりを見せている。 (小形佳奈)
高鳴るクラクション。だが、ヘッドホンで音楽を聴く自転車の男性は乗用車に気づかない。ドーン。生身の人間がはね飛ばされる瞬間を目の当たりにした生徒たちから、どよめきとも悲鳴ともつかない声が上がった。今月上旬、千葉市の県立千葉北高校で行われた交通安全教室の一コマだ。
路地から飛び出した自転車にバイクがぶつかる。交差点を左折してきた乗用車と自転車が衝突する−。衝撃的なシーンに合わせ、司会を務めるスタント業者の社員が安全確認の重要性や乗用車の死角などについて説明した。生徒が近い将来、バイクや車を運転することも意識した内容だ。
警察庁によると、昨年の交通事故による死傷者は九十万一千人。うち自転車運転中は十五万二千人で、十九歳以下は四万九千人。
千葉県内では高校生がからむ事故の約八割が自転車運転中に発生しており、県が昨年度からスケアード・ストレート方式による安全教育に乗りだした。本年度は私立を含む全日制百八十五校のうち十七校で実施を予定している。
導入に先駆け、県立高校では初めて一昨年に実施した市原緑高校では、全校生徒の65%が従来のビデオによる交通安全教室に比べ良かったと回答。同校の武富恒徳教諭は「五感に訴える効果があった」と話す。
自転車が歩行者をはねて死なせた事故を受け、全国に先駆けて二〇〇〇年度に同方式を導入した東京都板橋区でも、実施前には校長会から「刺激が強すぎる」と否定的な意見が上がっていた。だが、体験の前後で生徒の安全意識が変わる様子に、効果を実感したとの声が相次いだ。世田谷区や練馬区でも本年度、実施回数を前年度より増やしている。
一方、スケアード・ストレート方式を教育現場に普及させるには課題もある。スタント業者への依頼は一回約三十万円かかる。導入三年目の神奈川県警は「県警の予算は二回分しかない。自治体にこの方式を知ってもらい、自主的に取り組んでほしい」(交通総務課)とする。
恐怖体験で芽生えた安全意識を一過性で終わらせず、生徒に確実に根付かせる取り組みも必要だ。都内でのモデル事業に携わった日本大学理工学部社会交通工学科の轟朝幸教授(交通計画)は「視覚効果はかなり大きいが、長続きしない。自転車で歩行者をはねたらいくら補償しなくてはならないか生涯賃金と比較したり、事故で子どもを失った親の話を聞かせたりするのも『スケアード〜』の一種。生徒たち自身にも考えさせる仕掛けが必要だ」と話している。
<スケアード・ストレート> 「恐怖を直視」させて危険行為を未然に防ぐ教育手法。板橋区が先駆的に交通安全教育に取り入れた。2008年1月、東京都が同区の事例を他の区市町村に紹介し、各地で導入が進んでいる。交通安全だけでなく、米国では非行少年に刑務所を見学させて更生を促す取り組みもある。
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やはり、現状の自転車が歩道を走る環境では、利用者には自転車が車両であることの意識が薄いと思う。歩行者感覚だと自転車の危険性を理解出来ないので、こういった視覚的に訴える安全教室は非常に有効だと思う。
とくに自転車を教えてあげる立場の親でさえ、車道の右側通行、一時停止無停止、信号無視を平気にする。 そういう親であればこの行為が危険と感じていないので、子供にも教えないのだろう。車道を右側通行したり、一時停止を無視して自由に走る高校生を見ていると、つくづくそう思ってしまう
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自転車を運転中に事故に遭い、死傷した人の三分の一が未成年者だ。通学などで自転車を使うことが多い中高生に危険性をしっかりと認識してもらう教育手法として、スタントマンが事故を生々しく再現する「スケアード・ストレート」方式が広がりを見せている。 (小形佳奈)
高鳴るクラクション。だが、ヘッドホンで音楽を聴く自転車の男性は乗用車に気づかない。ドーン。生身の人間がはね飛ばされる瞬間を目の当たりにした生徒たちから、どよめきとも悲鳴ともつかない声が上がった。今月上旬、千葉市の県立千葉北高校で行われた交通安全教室の一コマだ。
路地から飛び出した自転車にバイクがぶつかる。交差点を左折してきた乗用車と自転車が衝突する−。衝撃的なシーンに合わせ、司会を務めるスタント業者の社員が安全確認の重要性や乗用車の死角などについて説明した。生徒が近い将来、バイクや車を運転することも意識した内容だ。
警察庁によると、昨年の交通事故による死傷者は九十万一千人。うち自転車運転中は十五万二千人で、十九歳以下は四万九千人。
千葉県内では高校生がからむ事故の約八割が自転車運転中に発生しており、県が昨年度からスケアード・ストレート方式による安全教育に乗りだした。本年度は私立を含む全日制百八十五校のうち十七校で実施を予定している。
導入に先駆け、県立高校では初めて一昨年に実施した市原緑高校では、全校生徒の65%が従来のビデオによる交通安全教室に比べ良かったと回答。同校の武富恒徳教諭は「五感に訴える効果があった」と話す。
自転車が歩行者をはねて死なせた事故を受け、全国に先駆けて二〇〇〇年度に同方式を導入した東京都板橋区でも、実施前には校長会から「刺激が強すぎる」と否定的な意見が上がっていた。だが、体験の前後で生徒の安全意識が変わる様子に、効果を実感したとの声が相次いだ。世田谷区や練馬区でも本年度、実施回数を前年度より増やしている。
一方、スケアード・ストレート方式を教育現場に普及させるには課題もある。スタント業者への依頼は一回約三十万円かかる。導入三年目の神奈川県警は「県警の予算は二回分しかない。自治体にこの方式を知ってもらい、自主的に取り組んでほしい」(交通総務課)とする。
恐怖体験で芽生えた安全意識を一過性で終わらせず、生徒に確実に根付かせる取り組みも必要だ。都内でのモデル事業に携わった日本大学理工学部社会交通工学科の轟朝幸教授(交通計画)は「視覚効果はかなり大きいが、長続きしない。自転車で歩行者をはねたらいくら補償しなくてはならないか生涯賃金と比較したり、事故で子どもを失った親の話を聞かせたりするのも『スケアード〜』の一種。生徒たち自身にも考えさせる仕掛けが必要だ」と話している。
<スケアード・ストレート> 「恐怖を直視」させて危険行為を未然に防ぐ教育手法。板橋区が先駆的に交通安全教育に取り入れた。2008年1月、東京都が同区の事例を他の区市町村に紹介し、各地で導入が進んでいる。交通安全だけでなく、米国では非行少年に刑務所を見学させて更生を促す取り組みもある。
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やはり、現状の自転車が歩道を走る環境では、利用者には自転車が車両であることの意識が薄いと思う。歩行者感覚だと自転車の危険性を理解出来ないので、こういった視覚的に訴える安全教室は非常に有効だと思う。
とくに自転車を教えてあげる立場の親でさえ、車道の右側通行、一時停止無停止、信号無視を平気にする。 そういう親であればこの行為が危険と感じていないので、子供にも教えないのだろう。車道を右側通行したり、一時停止を無視して自由に走る高校生を見ていると、つくづくそう思ってしまう
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