2016年04月03日
北海道 共和町の自転車事故 てんかん発作で実刑判決
昨年(2015年)8月に起きた共和町での自転車事故の判決が北海道新聞で報じられた。
参照元:北海道新聞
------------------------------------------------------------
【小樽】後志管内共和町で自転車の大学生9人が軽乗用車にはねられ重軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)などの罪に問われた札幌市北区篠路5の7、無職井嶋正博被告(57)の判決公判が29日、札幌地裁小樽支部であり、間史恵裁判官は懲役2年10カ月(求刑懲役4年)を言い渡した。
間裁判官は判決理由で「服薬していても、てんかん発作が完全に抑制されたわけではなく、医師の注意に反して運転した責任は重い」と指摘した。被告は発作で運転に支障が出る恐れがあるとは認識していなかったとする弁護側の主張を退けた。
------------------------------------------------------------
この事故はどんなものだったかというと、自転車旅行をしていた9台の自転車の列に後ろから突っ込み次々と撥ね、女性1人が頭に重傷、8人は顔や腕などにけがをするという重大事故。当時、管理人は北海道ゆえの事故かと思ったが自動車のブレーキのあとが全く無いなど証言内容の「わき見をしてしまった」とは怪しい部分もあり、「もしや?」と思う部分もあった。後に被告が「てんかん持ち」だったことがわわかり発作を発症し記憶が無くなってブレーキが踏めなかった事故だと判明した。
紙面版では当時事故にあった女子大学生へのインタビューも載っていた。多くの歯を失い正常に使えるのは6本のみで今後回復できるかわからないとう人や、別の女子学生は頭や顔を多数骨折。「顎の感化は一生戻らない」宣告されるなど被害は深刻だ。
公判では被告がてんかん持ちでありながら、免許更新時に申告を行なっておらず、これを虚偽申告の罪と認めた。
自転車がからむ事故に限らず、てんかん持ちのドライバーが起こす重大事故は年に1回以上発生しているよな気がする。このようなことを書くと「てんかん持ちのイメージが一方的に悪化する」など批判を受けそうだが、実際に重大事故事故が起きている事実は確かである。そして今後車道上の自転車レーンが増えそこを走る自転車が増えるとなると、似たようなケースが出てくるかもしれない。ただでさえ車道上を走る自転車には注意を払って運転しなければならないのに、万が一薬の飲用を忘れて発作を発症。記憶を失った場合は今回の事故のように後ろからノーブレーキで撥ねることも想定される。てんかん持ちのドライバーに対する規制は強化していく必要があるのではないだろうか。少なくとも今回の事故はそう思わせるものだし、事故にあった学生たちも報われないだろう。
事故を起こした軽自動車(スバル:初代ステラ)
参照元:北海道新聞
------------------------------------------------------------
【小樽】後志管内共和町で自転車の大学生9人が軽乗用車にはねられ重軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)などの罪に問われた札幌市北区篠路5の7、無職井嶋正博被告(57)の判決公判が29日、札幌地裁小樽支部であり、間史恵裁判官は懲役2年10カ月(求刑懲役4年)を言い渡した。
間裁判官は判決理由で「服薬していても、てんかん発作が完全に抑制されたわけではなく、医師の注意に反して運転した責任は重い」と指摘した。被告は発作で運転に支障が出る恐れがあるとは認識していなかったとする弁護側の主張を退けた。
------------------------------------------------------------
この事故はどんなものだったかというと、自転車旅行をしていた9台の自転車の列に後ろから突っ込み次々と撥ね、女性1人が頭に重傷、8人は顔や腕などにけがをするという重大事故。当時、管理人は北海道ゆえの事故かと思ったが自動車のブレーキのあとが全く無いなど証言内容の「わき見をしてしまった」とは怪しい部分もあり、「もしや?」と思う部分もあった。後に被告が「てんかん持ち」だったことがわわかり発作を発症し記憶が無くなってブレーキが踏めなかった事故だと判明した。
紙面版では当時事故にあった女子大学生へのインタビューも載っていた。多くの歯を失い正常に使えるのは6本のみで今後回復できるかわからないとう人や、別の女子学生は頭や顔を多数骨折。「顎の感化は一生戻らない」宣告されるなど被害は深刻だ。
公判では被告がてんかん持ちでありながら、免許更新時に申告を行なっておらず、これを虚偽申告の罪と認めた。
自転車がからむ事故に限らず、てんかん持ちのドライバーが起こす重大事故は年に1回以上発生しているよな気がする。このようなことを書くと「てんかん持ちのイメージが一方的に悪化する」など批判を受けそうだが、実際に重大事故事故が起きている事実は確かである。そして今後車道上の自転車レーンが増えそこを走る自転車が増えるとなると、似たようなケースが出てくるかもしれない。ただでさえ車道上を走る自転車には注意を払って運転しなければならないのに、万が一薬の飲用を忘れて発作を発症。記憶を失った場合は今回の事故のように後ろからノーブレーキで撥ねることも想定される。てんかん持ちのドライバーに対する規制は強化していく必要があるのではないだろうか。少なくとも今回の事故はそう思わせるものだし、事故にあった学生たちも報われないだろう。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
確かにタイムリーな感じの記事ですね。近年増えているてんかん関連の事故が影響しているかもしれません。
http://mainichi.jp/articles/20160405/ddp/041/100/023000c
今思うと事故の内容と背景も含めた、法改正の時期に伴った一連の動きなのではと思えてきました。
そうですね。地方都市で公共交通と自家用車とが微妙なところでは、なんでもかんでも法律で縛るというのもアレな感じはしますね。ただし、今回のようなケースで将来的に車道上の自転車が増えてくると見過ごせないとは思います。
そういった人のためにも自動運転の技術が望まれるところです。つい最近だとロボットタクシー社が神奈川県藤沢市での実験を行うなど2020年を目指した実用化の動きがあり、過疎地の足以外にもてんかん持ちの人や精神や発達などの障害者などの足としても応用していけいそうです。
https://robottaxi.com/news/2016/03/fujisawa_e/
運転を認めてもよいのだろうかという様な課題が突き付けられた印象にも思えました。
電車やバスなどの公共交通機関が発達した大都市圏であれば、
それらに代替できそうなものの、
(手帳2級以上でなければ実質交通費免除などが無いなどの問題はひとまず置くものとします)
自動車が無ければ買い物にも通院などにも交通に大幅に制約があるとされる地域では、
移動してはならない、そういった地域に居住してはならないとまでは言えず、
最も被害者感情の背景から見るも、人道的見地から見ても
そのままにすべきではないと考えられることも想像に難しくも無い事もあって、
ただ法律を厳しくして罰すればといった問題だけではなく、
様々な背景が絡み合う難しい問題だと考えさせられました。
願わくば自動車の自動運転の過疎地などで試験走行をしてみてはといった
見方もあることから、そういった装置の導入が進んでほしいなと思いました。