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2015年01月08日
カラフル
さてさて、本日ご紹介するのは
こちら
森絵都著『カラフル』
死んだはずの僕の魂がゆらゆらとのぼっていく
見知らぬ所へ流される……
と思ったその時、天使が現れます
「おめでとうございます!抽選にあたりました!」
何事かと思えば、
あなたは前世で大きなあやまちを犯した罪な魂ですが
本来輪廻のサイクルから外されるところ、
再挑戦のチャンスを与えてあげます!
辞退は出来ません!
と天使スマイルでまくしたてられ、
そうして、気づけば僕は「小林真」になっていたのでした。
「小林真」は、自殺を図った少年。
彼が死に、魂がその体から抜けたところで僕の魂が
彼の体に入り込み、僕の再挑戦がはじまります
家族が「小林真」が生き返ったことに
湧きかえる中、僕は自分が派遣された家庭がわりと平凡で
皆良い人そうであることに安堵し満足しますが……
僕がしなければならないのは、「小林真」の体を
借りて、下界で修行を積み、自分の罪を思い出す事。
小林真として生活していく中で、少しずつ見えてくる
小林家のひずみ。
家族は皆ろくでもない奴ばかり
学校では友達もいない、いいところなし。
僕は小林真の家族にうんざりし、学校にうんざりし
あまりにも運のない小林真にうんざりし、
そして、そんな小林真の体で過ごさなければならなくなった
自分の不運にうんざりし……
彼に当選を告げた天使が、叱咤激励(?)しつつ
僕は小林真として生きながら、
そんな小林真の周りのごたごたも全て引き受けて
生活をしていきます
そんな中で、少しずつ、ほんの少しずつ
変わっていく僕。
不器用に生きる僕と、そんな僕との距離をはかりかねていた人々が
少しずつ、少しずつ交流をはじめる
この色だ、とたった一色のものとして見ていた
人々が、汚い色だけではなく、綺麗な色も持っているんだと、
この世界はカラフルであると思い始める
僕は何か誤解をしていたのかもしれない、と。
そうして生活している内に、僕は
死んだ小林真がしていた誤解を知り、
天使に、あるお願いをするのですが、
それに対して天使から出された条件が
また過酷なもので……
僕の犯したあやまちとは何だったのか。
輪廻のサイクルになど戻らなくても良い、と言っていた
僕ですが、最終的にそのサイクルへと戻って行けるのか……
僕のお願いは、聞き入れられるのか……
ひやひやしながらも、心の奥底が
じわりじわりと温まってくる作品です。
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森絵都著『カラフル』
死んだはずの僕の魂がゆらゆらとのぼっていく
見知らぬ所へ流される……
と思ったその時、天使が現れます
「おめでとうございます!抽選にあたりました!」
何事かと思えば、
あなたは前世で大きなあやまちを犯した罪な魂ですが
本来輪廻のサイクルから外されるところ、
再挑戦のチャンスを与えてあげます!
辞退は出来ません!
と天使スマイルでまくしたてられ、
そうして、気づけば僕は「小林真」になっていたのでした。
「小林真」は、自殺を図った少年。
彼が死に、魂がその体から抜けたところで僕の魂が
彼の体に入り込み、僕の再挑戦がはじまります
家族が「小林真」が生き返ったことに
湧きかえる中、僕は自分が派遣された家庭がわりと平凡で
皆良い人そうであることに安堵し満足しますが……
僕がしなければならないのは、「小林真」の体を
借りて、下界で修行を積み、自分の罪を思い出す事。
小林真として生活していく中で、少しずつ見えてくる
小林家のひずみ。
家族は皆ろくでもない奴ばかり
学校では友達もいない、いいところなし。
僕は小林真の家族にうんざりし、学校にうんざりし
あまりにも運のない小林真にうんざりし、
そして、そんな小林真の体で過ごさなければならなくなった
自分の不運にうんざりし……
彼に当選を告げた天使が、叱咤激励(?)しつつ
僕は小林真として生きながら、
そんな小林真の周りのごたごたも全て引き受けて
生活をしていきます
そんな中で、少しずつ、ほんの少しずつ
変わっていく僕。
不器用に生きる僕と、そんな僕との距離をはかりかねていた人々が
少しずつ、少しずつ交流をはじめる
この色だ、とたった一色のものとして見ていた
人々が、汚い色だけではなく、綺麗な色も持っているんだと、
この世界はカラフルであると思い始める
僕は何か誤解をしていたのかもしれない、と。
そうして生活している内に、僕は
死んだ小林真がしていた誤解を知り、
天使に、あるお願いをするのですが、
それに対して天使から出された条件が
また過酷なもので……
僕の犯したあやまちとは何だったのか。
輪廻のサイクルになど戻らなくても良い、と言っていた
僕ですが、最終的にそのサイクルへと戻って行けるのか……
僕のお願いは、聞き入れられるのか……
ひやひやしながらも、心の奥底が
じわりじわりと温まってくる作品です。
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2014年10月14日
アーモンド入りチョコレートのワルツ
本日は久しぶりに2冊目
いってみましょう
森絵都著
『アーモンド入りチョコレートのワルツ』
こちらは短編集となっているのですが、収録されている短編のタイトルは
表題も含めて全て、ピアノ曲のタイトルなのです。
この短編集に収録されている3つの曲は次の通り
「子供は眠る」
〜ロベルト・シューマン<子供の情景>より〜
「彼女のアリア」
〜J・S・バッハ<ゴルドベルグ変奏曲>より〜
「アーモンド入りチョコレートのワルツ」
〜エリック・サティ<童話音楽の献立表>より〜
どれもクラッシック曲です。詳しく知らなくてもお話を読むうえで支障はありませんが
まさしくどのお話もまるで、これらのピアノの音色にのって
漂ってきたかのような、そのようなお話
クラッシック好きにはたまりませんね
中学生が主人公の、ありえないはずなのに
なぜだか共感してしまうような、どこか懐かしくて切ない物語達
自分の大切なところを凝縮しているといいますか……
ずっと忘れてしまっていた感覚を、自然と思い出していく感じがあります。
主人公と同年代の方ならば、これから先あらゆる場面でふと
思い出して読み返すような、一生の友になるのでしょうね
どの作品もとにかくクオリティが高く
気づけば引き込まれてしまって
落涙するようなこともあるかもしれませんね
あの頃の自分を、少し覗きたくなったら……
是非読んでみて下さい
いってみましょう
森絵都著
『アーモンド入りチョコレートのワルツ』
こちらは短編集となっているのですが、収録されている短編のタイトルは
表題も含めて全て、ピアノ曲のタイトルなのです。
この短編集に収録されている3つの曲は次の通り
「子供は眠る」
〜ロベルト・シューマン<子供の情景>より〜
「彼女のアリア」
〜J・S・バッハ<ゴルドベルグ変奏曲>より〜
「アーモンド入りチョコレートのワルツ」
〜エリック・サティ<童話音楽の献立表>より〜
どれもクラッシック曲です。詳しく知らなくてもお話を読むうえで支障はありませんが
まさしくどのお話もまるで、これらのピアノの音色にのって
漂ってきたかのような、そのようなお話
クラッシック好きにはたまりませんね
中学生が主人公の、ありえないはずなのに
なぜだか共感してしまうような、どこか懐かしくて切ない物語達
自分の大切なところを凝縮しているといいますか……
ずっと忘れてしまっていた感覚を、自然と思い出していく感じがあります。
主人公と同年代の方ならば、これから先あらゆる場面でふと
思い出して読み返すような、一生の友になるのでしょうね
どの作品もとにかくクオリティが高く
気づけば引き込まれてしまって
落涙するようなこともあるかもしれませんね
あの頃の自分を、少し覗きたくなったら……
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