2015年01月07日
わたしのいもうと
さてさて、本日はこちら
松谷 みよ子 (著),味戸 ケイコ (イラスト)
『わたしのいもうと』
本当に読んでいて
心の奥の方からきゅうと
苦しい絵本ではありますが
これは、沢山の人に
沢山の子どもに
読んでほしい…
わたしの家族は
引っ越してきた
その時、
わたしのいもうとは
小学校4年生でした
きらきらと
輝くような笑顔の
いもうと
しかし、
そんないもうと
が、ひょんなことから
いじめの対象になって
しまいます
理由なんて
本当に些細なこと
ことばがちょっとおかしい
だとか、
飛び箱が飛べないだとか
でも、いじめは
どんどんひどくなる
私は、
「あの、おそろしいいじめ」
と言う
ちっとも汚い子じゃないのに、
と、嘆く
この絵本は、
いじめられた子ではなく
いじめられた子の姉
という、非常に絶妙な
ポジションから
いじめに対する憤りや
やるせなさを
鋭く描き出しています
そもそも、この
絵本がつくられた
きっかけが
作者の元に届いた
手紙だということで
実話に基づいた
お話になっています
だからこそ、余計に
衝撃的です
お手紙を送った人の
妹さんの最後の手紙
わたしをいじめたひとたちは、
もうわたしをわすれてしまったことでしょうね
この言葉が
本当にむごい
いじめている側は
まさかそんなにたいそうな
ことだなんて
思っていないんじゃ
ないでしょうか
絵本の中で、
暗い家の中から、
外で成長しきゃっきゃと
はしゃぐ妹の同級生を
見つめるわたしのまなざしは
絶望感に満ち満ちていて
これも、またむごい
こんなおそろしいいじめ
少しでも減って欲しい
少しでも、こんないじめが
発生してしまう
芽を摘み取りたい…
そんな思いが
こめられているのだと
思います
いじめをしてしまったら
いじめられた側が
どれ程傷ついてしまうのか
これ程生生しく知れる
絵本も無いでしょう
ずしんときますが
是非、読んで頂きたいです
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