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2014年10月13日

嶽​神

さてさて、本日ご紹介するのはこちら

長谷川卓著『嶽​神
がくじん.png

これは、読み終わった時に
これは、読んでよかった、大当たり!
と思った小説です。

とある事情があって、山の者から追放され
一人わたり、をする多十。
彼がなぜ追放されたのかは
物語が進むうちに分かってきます。

人と接することなく、孤独に暮らしていたのですが
ある時、ひょんなことから、
滅亡目前の武田唯一の嫡流・若千代
の命を託され

若千代の命を狙う追っ手からの
逃走生活を開始します

やがて仲間に、蓮という
これまたなかなかに
すさまじい過去を持つ少女も
入り、

時に血みどろの戦いを
繰り広げながらも
まだ若干4,5歳の若千代を
逃すために奔走します

とにかく、最初は鬱展開ばかりで
しかも、なかなかに血みどろで
敵方も容赦なくって・・・

辛い。読むのが辛い
と思いました、、、

しかし、物語が進むにつれ

多十のこれでもかっ
という程のヒーローっぷり

若千代の不思議な力

蓮のいじらしい決意

そして、強すぎて、残忍過ぎて
何だこれは、と思わせる敵方

常に読者を離さない
緊迫感そして
読めない物語の展開

全てのキャラクターが立っていて
本当に、あなたのために、と
命を投げ出して闘う人々の
すさまじさが伝わってきて

どきどきしながら、
はらはらしながら
最初を乗り越えれば
最後まで一気に読み進めて
しまうと思います

何と言いますか、文句なしで
とにかく面白く、興奮する

登場人物がかなり多いので
少し混乱するかもしれませんが
何といいますか、それぞれ
キャラが立っているので
あ、あいつか、と
分かるようになります

ところで嶽神って何???
と思われるかもしれませんが
この意味も、作品の中で語られ
非常に大切なワードに
なってきますので
ここでの言及は避けますね

是非是非、読んでみて下さい


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posted by at 10:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 長谷川卓

2014年10月12日

みずはつめたい

さてさて、本日は
詩をご紹介します
正確に言いますと、詩集ですね。

みずはつめたい
無題.png

辻征夫さんの詩集になっています。

何と言いますか、子どもが
なんとはなしにふっと言葉にした、
そんな詩が集まった印象

ときどき哀しく
時々不穏に
そして、ちょっとほっこりと。

30編の詩が収録されているのですが
そのうち、個人的に
印象的だったものを2つ紹介します

気になったら、是非この
詩集をひらいてみてください

何というか、ほっこりします笑

おじさんがいっぱい
眼れないときには
おばさんのことを考える
ぼくにはまだ会ったことのない
不思議なおばさんがいて
おばさんはいつもぼくのそばの
どこかにいるらしい
今夜も
較転反側しているぼくに
おばさんの声がきこえた
(てんてんはんそくしているわね)
おばさん おしえてよ
おばさんは 眠れないときには
どうしているの
(おばさんはね……)
おばさんはいった
懐かしいおじさんのことを考えるのよ
おじさんがひとり おじさんがふたり
おじさんがさんにん おじさんが……

ぼくの頭のなかに
変なおじさんがいっぱい出てきて
なおさら眠れない


何というか、可愛らしい詩ですよね
眠れなくってうんうん困ってしまうぼくと
それに優しく答えるおばさんと、
そして、残念ながら
おばさんと同じ方法では
眠れずに、またうんうん言っているぼく
思わずふっと笑いそうになってしまいます


突然の別れの日に
知らない子が
うちにきて
玄関にたっている
ははが出てきて
いまごろまでどこで遊んでいたのかと
叱っている
おかあさん
その子はぼくじゃないんだよ
    ぼくはここだよといいたいけれど
こういうときは
声が出ないものなんだ
その子は
ははといっしょに奥へ行く
宿題は?
手を洗いなさい!
ごはんまだ?
いろんなことばが
いちどきにきこえる

ああ今日がその日だなんて
知らなかった
ぼくはもう
このうちを出て
思い出がみんな消えるとおい場所まで
歩いて行かなくちゃならない
そうしてある日
別の子供になって
どこかよそのうちの玄関にたっているんだ
あの子みたいに
ただいまって 


そうかと思えば、こんなに、不安で一杯になる詩
でも、何だか、分かる気がしてしまう
それもこわいと思いながら
でも、そうか、別れの日って当然なんだな
「ああその日が今日だなんて」
にぞくりとしました
何となく、忘れられない詩です



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タグ:辻征夫
posted by at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 辻征夫

2014年10月11日

各書名場面集(絵本pert2)

さてさて、絵本、の名言…
あらため、絵本は、ことばと絵
二つ合わせての素敵さ、素晴らしさ
だと思うので
名場面集と改めました

なきすぎてはいけない
410iKe7MDqL.jpg
>―あかとんぼが とんでいる
おまえが はじめて ぼうしで おさえたものだ
じまんそうに ふりかえった
おまえの しろいは―

正直この絵本は名言しかないような絵本なので迷うのですが笑
このセリフ、これだけでも祖父から孫への愛情が感じられて
いいのですが、伏線みたいなものになっていて、
素晴らしいラストを迎えるために必要不可欠なページになっています


紹介記事はこちら

4こうねんのぼく
12.jpg
―おかあちゃんが、
ごはんつくってるのが、
みえるやんな。―
この絵本は、もうここらへんが、心に訴えてきて大変です
そよそよと吹く風、おかあちゃんの背中で眠る弟
それを見てにっかりわらう「ぼく」 あああ、切ない
これが「ぼく」の回想なんだと思うと余計に切ない…


紹介記事はこちら

悪い本
img_1.jpg
―あなたは いま
悪いことがかいてある 本なんか
ほしくないと おもったでしょう
でもそれは まちがいです―

この本は全体的に衝撃的なので、どこと言われても…
ですが、このセリフからはじまって、この恐ろしい絵本が
すすんでいくことを思うと。


紹介記事はこちら

ちいさなあなたへ
71531.jpg
―あなたが かぜに むかって たからかに うたう
うたを かぜが とおい ところへ はこんでいく―

とにかく、この絵本を読んで感じるのは、気持ちよさ、です
さらさらと、言葉が気持ちよくって仕方がない、
そんな時に、この絵とこの言葉。本当に風に吹かれているような気分


ちいさなあなたへ

どうでしょう、どうでしょう?
絵本とはいえ、なかなか読みたくなってきたでは
ありませんか?
絵本は手元に置いておくと、ふとした時に
気軽に読めるという、最強の美点があります。
お気に入りの絵本、是非家においてみてくださいね
posted by at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本名場面

各書名言集(小説pert3)

さて、今週も振り返りをかねて
個人的な名言をばんばんのせていきます
(この作業にちょっとハマった
お付合い頂けると嬉しく思います…
さらにこれらの本に興味を持って頂けると
非常に嬉しく思います…

沈黙
沈黙.png
―主よ、なぜにあなたはこのような時にも沈黙されるのか?―
ロドリゴの信仰心がついに揺らいだ、その瞬間。ただし、これでは終わりません。ともすれば、その後の方が名言な気もしますが、
それはあまりに壮絶なネタバレといいますか、なので、、、


紹介記事はこちら

ラッシュライフ
ラッシュライフ.png
―「つまり、お前は間違ってなかったんだ。独立に失敗し、若干の借金が残り、人に裏切られたとしても、そのまま独立もせずに、漫然と同じ毎日を過ごしているよりは正しいことをしたんだ」
「君の言葉を聞いていると、本当にそうだった気がしてくるから不思議だ」
「同感だ。俺もおまえに話していると自分のでまかせが全部、本当に思えてくる」―
泥棒のプロフェッショナル黒澤…このキャラクター食えない感じで
本当に魅力的なんですね。久々に親友と会って、喋っていてもこんな調子で、
この二人の会話は本当に楽しいです


紹介記事はこちら

ママになったネコの海ちゃん
海ちゃん.png
―こんなに小さな子ネコの海が、
これだけはっきりと海自身のまじりけのない存在をつらぬこうとしています。
海のへそまがりこそ、とことんネコの「きもち」をおしとおそうとする、
海の自己主張にほかなりません―

岩合日出子さんと、光昭さんは、海の「きもち」を写真に収めたい一心で、
海と向き合い、シャッターをきります。
そして、本書にはそんな海の「きもち」溢れる写真が
カラー写真含めて何枚も収録されています


紹介記事はこちら


無人島に生きる十六人
無人島に生きる十六人.png
―どうだ、この大波をくぐっても、一人のかすり傷を受けた者もない。
まったく、神様のお助けである。これは、いつかきっと、
みんながそろって、日本へ帰れる前兆にちがいない。
これから島へ行って、愉快にくらそう。
できるだけ勉強しよう。
きっとあとで、おもしろい思い出になるだろう。
みんなはりきって、おおいにやろう。
かねていっているとおり、いつでも、先の希望を見つめているように。
日本の海員には、絶望ということは、ないのだ―

船が難破し、無人島生活を余儀なくされたその時の船長のお言葉
日本男子ですね…この言葉は強がりでもなんでもなくて、
本当のことです。彼らは絶望をどっかへ放って、希望を胸に
無人島での生活をスタートします



その日のまえに
その日のまえに.png
―神様よりも人間のほうが、ずっと優しい―
これは私史上ベスト名言のうちの一つです。今にも、もう亡くなろうとしている娘を見て、父親が何を言うのか。
親より先に死ぬのは最大の親不孝と言いますが、この父親はそんな娘を責めずに
何というか。もう意識もない娘をはじめて見て、どのように口を開いたのか。
そして、その言葉を聞いた第三者が上のように感じた…この一言だけで泣けてしまいます

紹介記事はこちら



如何でしょう?
気になる文章はありましたか?

pert4へ続きます〜
また後程…か明日…
posted by at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 名言

細雪

さてさて、本日ご紹介するのは、こちら

谷崎潤一郎著『細雪

細雪.png

非常に長いお話、のイメージがあるかもしれませんが
私は、もう続きが気になって
どんどん読み進めてしまいました

この作品は、大阪の所謂ええとこの
三姉妹のお話です。

その、ええとこのお家は蒔岡家
と言いまして、
の四人姉妹がおります
鶴子、幸子、雪子、妙子

しかし、まあ、話の中心は
幸子、雪子、妙子でしょう

何の話?と聞かれると
実はこれが難しい

彼女達の日常をさらさらと
描いてある、としか言えないのですが

何がこんなに読者を惹きつけるのかな、
と思うと、この三人姉妹が
それぞれ驚くほど性格が異なっていて

それゆえ、擦れ違いといいますか
善意でやったことが裏目にでたわ、
なんてこともあったりだとか

お互いに、迷惑をかけた、
かけられた、ということもあるのですが

しかし、彼女達の絆は強くて
どのようなことがあっても
読者にその美しい姉妹愛を
さらっと見せてくれたりする

そんなところなのでしょうか

とにかく、姉妹なのに、どうして、
と思うほど、それぞれの
性格が違っていて
だからこそこの物語は
まわっているのかもしれません

なにしろ、大きなお家ですから、
結婚にしろ、何にしろ、
いろいろとうるさかったりします

現代の大多数の方がするような
自由恋愛だなんてことはありませんし

言葉づかい、身のこなしも
特に長女の幸子がうるさかったりする

幸子は成金ではなくって
もう、本当のお嬢様、という感じ
いつもは長女らしく
雪子や妙子の心配をし
世話をし、とやっていますが
お嬢様らしい弱さがあるように
思います

雪子は、美しいのに
とてつもない無口で人見知り
たくさんの見合い話があったのに
どれにも頷かなくて
周りの人間がほとほと
手を煩わせています

妙子は、非常にアグレッシブ
妙子は最も、藤岡家の
恩恵を受けずに育ったためか
お嬢様、という感じは
ぐっと薄れ
自由に一人で生きていくわ!
とこれまた周りを
巻き込んで困らせていたりする

この三人に順々に焦点が当たりながら
物語はくるくると展開し、

その合間に、彼女達の
素敵な日常が垣間見えます

本当に、何が、どこが、と言われれば
困ってしまうくらい
とある家族の日常、を描いた
だけ、のはずなのに

どうしてこんなに面白いのか。

読んで後悔しない作品です。
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posted by at 06:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 谷崎潤一郎

細雪

さてさて、本日ご紹介するのは、こちら

谷崎潤一郎著『細雪

細雪.png

非常に長いお話、のイメージがあるかもしれませんが
私は、もう続きが気になって
どんどん読み進めてしまいました

この作品は、大阪の所謂ええとこの
三姉妹のお話です。

その、ええとこのお家は蒔岡家
と言いまして、
の四人姉妹がおります
鶴子、幸子、雪子、妙子

しかし、まあ、話の中心は
幸子、雪子、妙子でしょう

何の話?と聞かれると
実はこれが難しい

彼女達の日常をさらさらと
描いてある、としか言えないのですが

何がこんなに読者を惹きつけるのかな、
と思うと、この三人姉妹が
それぞれ驚くほど性格が異なっていて

それゆえ、擦れ違いといいますか
善意でやったことが裏目にでたわ、
なんてこともあったりだとか

お互いに、迷惑をかけた、
かけられた、ということもあるのですが

しかし、彼女達の絆は強くて
どのようなことがあっても
読者にその美しい姉妹愛を
さらっと見せてくれたりする

そんなところなのでしょうか

とにかく、姉妹なのに、どうして、
と思うほど、それぞれの
性格が違っていて
だからこそこの物語は
まわっているのかもしれません

なにしろ、大きなお家ですから、
結婚にしろ、何にしろ、
いろいろとうるさかったりします

現代の大多数の方がするような
自由恋愛だなんてことはありませんし

言葉づかい、身のこなしも
特に長女の幸子がうるさかったりする

幸子は成金ではなくって
もう、本当のお嬢様、という感じ
いつもは長女らしく
雪子や妙子の心配をし
世話をし、とやっていますが
お嬢様らしい弱さがあるように
思います

雪子は、美しいのに
とてつもない無口で人見知り
たくさんの見合い話があったのに
どれにも頷かなくて
周りの人間がほとほと
手を煩わせています

妙子は、非常にアグレッシブ
妙子は最も、藤岡家の
恩恵を受けずに育ったためか
お嬢様、という感じは
ぐっと薄れ
自由に一人で生きていくわ!
とこれまた周りを
巻き込んで困らせていたりする

この三人に順々に焦点が当たりながら
物語はくるくると展開し、

その合間に、彼女達の
素敵な日常が垣間見えます

本当に、何が、どこが、と言われれば
困ってしまうくらい
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だけ、のはずなのに

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2014年10月10日

アルジャーノンに花束を

本日ご紹介するのは、こちら

ダニエル・キイス著
アルジャーノンに花束を

アルジャーノン.png

日本人だけでも、まだまだ読みたいものが
たくさんあって、外国文学は
ほんのちょっぴりかじるくらいしか
読んでいませんが、そんな中の一つです

映画化もされた、有名なお話ではありますが、
知らない方は是非、と思います。

まずはじめは、少し何事!?と思ってしまうかもしれません。
ひらがなだけの、文法めちゃくちゃの、
日本語を習いたての子どもが書いたような文章で、
ところどころ意味が取れないほど。
(ここで挫折しないでくださいね!

しかし、よくよく見ていくと、どうやらこの文章(日記)を書いているのは、
32歳ですが幼児の知能しかない男性なのだという事が分かります。

彼はパン屋の店員で、名前はチャーリイ・ゴードンです。
幼児の知能しかないため、やはりパン屋での同僚から
どこか馬鹿にされたりするのですが、
彼には馬鹿にされていることさえ分かりません。

みんなが好きで、みんなも僕を好いてくれている、と信じて疑わない
彼の姿勢には少し切なさを感じる程……。

さて、そんな彼がなぜ日記を書いているのかというと、
なんと、科学の力で彼の頭をよくしようという大学の先生が現れ、
そのために、書きなさいと言われた模様。

この日記は頭をよくするため、ではなく、
彼の頭がよくなっていく過程を示すデータです
翻訳されたお話ですが、非常にうまく訳されていて、感心してしまいます。

自然に彼の口調は知的になっていき
気づけば難しい言葉を連発する超知能を持った彼を浮かび上がらせます。

しかし……他の人間より遥かに高い超知能を持つことになった彼が、
それで幸せになったのかというと、そうでもなく……

ここからが面白い。
幼児の知能しか持たぬとはどういうことなのか。
逆に、超知能を持つというのはどういうことなのか。

幼児口調の読みにくい文章から、
読みやすい文章へ変わっていくにつれて、
ずんずんと読者を引き込んでいきます。

表題の意味は、最後の最後まで分かりません。おそらく…
しかし、最後の最後、分かって、もう、震えます。

知能があるってどういうこと?
知能がないってどういうこと?

最後の2行で、もう一度考えさせられます

このお話は間違いなく傑作ですが、特にこの最後の2行と、
タイトルのつけかたが憎いほど上手い。

いやぁ…是非読んでみて下さい


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2014年10月09日

獣の奏者

さてさて、三冊目になってしまいますが。

獣の奏者
獣.png

アニメ化もされた大変有名なファンタジーですが
この一巻が発売され
まだ本屋さんの本棚の上の方に
置かれているような時に
何だか、何となく手にとって
ハマってしまった
という個人的な思い出があります笑

個人的な意見ですが、お勧めなのは
一巻と二巻にあたる
『闘蛇編』と『王獣編』です
理由はおいおい

さて、こちらのお話で鍵となるのは
このお話の中で出てくる
架空の動物、闘蛇と王獣です

はじまりはなかなか過酷なのですが、
ぐいっと読者を引き込んでくれます

エリンの母親が世話をしていた闘蛇
が全て死ぬという悲劇から物語は幕をあけるのですが…

主人公エリンは、とにかく生き物が好き
普段は、その戦闘能力の高さから
人間によって特別な笛を使うことで操られ
武器、として使われている
闘蛇や、王獣なのですが

エリンは
野生の王獣を見つけ
その美しさに心を奪われ
憧れるようになります

また、闘蛇が、なぜ全て死んだのか、
これもエリンにとってとても
大きな、突き止めるべき課題と言えるでしょう

エリンは、他の人のように
武器、としてではなく
あくまで、血の通った生き物として
彼らを真っ直ぐ見つめていきます

1巻、2巻ともに
エリンの中にあるのは

闘蛇や王獣の秘密を解き明かしたい
彼らと心を通わせたいという思い

彼女はただひたすらに生き物に憧れる

その、憧れる気持ち
心を通わそうとする気持ち

彼女の行動原理は全てそれであり
そのことが時に奇跡を起こし
時に、挫折を生む

『闘蛇編』と『王獣編』での
最大のテーマは
おそらく

人と他の生き物はどう関わり合っていくべきか

なのですが、このテーマが
常にありながら、物語としても面白く

ファンタジーでありながら
本当にありそうだと思えるほど
緻密につくられていて
普段ファンタジーなんて
ふわふわしたものは
読まないよ、なんて人も
是非、勿体ないので読んでください
といいたくなる作品です

『闘蛇編』と『王獣編』は
完全につながっているものであり
それぞれ一つだけを読むというのは
無理なのでは?と思います笑

『王獣編』のラストで、『闘蛇編』からずっと
エリンが追い続けてきたテーマ

人と他の生き物の関わり方

これについての、エリンの考えが
それまでの彼女の集大成として
一つ提示されます

エリンが最後にその考えに到るには
それまでの彼女の並々ならぬ努力と
生き物に対する
底も無いほどの愛情あってこそ

それに、生き物が、どう答えてくれるのか。
本当に人と生き物は通じ合えるのか

本当に、私は『王獣編』のラストが大好きです
内容を言いそうになるのを
必死で留めているくらい大好きなんです

楽しみ、感動し、
さらに考えさせられる
傑作ファンタジーだと思います

ちなみに、この次『探究編』『完結編』
では、テーマが変わるような気がします
と、言いますか変わっていますね。

また、エリンが一気に大人になっているので
少し、それまでのエリンと違うような、そんな気もする…

どうやら、本来はこの二巻で完結の
はずだったものが
読者の強い声により、続編が出されたようで

うーむ。これは人それぞれでしょうが
私は、二巻で終わらせておいて欲しかったなぁ、と
二巻の終わりがですね、本当に素晴らしいんです
(さっきからそればっか

なんだかそこから3巻4巻へ続いて
しかも内容がまた結構シリアスで…
登場人物も結構変わってないけど
変わったような、そんな雰囲気で…

と、いうので、私からは
一巻二巻をお勧めしておきます。

とはいえ完全に個人的な好みの偏重ですので
あまり、お気になさらず…


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posted by at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 上橋菜穂子

ちいさなあなたへ


さて、本日はもう一冊
いってみましょう

アリスン・マギー 作
ピーター・レイノルズ絵
なかがわちひろ訳
ちいさなあなたへ

ちいさなあなたへ.png

あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、
その いっぽん いっぽんに キスを した

こんな一文からはじまる
一人のお母さんが、
子どもの幸せを無条件に願い、
そして信じる絵本。

何がこんなに心に残るのか
不思議なくらい

絵もあっさりとしていて
文章だってさらさらと流れていくのに

特に言葉が、何とも言えず
もはや爽快感を感じる程に
さらさらと
吹き抜けるようです

時間があっという間に過ぎていく

いつのまにやら あなたは おおきくなって、
わたしの あかちゃんは、 わたしの こどもに なった。

しかし、そのくせどこかに残ります

飛び去るように、子どもが成長し
それを、お母さんはただ見守る

そして、いつか
子どもを見送る

子どもは振り返りながらも前を行く
ああ、私の住んでいた家は
あんなに小さかったのかと、
驚きながら…

子どもが、成長しながら
お母さんは、子どもが自分自身の
幸せを見つめることをきっと願っている

そして、さらに子どもが大きくなって
いつかは子どもがお母さんになって

おばあさんになって、
そんな時に、ふっっと
私のことを思い出してほしい

この絵本のお母さんの願いは
たったそれだけ。

ただただあなたに幸せになってほしい
でも、幸せになって、ふっと
息を抜いた時に私のことを思い出してほしい

少し、切ない感じもしますが
このお母さんから、子どもへの
愛情の深さが
よくよく分かる絵本であり

おそらく、どのお母さんも
このお母さんと同じなんだろうと
思うと、いろいろと考えさせられます

わたしの いとしいこ。

なんて言葉、普段聞いても
あまりピンとこないのですが

この絵本の中ではあまりにも自然で
そして、またあまりにも胸にくる

名作絵本だと思います





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タグ:絵本
posted by at 08:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本

無人島に生きる十六人

本日ご紹介するのはこちら
無人島に生きる十六人
無人島に生きる十六人.png

とにかく、気持ちの良い、すかっとする
わくわくする、冒険したくなる
憧れる、そんなお話です

しかも、何とこれは実話を元に
してあるというのだから、余計に…

話はタイトル通り、船が難破し
無人島に流れ着いた男十六人が
力を合わせて生きていく話です

それが、実に面白い

まず、男十六人、それぞれ個性が
ありつつも、一人として
真っ直ぐじゃない人がいないんですね

船長である筆者の指示をしっかり聞き、
行動していく。

さて、流れ着いた無人島は、
まず水が出ない。さあ、どうしよう?

魚釣りの名人はいる
季節になれば海鳥が恐ろしいほどの卵を産む

しかし、野菜が欲しいなぁ〜…
どうしよう?

料理には塩が必要なんだ!
じゃあ、海水を蒸発させて…
ほんの少ししかとれないなぁ
どうしよう?

とにかく、このどうしよう?
にぶちあたる度に、
十六人は頭をひねりひねり

乗り越えていきます

とてつもない体力と
それ以上の精神力

全員が全員、その精神力を持っていた
からこそ、成り立ったお話であり

だからこそ、どうしよう?とは
なっても、長い間うじうじなんてしない
その姿勢には、とにかく感心させられます

無人島で生きながら、
勿論彼らは祖国日本へ帰ることを
願っているのですが

しかし、その割になかなか
無人島生活が楽しそうに見えるのは

彼らだから、なのでしょうね


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本日の一冊
紹介記事は こちら


気ままにもう一冊

きみが住む星 (角川文庫)

とうとう旅に出てしまった。 離陸した飛行機から、 群青の成層圏の空が見えたとき、 ぼくはこの星が好きだと思った。 どうしてなのか考えて、気がついた。 この星には、きみが住んでいる。 きみが住む星をぼくは旅する
検索
此の程
プロフィール
碧さんの画像

ようこそ、ご観覧
ありがとうございます(*- -)(*_ _)
こちら元々は自分の読書ペースを
保つためはじめた
独断と偏見に満ち満ちている
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