「つわものどもが夢の跡」を訪ね歩く一人旅。北の猛将・九戸政実の居城の次は、南部宗家の居城を目指しました。
■いわて銀河鉄道■二戸駅から三戸駅へ
久しぶりの銀河鉄道です。前回は二戸駅から乗車して金田一温泉駅で下車。四戸城を訪ねました。といっても、九戸城で体力を使い切ってしまい、ほとんど動けませんでしたが・・・(大きな石だけ見て退散)。今回は前回の反省から、スケジュールにも余裕を持たせました。初めて訪問する三戸城に期待も膨らみます。いわて銀河鉄道、私は二戸駅からの乗車ですが、盛岡駅からずっと続いています。地元のみなさんの貴重な足ですね。言うまでもありませんが、宮沢賢治(岩手県出身)の代表作が名の由来です。
ところで、平日の昼ということもあるのでしょう。乗客は数人。最後は完全貸切状態となりました。
<いわて銀河鉄道>
メーテルも車掌さんも現れません(宮沢賢治で何か連想すればいいものを、銀河鉄道と聞くと999(スリーナイン)しか思い浮かびません)。
<滑走路?>
なかなか飛び立ちませんね〜(昼から飲んでる訳ではありませんが、そんな気分で線路の行方を見守る)。
■IGR■アイジーアール
正式には「IGRいわて銀河鉄道」といいます。IGR?
Iはまぁ岩手としてGは銀河。Rは鉄道だから、ここだけ英語なのだろう。
Iwate Ginga Railroad
ですかね。などと漠然と思ってましたが、本日ブログにするため念の為、本当に念の為調べてみたら
Iwate Galaxy Railway
ええ?あ、まぁGはGalaxy、なるほどです。で、レールはあってたけどroadじゃなくてwayですか。納得しましたが、たった3文字しかないのに2文字も間違ってることに笑うしかありません。
■青い森鉄道■
岩手県内は「IGRいわて銀河鉄道」が運営。青森県内は「青い森鉄道」になります。まぁ直通運転なので乗っていても意識しませんが、、、。前回下車した金田一温泉駅を過ぎてしばらくすると目時駅(めとき)に到着。この駅がIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道の境目になります。この駅は既に青森県(三戸町)。県境を越えました。いよいよ目的地の三戸駅まであと一つです。
(やや余談)
■一から九(地名)■県を跨ぐ
一戸から九戸。全国的には「八戸」が一番有名ですかね。これはよく話題になりますが、一から九が岩手と青森に跨って存在しています。何度聞いても一部忘れてしまうので、改めて整理しておきます(郡は省略します)。
●岩手県
一戸町・二戸市
●青森県
三戸町・五戸町・六戸町・七戸町・八戸市
●もう一回岩手県
九戸村
現在の地名だと、四戸(しのへ)はないのですね。「四戸氏」は存在したんですがね。
■一から九(士族)■みんな同族
南部氏の始祖は「南部三郎光行」。この息子たちが枝分かれしてそれぞれの士族の祖となりました。長男は一戸氏の祖、次男は南部氏を継承、三男が八戸氏、四男が七戸氏、五男が四戸氏、そして六男が九戸氏の祖となりました。
南部光行さん、息子たちを独立させ立派ですが、まさか子孫たちが戦になるとは夢にも思わなかったでしょうね。
■目的地■南部宗家の城
無事に三戸駅に到着。念のため帰りの電車の時刻をチェックしてから城へ向かいました。
■なんでわざわざ三戸に■郷土の城
勤務先に三戸の出身の方がいて、私が九戸城まで行った話をしたところ、三戸にも立派な城があるのにと残念そうに言われてしまいました。そりゃまぁ「日本中に城跡はあるのだから」と思いつつも念のためネットで画像検索。目に飛び込んできたのは、これがまた絵に描いたような山城の姿でした。
「なんと理想的な立地」
城内の様子ではなく、地形が良く分かる航空写真に衝撃を受けました。自然の川に面し、まるで船のように縦長の独立峰。更に調べていくと、かつてはそこにぎっしりと曲輪が配置されていたようです。その縄張りも興味深い。
「事前に知っていれば・・・」
地元の人からは「城山」と呼ばれているそうです。名門南部宗家の居城。そしてあの九戸政実と争った南部信直の居城です。
「これはいつか行かねば」
どっちみち九戸城へはもう一度行くつもりでしたので、そう心に決めました。
自分の故郷に、人に語れる城があるなんて羨ましいですね。城跡好きだからそう思うのでしょうか。いずれにせよ、名を馳せた士族が本拠としていた場所。そして歴史ある町です。教えてもらえたのも何かの縁。今回、やっとその時の思いが実現しました。
<三戸城>
馬淵川と熊原川の合流地点に位置する山城。今もなお残る余韻を求めて、探索開始です。
(次の記事へつづきます)
お城巡りランキング
2017年10月11日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6799779
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック