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2015年05月08日

恋しぐれ

お久しぶりです、お久しぶりです
失礼いたしました。。。
何はともあれ、まずはご紹介から……

恋しぐれ
恋しぐれ.png

以前ご紹介した『いのちなりけり』は
なかなかに壮大なスケールの純愛ストーリーでしたが

こちらは、蕪村を中心とした
市井の人々の、恋物語。
登場人物は基本的に、京都弁です

短編集?に思えて、しかし、
同じ世界に住む世界の人々の話なので
どの話もゆるゆると繋がっているというか、
世界が繋がっています

蕪村の老いらくの恋にはじまり、
叶わない恋の多いこと……

ぽつり、と歌を残しながら、
恋が生まれては、消えていく

あぁ、でも、ものすごく現実的
特にこの時代、あれだけ身分のうるさい時代です
このような哀しい恋が沢山あった、というのは想像に難くなく

そして、葉室さんですから、どのお話の最後にも
そのお話の元となった
歌や、それにまつわる書記の一部を載せてくれていたりして

確かに、この部分の裏に、このようなお話があったとしても
おかしくは、ないなぁ。と読者のロマンも見事に掻き立てています

恋、とその恋を映し出すかのように、歌や芸術の話が
出てきて、私、絵なんかは本来さっぱりなのですが
美しい絵が浮かんでくるような
勿論歌には思わずほお、と息をつきたくなるような
恋と芸術の美しい対比ですね

静かに、贅沢に読む系の、お話です。
物語性に富んでいて、ドキドキハラハラ
あぁ〜面白かった! 系ではなく
しっとりと読み進めて、余韻に浸るような。
そろそろばれているかもしれませんが
私はこういう系がかなり好きなのです
勿論ドキドキハラハラ系も好きなのですが笑

禁じられた恋もあれば、叶わなかった恋もあれば……
傍目に見れば、愚かな事、とうつるかもしれません

でも、当人達にとって、まさに命がけの恋だったり
生涯ずっと引きずる恋だったりする訳です

人知れず命をかけ、やがて
忘れられてしまう(そもそも知られることもない)
そんな市井の人々の恋物語

なかなかに大人のテイストですが、
胸を打たれ、長い間余韻に浸れる作品も多く、
おすすめです

雨の日に部屋で読みたい…
梅雨の時期にいかがですか?




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2015年01月27日

いのちなりけり

おっひさしぶりです!
まだひと段落させないと
いけないものが
ありますが、息抜きがてら
ご紹介します

葉室麟著『いのちなりけり
いのちなりけり.png

これでもかっという程の
純愛小説であり

しかし、時代小説らしい
面白さもぎゅっと
つまった一品

主人公雨宮蔵人は
天源寺刑部へ婿入り
することとなり

かねてよりその娘
咲弥に
憧れていた彼は
有頂天になります

しかし、いざ
二人きりになって
みると、
咲弥は
これこそ自身の心だと
思われる和歌
を教えて下さる
までは、本当の
夫婦にはならない
と冷たく宣言され

自称、学問こそないが、
死に遅れるということはない男
蔵人は途方にくれて
しまいます

咲弥は、亡くなってしまった
元夫と非常に仲が良く、
そして、彼女も
元夫も教養があり
よく和歌の話など
していたのですね

さて、ここから
この真っ直ぐ過ぎるくらい
真っ直ぐな男が
愛する女性の為に
必死に和歌を探す
ことになるのですが…

そこへ、歴史的事件が
重なり、二人の運命は
どんどん翻弄されていきます

正直者で、とにかく
真っ直ぐで、そして
良い人過ぎるくらい
良い人な蔵人は

咲弥に教える為の
自身の心と思えるような
和歌、というもの
に対しても
妥協は一切なし

それまで、和歌の
わの字も知らなかったんじゃ
ないかと思われる
彼は、本当に必死

さて、では
どうして、そんな
意地悪を言う咲弥
をそれまで愛せるのか
というと

背景には、彼の
美しい思い出があり…

この思い出が
本当に美しい
映画のワンシーンみたいで
個人的に大好きな
ところなのですが

実はその美しい
思い出の後には
後日談と言いますか
続きがあって……

蔵人の性格・人柄
がここらへんで
よくよく分かってくると思います

しかし、大の男が
ひたすら本を繰っている
だけではなく

先程申し上げた
歴史的事件が
起きる中、
戦う必要性も
出てくるわけで…

蔵人サイドは
かなり、ドキドキハラハラ
な展開
彼の原動力が
咲弥になっていて
もう、応援せずには
いられない、

一方咲弥サイドから
あの美しい思い出の真相
等等が明かされていき

咲弥の心も徐々に
とけはじめ……
しかし、その頃には
二人は離れ離れという
なんともじれったい展開

蔵人は、これぞ自身の心
と思えるような和歌に
辿りつけるのか

ドキドキハラハラ系
純愛物語

純愛物語のくせして
なんか、やたらと熱い、
そんな物語

時代小説が好きな人も
恋愛小説が好きな人も

大満足の一品です




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タグ:葉室麟 小説
posted by at 08:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 葉室麟

2014年11月11日

銀​漢​の賦

さてさて、本日ご紹介するのは
こちら

葉​室​麟著『銀​漢​の賦
銀漢.jpg

葉室さん、お久しぶりです!
以前、秋月記
をご紹介した際、
もう一つMY葉室さんBESTに
候補が…と呟いていたのは
こちらの作品です

読了後の私の一番の
感想は、
すさまじい。これでした

源五と将監は竹馬の友であった。
しかしとある事件を契機に源五は
一方的に将監に絶縁状を送りつける。
その後、将監は家老にまでのぼりつめ、
身分差が広まるのに並行して
将監と源五の間の溝は深まるばかり。

……しかし、ある日
将監が突然“以前のように”
源五に漏らす。

「源五、わしの我儘を聞いてくれないか」

と、まぁ何をしてくれるのかしら?
と思わずにはいられない
始まり方をする訳です…

そうして始まる、
熱い熱い友情物語
それは確かに秋月記でも
男達の友情、って
書かれていたのですが

あれ以上に思います
『秋月記』ではあくまで
藩のために!と
強い志で集まった男達
ですし、何より
政事とは、何なのか?
と読者に思わせる内容だったので…

この作品は、とにかく
友情が最大のテーマ
政治よりなにより
人間の結びつきが
テーマだと、感じました

しかも、身分を隔てた
男達の友情です。

まず、この時代の身分という隔たりのすさまじさ、
この身分によって置かなければならない
立場の絶対性のすさまじさ…

これは、私が想像するようなもの
どころではないのでしょうが、
しかしこのすさまじいほどの隔たりを
なお超えて源五、将監、十蔵の間にある結びつき。

これは本当にすさまじい、の一言ですね。

もう彼らの結びつきを
友情という言葉で表すことさえ
躊躇ってしまいます

それにしても、この三人だけでなく、
個人的には源五とその妻との関係も
とても印象に残りました。
娘にさえ、分からない二人の結びつき。

愛情や、友情って
一体何が正解なのか
分からないけれども
いろいろと既成概念を
この登場人物達は
ひっくり返してくれる、
そんな気がします

不器用だから、
誤解されながらも
結局相手のことを
強く思う源五の姿には
もどかしいながらも
憧れを感じたり。

相手に言わないと
伝わらないでしょう!
が普通の現代。

しかし、彼らは
彼らの時代の中、
立場・身分の違いによって
否応なく敵同士になって
しまった時、
あくまで敵としての
態度を貫く…
それは、どうしてか…?

やはり、すさまじいんです
読んでみて下さいね

話が進むにつれて、
それぞれの人物の
本当の気持ちが明らかになるたびに、
彼らの使う「友」や「義」という言葉には
想像を絶するような重さを感じました。

本当に、すさまじい
(今日これしか言っていない笑





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2014年09月28日

秋月記

さてさて、本日ご紹介するのは

葉室麟著『秋月記』です!

葉室麟さんと言えば、『蜩の記』で
今をときめく作家様のお一人だと思うのですが

あえてここで『秋月記』
いや、だって、葉室麟さんの作品の中では
個人的に一番この作品好きなんです
(一番、はいやしかしもう一つ候補があるな…)

『蜩の記』も勿論素晴らしいのでまた後日……

さて、『秋月記』題名の通り、舞台は秋月藩
主人公は名前も知られないような男達
とにかく熱い、熱い熱い熱い作品であります

武士の生きる道とは何か
藩の為に生きるとはどういうことか

凄まじい自分への故郷への愛が
男たちをああまで必死にさせてしまうのかと…

複雑な藩の情勢の中、
「藩を良くするために」
命を捨てる覚悟で団結する男たち

しかし、それが果たして勧善懲悪に
結びつくのか!?

実は、知られざる深い事情があって……
新事実が判明した時にはうならされてしまいました…
そこまでするのですか……
(読めば私の言いたいことは分かります笑

さて、新事実を前に、団結していた男達は
どうなってしまうのか?

命を捨てる覚悟が出来た、若者達も
年を経て地位や家族が出来る
そうするといつまでも、過去の仲間と
危ない橋を渡り続ける訳にも
いかなくなっていく……

「若い」ということが
どれほど特別なことだったか
「大人になる」とは
どういうことだったか……


そんな男達の友情もまた
非常にぐっとくるポイントです
揺らいでは結びつき
また揺らいでは……

とにかく何度も起承転結が訪れ
このたった一冊の中で一体
盛り上がりポイントが何点あるのかと
驚かされる作品です

まさしく一気読み

また、この作品、
非常に戦闘シーンが格好いいです
また、武士達がそれぞれ
キャラがしっかりたっていて
恰好良いこと恰好良いこと

反則級に思える程強い
海賀藤蔵という
キャラクターの
戦闘シーンは本当に
わくわくしてしまいますし

個人的には、
いかにも武士という感じの
お堅いお堅い
お堅すぎつつ実は熱い
坂田第蔵という
キャラクターのファンです笑


とにかく何か面白い本を!
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posted by at 07:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 葉室麟
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