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2016年08月25日

月夜の誕生日


さてさて、本日はこちら

岩瀬成子 作
味戸ケイコ 絵
月夜の誕生日
月夜の誕生日.png



所謂表紙買いを
してしまった作品。

下鴨神社での
古本市で見つけた
ものですが、
その話はおまけにて。



さてさて、
どうですか、この
美しい絵!!!


お話しも王道かつ
幻想的で
この誕生日会の世界へ
飛んで行って
しまえます。


誕生日の
プレゼントに
赤い洋服と
星のブローチを
もらった
女の子万理


嬉しくてその
洋服を着たまま
眠ります


すると……


夜遅く、誰かが
よんだ気がして
目を覚ました
万理の目の前には
カワウソと
ちょっと欠けた月


いそいで、いそいで、

とカワウソ


慌ててカワウソを
追う万理


川へさしかかると
さあ乗って
とカワウソ


こうして万理が
カワウソに乗って
川の奥へ向かう
絵もですね
非常に素晴らしい
美しくて
大好きな場面です


川の中州へ到着したら

ぽっかり見える
桃色の月の影


今日は月蝕だったの
ですね。


さて、この後


カワウソも今日が
誕生日だから
プレゼントが欲しい
と言い出して

万理はおしい気が
するけれども
星のブローチを
あげます


とってもよくにあう


と言うと
うれしそうに
笑う
カワウソ


すると、つるが
するりと伸びて…


この後現れる
生き物たちに


おしい気はするけれども
プレゼントをあげる
万理

その万理の
やさしさが
どんどん
つるを伸ばしていきます


どこまでも、どこまでも
つるはのびて……


星が散りばめられた
夜空に
月の影
下を見れば蛍でしょうか
ちらちらちらと
地上も光っています


様々なものを
あげてしまって
おしい、という
気持ちだった
少女は


最後になると
気持ちがいっぺんに
新しくなったようで
うれしい気持ちに


同じ誕生日の
生き物たちとともに
夜の空に近づいて
大きく成長した
少女


優しさと
美しさに溢れた
作品ではないか、
と思うのです



表紙を見ていただければ
分かるように
文句なし、美しくって
世界観に溢れた
絵と

それにぴったり
あたたかな物語


素敵


誰かの誕生日に
あげたくなるような
絵本です







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月夜の誕生日

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 おまけ: 古本市
posted by at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本

2015年07月21日

オニじゃないよおにぎりだよ


さてさて、本日は
久しぶりに絵本なんて
いかがでしょう?


シゲタサヤカ著『オニじゃないよおにぎりだよ
オニじゃないよ.png


とにかく、表紙のオニが
なんと可愛らしい!


一見不気味かと思いきや
何とも言えない愛嬌を
兼ね備えていますね


絵本の王道をいっている
と思います

何といいますか、
とにかく、ほっこりします

絵本、読んでるなぁ〜と
実感できる

勿論、読み聞かせにもいい

低学年から中学年
きっと、明るい雰囲気の中
楽しく読めると思います


あらすじとしては・・・
(以下ネタバレ注意です


おにぎりが大〜好きな
オニ3匹組


おにぎり、とにかく
おにぎりを食べる
いつも食べる
おにぎり、おにぎり


そんな、可愛らしくって
悪いことの一つも
考えられないほど
頭がおにぎりで詰まった
オニたちなのですが


ある日のこと
一人の人間が、彼らを見て
ぎゃーっと逃げてしまいます
(見た目はオニですからね苦笑



しかし、オニにその
自覚はなし


だいぶだってから、
人間が落としていった
おにぎりを見



どれどれ、と食べてびっくり


不味い。
(そりゃそうだ笑


言ってみれば腐ってしまったから
不味いだけのおにぎりなのに


オニは、人間に心から
同情。

人間、可哀そう
こんな不味いおにぎりを
食べてるなんて!
(違うってば笑


オニは、せっせせっせと
おにぎりをつくって
よーし、と意気揚々、
村へ。


しかし、結果は
勿論、人間は慌てふためき
逃げるばかり


オニ「「「?」」」


意味が分からない
オニたちは
考えた末


突然お邪魔したから
駄目だったんだ!
と気が付き
(間違ってます。笑


「「「今からオニが行きますよ〜」」」
と言いながら今度は
村へ。


ついてみると、、、


全ての家が戸締りきっちり笑


やっと、オニは自分達が
こわがられている、という
驚愕の事実に気づきます


しかし、ここで怒らないオニ達
このオニ達がどこまでの
愛されるキャラな所以でしょうが
怒らない、考える
どうしよう、どうしよう、そして……


タイトルにもなった

「オニじゃないよおにぎりだよ」

という名ゼリフとともに
大きなおにぎりを被った
オニが再び村を訪れる
(この絵は是非是非見て欲しい


村人はおもわず笑いだす

最後は皆でおいしく
おにぎりを頂く。

めでたしめでたし。


という、本当に
ハッピーエンドの王道と
言いますか


オニ達がとにかく
どこまでも良いオニで
かわいくて、おかしくて
好きになってしまいます


大人も子どもも
きっと好きになる
チャーミングなオニの話

そして、美味しい
おにぎりが食べたくなる
お話。


是非、一度
読んで、ほっこり
してください






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タグ:読み聞かせ
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2015年06月22日

すてきな三にんぐみ



さてさて、本日はこちらです


すてきな三にんぐみ.png


とてつもなく恐ろしい三にんぐみ


彼らは、らっぱ銃、こしょうふきつけ
そして表紙にも描かれている
赤いまさかりを使って
人々を襲い、財宝を
奪い取るわるーい、こわーい
三人組です。


そんな三人の隠れ家には
金銀財宝が
ざっくざく……


さて、今日も今日とて
仕事と言わんばかり、
三人が襲った馬車には
ティファニーちゃんという
小さな女の子しか
乗っていませんでした


意地悪なおばさんのところへ
引き取られて、一緒に暮らす
予定だったティファニーちゃんは
ただひとこと

おじさん達の方が
面白そう。


さて、結局三人は
ティファニーちゃんを
大事に大事に
連れて帰るのです


そして、
ティファニーちゃんに

こんなに沢山の
財宝どうするの?

と無邪気に聞か……

三人はそんなこと
考えたことも
なかった、と気づき

思いついた結論は

テファニーちゃんのような
可哀そうな子どもを
集めに集め、

お城を買って
皆で住むことに

子ども達には
おそろいの赤い帽子と
赤いマントを着せて

やがて、子ども達は
大きくなって……


3人が、かなり
急激に変身するのが
面白く、おかしい一方

この三人組みの買った
お城の様子は
なかなか夢があって
どきどきとしてしまいます

この、青色と黒ばかりの
中に、まさかりや
子ども達の赤が
とても映えている…

恐怖の象徴だった
まさかりの赤が、
子ども達の制服
の赤に変わって

こわーい三人組は
すてきな三人組になる


ロングセラーの
大人気傑作絵本ですが

読み聞かせには勿論
(おそらく低学年から
中学年でしょうか)
まだ読んでいなかった
という方は是非是非







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2015年06月02日

うどんのうーやん


さてさて、本日は絵本です


岡田よしたか著『うどんのうーやん
うどんのうーやん.png

読み聞かせをして、うけるのは低学年くらいまでなのでしょうか
でも、母が6年生で読み聞かせをしたら
顔は笑ってる子が多かったかな、とのこと

母は面白くない、と言っていたのですが苦笑

個人的には、こういう絵本、好きですよ

まず、最初っから、もう設定からぶっ飛んでいるんですね
出前!と言われ
「ほな、いってきますぅ」
と元気よく出て行ったのは、頼まれたうどん。笑

なかなか情にあついうどんで、お腹をすかせた
に会って、どうぞどうぞ、と半分うどんをあげてしまう(商品なのに

そして、半分になってしもたー。と困って
何をするかと思えば

そうめんに事情を話して、入ってもらう
嘘、と思うのですが
そして、そうめんも「ぼく細いで」と言っているのに
大丈夫大丈夫分からん分からん、って分かるでしょ、それは
と思わず苦笑い

そうこうしているうちに、そうめんどころではなく
水が恋しいというにぼしや、たこやきや……
何だかよく分からないレベルで様々なものが
入れてーとやってきて、それをどうぞどうぞと招き入れてしまう
大丈夫なのか、うーやん…。

しかし、皆が入ってくるだけではなく
うーやんの前に、大きな川が現れたり、山が出てきたり

それにも果敢に(?)挑んでいくうーやん。

最初から最後まで、基本的にコメディですが
何とも言えない関西弁と
もう、可笑しいのも、ここまで突き抜ければいっそ清々しい!笑
という感じで、最後まで勢い衰えず、このお話は幕を閉じます

大人が、読む、という本ではないかもしれませんが
しかし、子どもの時に読んでいたら案外お気に入りに
なっていたかもしれない……

そんな気のする作品です。
面白くって、元気なものが好き、という子に是非どうぞ





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posted by at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本

2015年05月21日

でっかいでっかいモヤモヤ袋

ヴァージニア・アイアンサイド作
フランク・ロジャーズ絵
でっかいでっかいモヤモヤ袋
でっかいでっかいモヤモヤ袋.png


思春期に入ったくらいの子どもが感じる
何だかよく分からない「もやもや」
これをどこかコミカルに、描き出して
子ども達を安心させてくれるような、素敵な絵本です

読み聞かせするならやはり高学年でしょう

いつも通り、絵本はネタバレになっていますので
内容を確認してから試したい(読み聞かせ等)という方はいいのですが
ネタバレ嫌だなぁ、という方はこれ以降読まない方がよろしいかと思います、すみません

主人公のジェニーはいつも幸せ「だった」
からはじまるこの物語
しかし、ジェニーは最近気になることが
自分・友達・家族全ての事に対して何だか「もやもや」を
感じてしまう

自分が太った気がするとか、コソコソ話をされている気がするとか…
よくよく見るとその「もやもや」のほとんどは根拠のないものなのですが
ジェニーだけそれに気づけない
「もやもや」はどんどん溜まっていく
そしてある日、起きたら、でっかいでっかいモヤモヤ袋が現れてしまう

無視も出来ない、逃げ出すこともできない、ずっとずっと気になる
モヤモヤ袋。日に日に大きくなっていく袋。
家族に相談もできないジェニー
ついに泣き出しちゃったジェニーのもとへ現れるのが、
親切なおばあちゃん。ここが、おばあちゃん、というのはミソですよね
おばあさんなんです。お母さんでもお父さんでも先生でも友達でもなくって

泣いているジェニーに、どうしたの?と声をかけ
ジェニーに、モヤモヤ袋を開けてみましょう、と言ってあげる
最初ジェニーはモヤモヤ袋を開けることに反対するのですが
大丈夫。とおばあちゃん

だれかに見せながら一つ一つ取り出すのがコツ

って深いですね…。大きな袋の中に、全部入れて見えないようにしてしまうから
余計に煩わしいものになってしまう「モヤモヤ」
ちゃんと、一つ一つと向き合うことが必要なのですが
悩みはじめた、位の子どもにとって、それは
なかなか、自分ひとりでは出来ないこと

だから、おばあちゃんが必要になってくる

おばあちゃんがモヤモヤのグループ分けをする一方で
ジェニーは一つ一つのモヤモヤの小ささに驚いてしまう
あんなにジェニーを苦しめていたモヤモヤたちはちゃんと
向き合ってみれば、案外、大したこともないものたちだったのですね

袋をあけたたすぐに消えちゃったモヤモヤ
モヤモヤしなくてもいいことだけど、自分ひとりで抱え込んで
無理にモヤモヤしてしまっていた不安でしょうか

「やさしくすればどっかいっちゃうモヤモヤ」
「あってあたりまえのモヤモヤ」なども好きなのですが
個人的にとってもツボだったのが

「おばあちゃんがなんとかできるモヤモヤ」
なので、おばあちゃんのバスケットにいれた。

という箇所。ここ、すごくいいな、と思いました
優しくって、何て頼りになるおばあちゃんなんでしょう
ジェニー一人じゃどうにもできなくっても
おばあちゃんにかかればなんとかなっちゃう、ジェニーの小さな不安が
おばあちゃんによって解消されてしまう

そうして、仕分けが終わった頃には、
袋なんて、いらなくなっちゃった!!!

ジェニーのにこにこ笑顔でお話は終わります。

とにかく、例え方が上手すぎるな、と思いました
物語全部を通して比喩的なのですが
反抗期などのあの、何かイライラしちゃう時期のイライラを
どうしたらいいのか分からない、と悩むような時期に

お母さんや先生に相談しても叱られちゃうかな、とか
お兄さんに相談して自分だけバカみたいにおもえちゃうとか
そこらへんの記述も、何だかリアリティーがあるんですよね

それまで、感じたことのなかったモヤモヤに
どう対峙していったらいいのか
ジェニーのように、自分だけで抱え込んでしまったり
ジェニーの友達のように考えないふりをして過ごしてしまったり
そんな子は案外多いのではないでしょうか

しかし、袋に入れている限りモヤモヤは
晴れてくれないんですね
ちゃんと、袋から取り出して
一つ一つ向き合わないと

モヤモヤ袋を持っている子どもに
出会って欲しいと思える絵本です






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2015年01月15日

ずいてんさんときつね


さてさて、本日は絵本です
少し、マイナーなのかも…

ずいてんさんときつね
zuitennsann.png

ずいてんさん、とは
小僧さんのお名前です

和尚さんがお出かけになるから
お留守番のずいてんさん

すると、「ずいてん、ずいてん」
と呼ぶものがおります

扉をあけると
誰もいない

戻ってみると
また、「ずいてん、ずいてん」

不審に思ったずいてんさんが
穴から覗いてみると…

楽しくって
ちょっとはらはらしてしまう
そんな、ずいてんさんと
きつねの逃走劇

子どもの頃、
大好きだったのですが

幼い子どもには
ちょっとカラクリが
分からない部分も
あるかと思うので

是非、力入れて
読んであげて欲しいです

例えば、
最初の、「ずい、てん」は、

戸を尻尾で
「ずい」とこすった後、
頭を戸に打ち付けて
「てん」と音を立てていたのです

と、書かれてありますが
幼き私には
なかなか意味が分からなかった
思い出があります

「ずい」「てん」を
強調して
誰か小さな子に
読んであげたいと
密かに思っています
機会があればなぁ〜

その後、逃げ回る
きつねと
追うずいてん

最後には、どうなって
しまうのか…?

この絵本は
終わり方が
素敵です

最後の言葉に

うん、私も。
と幼い読者は嬉しくなって
絵本を閉じる事に
なると思うんですね

絵もなかなか
味がありますよね

是非是非、楽しく
読んで頂きたい
作品です





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posted by at 15:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本

2015年01月07日

わたしのいもうと


さてさて、本日はこちら
松谷 みよ子 (著),味戸 ケイコ (イラスト)
わたしのいもうと
わたしのいもうと.png

本当に読んでいて
心の奥の方からきゅうと
苦しい絵本ではありますが

これは、沢山の人に
沢山の子どもに
読んでほしい…

わたしの家族は
引っ越してきた

その時、
わたしのいもうとは
小学校4年生でした

きらきらと
輝くような笑顔の
いもうと

しかし、
そんないもうと
が、ひょんなことから
いじめの対象になって
しまいます

理由なんて
本当に些細なこと

ことばがちょっとおかしい
だとか、
飛び箱が飛べないだとか

でも、いじめは
どんどんひどくなる

私は、
「あの、おそろしいいじめ」
と言う

ちっとも汚い子じゃないのに、
と、嘆く

この絵本は、
いじめられた子ではなく
いじめられた子の姉
という、非常に絶妙な
ポジションから

いじめに対する憤りや
やるせなさを
鋭く描き出しています

そもそも、この
絵本がつくられた
きっかけが
作者の元に届いた
手紙だということで
実話に基づいた
お話になっています

だからこそ、余計に
衝撃的です

お手紙を送った人の
妹さんの最後の手紙

わたしをいじめたひとたちは、
もうわたしをわすれてしまったことでしょうね

この言葉が
本当にむごい

いじめている側は
まさかそんなにたいそうな
ことだなんて
思っていないんじゃ
ないでしょうか

絵本の中で、
暗い家の中から、

外で成長しきゃっきゃと
はしゃぐ妹の同級生を
見つめるわたしのまなざしは
絶望感に満ち満ちていて

これも、またむごい

こんなおそろしいいじめ
少しでも減って欲しい

少しでも、こんないじめが
発生してしまう
芽を摘み取りたい…

そんな思いが
こめられているのだと
思います

いじめをしてしまったら
いじめられた側が
どれ程傷ついてしまうのか

これ程生生しく知れる
絵本も無いでしょう

ずしんときますが
是非、読んで頂きたいです



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2014年12月21日

サンタクロースっているんでしょうか?


さてさて、本日は…
クリスマス当日にご紹介しようかな、
とも思ったのですが
もしかしてクリスマスプレゼントに
ぴったりかも、ということで…

東 逸子 (イラスト) 中村 妙子 (翻訳)
サンタクロースっているんでしょうか?
サンタクロースっているんでしょうか?.png

この絵本は、実際に
アメリカのニューヨーク・サン新聞という
新聞の社説に載った記事なのだそうです
約100年前程に

ことの発端は、
何てことはない、よくある
親子の会話から

当時8歳の少女が
お父さんに
サンタクロースっているの?
と訪ねたのです

理由はこれも良くあることで
学校の友達が
サンタクロースなんて
いないよ!
と言った為

お父さんは、ここで
サン新聞に尋ねてみればいい
サン新聞が
サンタクロースがいると
言うんなら
そりゃ間違いなく
いるんだろう、と
答えをかわします笑

しかし、そうして
少女は本当に
サン新聞に手紙を送り
それに答えることに
なったのが
論説委員のフランシス・チャーチ
(Francis Church/1839-1906)氏
でした

こうして、1897年9月21日
後世に伝えられるような
名文が新聞の社説にのります

ヴァージニア、それは
友だちの方がまちがっているよ。

そんな言葉からはじまる
暖かい言葉

サンタクロースが
いないですって?
とんでもない!

フランス・チャーチ氏の
思いやりと、知性溢れる
素敵な文章

サンタクロースを
見た人がいない
それがどうして
サンタクロースが
いない、っていう
証拠になるの?

そんな問いかけを
しながら

大切なものが
目に見えないという
ことを、暗に伝えながら

しかし、8歳の
ヴァージニアに
ちゃんと分かるように
丁寧に、伝えているんですね

じつはね、ヴァージニア、
サンタクロースはいるんだ。
愛とか思いやりとかいたわりとかが
ちゃんとあるように、
サンタクロースもちゃんといるし、
愛もサンタクロースも、
ぼくらにかがやきをあたえてくれる。

サンタクロースについて
はぐらかしたり
煙に巻くようなことは一切せず
「サンタクロースはいるんだ」
ときっぱり言い切ってくれる
それも、こんな素敵な
納得できるような理由をつけて
言い切ってくれる

ヴァージニアは
どんなにか
嬉しかったでしょう

この日サン新聞を見た
子ども達は一様に
サンタクロースの存在を
疑うことなく
信じられるようになったでしょうし

大人達は
心が温かくなって
大切なことを
見つめ直せたのでしょう


こんなに素敵な文章を
書ける人って
本当に尊敬します

サンタって本当に
いるの?
そう真剣な目で
問いかける子に、
こんなクリスマスプレゼントも
悪くないと思う訳です





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2014年12月07日

おまえうまそうだな


今日も、寒い……
最近これしか言ってませんね笑

久しぶり、本当に久しぶりに
2冊目、いっちゃいます!
まだ、お昼前ですしね〜

宮西達也作・絵『おまえうまそうだな
おまえうまそうだな.png

どちらかというと
コミカルなタッチの絵ですが
お話は、なかなか、
深い!

けれども、深いお話は
読み聞かせにちょっと
向かないというか、
小学生の反応が
悪いこともあるのですが

このコミカルな絵
それに、大きな恐竜の
慌て具合
赤ちゃん恐竜の
無垢さ
2匹の絡み

ここらへんが
面白いので、
食いつきは良いと
思われます笑

お話は、この大きな恐竜
ティラノサウルスが
赤ちゃん恐竜を
見つけて、にやり

「おまえうまそうだな」

そう言って、さぁ
赤ちゃんに飛びかかろうと
したその時!

赤ちゃん恐竜は
目をきらきらさせて

「わーっお父さん!」

なんで、と目を白黒させる
ティラノサウルスに

「だって、僕の名前を
知っているんだもの
僕の名前、
「うまそう」っていうんだね!」

え、ちょ、ちが…
とあたふたするティラノサウルスに
構わず懐きまくる
赤ちゃん恐竜

結局、赤ちゃん恐竜を
大きな恐竜は
育てていくことに……

赤ちゃん恐竜は
はやくお父さんみたいに
なりたいな!
と純粋に
お父さん大好き!

そんな赤ちゃんに
ティラノサウルスは
様々なことを
教えてあげていくのですが

ティラノサウルスは
アンキロサウルスである
赤ちゃん恐竜の
一番の幸せを
多分、考えはじめたんだと
思います

ティラノサウルスは
だからこそ、
最後に涙をのんで

アンキロサウルスの
赤ちゃんに、
「サヨナラ」

を言うのですが…

赤ちゃんは勿論
嫌だ!
と涙をぽろぽろ

それならば、
と、ティラノサウルスが
出した答えは…

ティラノサウルスは
何となく
ちょっと不器用で
でも、赤ちゃん恐竜のことを
思っていて
赤ちゃんの無垢さ以上に
ティラノサウルスの
優しさが、泣けます……

種族の違う赤ちゃんを
育てて、
いつまでも仲良く
暮らしました、と
安直に終わっていないところも
なかなか、深い。

逆にそうして
安直に終われないからこそ
ティラノサウルスの
気持ちを考えて
心にぐっときてしまいます

普通に、大人が
読んでも心が
あったかくなります

素敵な絵本です
是非、一度
手に取ってみて下さい




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2014年11月28日

アンジュール

さあて、本日の一冊いきましょう
本日は絵本です

ガブリエルバンサン著
アンジュール
アンジュール.png

さてさて、鋭い方は
お気づきかもしれませんが
私、絵本で「著」という言葉を
使うの、多分はじめてですね

普段は「作」と「絵」を
使いますから……

この絵本。
文字が無いんです。

言葉は一言も。

吹き出しだとか

しゃっ、とぼとぼ
わおーん、なんて
ちょっとした
擬態語擬音語も無い

それじゃあ、よっぽど
絵が描きこまれているのか

とお思いになる
かもしれませんが

そういう訳でもない。

むしろ、絵は、とてもラフ
ざざざざざっと
描いた感じです

絵に関してはとんと
寡黙なので
よく分からないのですが
デッサンというんですね

思いがほとばしって
そのまんま腕を動かした
感じがします

だからか、音が無いのに
すごい、迫力。

最初は、犬が車から
放り出されているところ
から始まるんですね

それから、犬が慌てて
車をおいかける
おいかける
おいかける…

でも、追いつかない…

突然野良犬になって
しまった

それでも、犬は
飼い主を探す

車を見つけて
近寄ってみる

違った。

人影を遠くに見て
思わず駆け寄る

違った。

哀しくて、
やりきれなくって
思わず吠える、

その遠吠えが
聞こえてくるような
気がする…

結局犬はどこへ
行きつくのか……

何といいますか
絵本というよりも
何か、絵としての作品を
見ているような、
そんな気分にもなりました

物語のある
デッサン集のような

何というか、贅沢だなぁ
と思いました。
多分、語彙が少ないから
そんな言葉しか
出てこなかったんですが
贅沢だなぁ

何しろ、言葉が無いので
集団相手の
読み聞かせに
使うには少し
勇気がありますが

一ページずつ、
さあ、犬は何を考えて
いるんでしょう?

と皆で考えながら
読むのも、また一興かも
しれないと思ったり

子どもと、ゆっくり
一ページずつ
めくりながら
静かに考えながら
読んでいっても
非常に有意義なのでは
ないかな、と
思える、一冊。

ページ数もそれほど
ある訳ではありませんし
試しに、一度
読んでみては
如何でしょうか?



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本日の一冊
紹介記事は こちら


気ままにもう一冊

きみが住む星 (角川文庫)

とうとう旅に出てしまった。 離陸した飛行機から、 群青の成層圏の空が見えたとき、 ぼくはこの星が好きだと思った。 どうしてなのか考えて、気がついた。 この星には、きみが住んでいる。 きみが住む星をぼくは旅する
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