2014年10月10日
アルジャーノンに花束を
本日ご紹介するのは、こちら
ダニエル・キイス著
『アルジャーノンに花束を』
日本人だけでも、まだまだ読みたいものが
たくさんあって、外国文学は
ほんのちょっぴりかじるくらいしか
読んでいませんが、そんな中の一つです
映画化もされた、有名なお話ではありますが、
知らない方は是非、と思います。
まずはじめは、少し何事!?と思ってしまうかもしれません。
ひらがなだけの、文法めちゃくちゃの、
日本語を習いたての子どもが書いたような文章で、
ところどころ意味が取れないほど。
(ここで挫折しないでくださいね!
しかし、よくよく見ていくと、どうやらこの文章(日記)を書いているのは、
32歳ですが幼児の知能しかない男性なのだという事が分かります。
彼はパン屋の店員で、名前はチャーリイ・ゴードンです。
幼児の知能しかないため、やはりパン屋での同僚から
どこか馬鹿にされたりするのですが、
彼には馬鹿にされていることさえ分かりません。
みんなが好きで、みんなも僕を好いてくれている、と信じて疑わない
彼の姿勢には少し切なさを感じる程……。
さて、そんな彼がなぜ日記を書いているのかというと、
なんと、科学の力で彼の頭をよくしようという大学の先生が現れ、
そのために、書きなさいと言われた模様。
この日記は頭をよくするため、ではなく、
彼の頭がよくなっていく過程を示すデータです
翻訳されたお話ですが、非常にうまく訳されていて、感心してしまいます。
自然に彼の口調は知的になっていき
気づけば難しい言葉を連発する超知能を持った彼を浮かび上がらせます。
しかし……他の人間より遥かに高い超知能を持つことになった彼が、
それで幸せになったのかというと、そうでもなく……
ここからが面白い。
幼児の知能しか持たぬとはどういうことなのか。
逆に、超知能を持つというのはどういうことなのか。
幼児口調の読みにくい文章から、
読みやすい文章へ変わっていくにつれて、
ずんずんと読者を引き込んでいきます。
表題の意味は、最後の最後まで分かりません。おそらく…
しかし、最後の最後、分かって、もう、震えます。
知能があるってどういうこと?
知能がないってどういうこと?
最後の2行で、もう一度考えさせられます
このお話は間違いなく傑作ですが、特にこの最後の2行と、
タイトルのつけかたが憎いほど上手い。
いやぁ…是非読んでみて下さい
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ダニエル・キイス著
『アルジャーノンに花束を』
日本人だけでも、まだまだ読みたいものが
たくさんあって、外国文学は
ほんのちょっぴりかじるくらいしか
読んでいませんが、そんな中の一つです
映画化もされた、有名なお話ではありますが、
知らない方は是非、と思います。
まずはじめは、少し何事!?と思ってしまうかもしれません。
ひらがなだけの、文法めちゃくちゃの、
日本語を習いたての子どもが書いたような文章で、
ところどころ意味が取れないほど。
(ここで挫折しないでくださいね!
しかし、よくよく見ていくと、どうやらこの文章(日記)を書いているのは、
32歳ですが幼児の知能しかない男性なのだという事が分かります。
彼はパン屋の店員で、名前はチャーリイ・ゴードンです。
幼児の知能しかないため、やはりパン屋での同僚から
どこか馬鹿にされたりするのですが、
彼には馬鹿にされていることさえ分かりません。
みんなが好きで、みんなも僕を好いてくれている、と信じて疑わない
彼の姿勢には少し切なさを感じる程……。
さて、そんな彼がなぜ日記を書いているのかというと、
なんと、科学の力で彼の頭をよくしようという大学の先生が現れ、
そのために、書きなさいと言われた模様。
この日記は頭をよくするため、ではなく、
彼の頭がよくなっていく過程を示すデータです
翻訳されたお話ですが、非常にうまく訳されていて、感心してしまいます。
自然に彼の口調は知的になっていき
気づけば難しい言葉を連発する超知能を持った彼を浮かび上がらせます。
しかし……他の人間より遥かに高い超知能を持つことになった彼が、
それで幸せになったのかというと、そうでもなく……
ここからが面白い。
幼児の知能しか持たぬとはどういうことなのか。
逆に、超知能を持つというのはどういうことなのか。
幼児口調の読みにくい文章から、
読みやすい文章へ変わっていくにつれて、
ずんずんと読者を引き込んでいきます。
表題の意味は、最後の最後まで分かりません。おそらく…
しかし、最後の最後、分かって、もう、震えます。
知能があるってどういうこと?
知能がないってどういうこと?
最後の2行で、もう一度考えさせられます
このお話は間違いなく傑作ですが、特にこの最後の2行と、
タイトルのつけかたが憎いほど上手い。
いやぁ…是非読んでみて下さい
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