2016年09月24日
ミミズクと夜の王
気を抜くとしばらくぶりに
なってしまいました。
お久しぶりです。
さてさて珍しく?
ライトノベルです
紅玉いづき著
『ミミズクと夜の王』
いやね、白状しますと
少しだけ、この本
取り上げようか
迷ったんですけれども
いやぁ、でも
怒涛の後半まんまと
掴まれて
涙ぐんでしまったので笑
このお話は、
まだ読書に慣れていない
うーん……
もっと平易な
お伽噺から
ようやく抜け出すか
どうか……
くらいの少年少女に
紹介したいですね
物語は王道も王道
王道でしかない
設定も、不幸な少女と
夜の王(魔王)との
出会い
かなり、ベタ。
何だかんだで
少女を助けてくれる
サポーター的な
存在もちゃっかり
存在し
人間を嫌うはずの
夜の王が
なぜか少女を
殺しはしない
良く聞く言葉を
使えば
ご都合主義
でしょうか?
中盤までは
その主人公の
口調もあいまって
少し読みずらいなぁ
とも思ったのですが
なぜこう惹き込まれて
しまったのか
解説有川さんの
言葉で納得しました
これは、平易な文章で
綴られるお伽噺のような
物語なんですね
だから、読書好きでかつ、
深くて複雑ながらもきちんと
組み立てられている
物語が好きな方は
あまりむいていないのかも。
突っ込みを入れだしたら
キリがないんです
でも、私たちが幼い頃
初めて「シンデレラ」の
物語を聞いて
都合よく現れた魔法使いや、
シンデレラが「偶々」
忘れたガラスの靴が
他の魔法と異なって
消えることなく
それが彼女の幸せに
当たり前のように
繋がったことを
疑問に思わなかったように……
この物語はそんな
ところへ突っ込みを
入れつつ読むお話では
ないんですね
ここまで、ひねらんかね、
という位ひねらないからこそ
勢いがあると言うのでしょうか
あとがきで
作者は
大人になれば
忘れてしまうお話で
構わない
その一瞬だけ
心を動かすものが
書きたかった
とおっしゃられて
います
うん。
分かる。
このお話はまさに、
そんな物語
いいね。
大人になっても
こういう物語を
読んで平気で
涙ぐめるというのは
我ながらいいね、
なんて自惚れて
しまいました
これから先も
そういう単純さ
持っていたいような
気がします
思春期か、子どもの頃に
読んでいたら、
一生大事な本に
なっただろうな、って
思います
私には、私の、
子どもの頃に読んで
今でもとっても
大切な本が
何冊かきちんと
存在しているのです
けれどもね。
そんなこと言いながら
読了後しばらく
たつと、また
読みたくなるような
魅力がこの
物語にはある
何と言いますか、
何がどうとかではなく
好きだなぁ、と
思う物語
素朴ですが
何だかとっても
大切なものを
含んでいるような
気がする、
そんな作品です。
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