2014年10月11日
細雪
さてさて、本日ご紹介するのは、こちら
谷崎潤一郎著『細雪』
非常に長いお話、のイメージがあるかもしれませんが
私は、もう続きが気になって
どんどん読み進めてしまいました
この作品は、大阪の所謂ええとこの
三姉妹のお話です。
その、ええとこのお家は蒔岡家
と言いまして、
の四人姉妹がおります
鶴子、幸子、雪子、妙子
しかし、まあ、話の中心は
幸子、雪子、妙子でしょう
何の話?と聞かれると
実はこれが難しい
彼女達の日常をさらさらと
描いてある、としか言えないのですが
何がこんなに読者を惹きつけるのかな、
と思うと、この三人姉妹が
それぞれ驚くほど性格が異なっていて
それゆえ、擦れ違いといいますか
善意でやったことが裏目にでたわ、
なんてこともあったりだとか
お互いに、迷惑をかけた、
かけられた、ということもあるのですが
しかし、彼女達の絆は強くて
どのようなことがあっても
読者にその美しい姉妹愛を
さらっと見せてくれたりする
そんなところなのでしょうか
とにかく、姉妹なのに、どうして、
と思うほど、それぞれの
性格が違っていて
だからこそこの物語は
まわっているのかもしれません
なにしろ、大きなお家ですから、
結婚にしろ、何にしろ、
いろいろとうるさかったりします
現代の大多数の方がするような
自由恋愛だなんてことはありませんし
言葉づかい、身のこなしも
特に長女の幸子がうるさかったりする
幸子は成金ではなくって
もう、本当のお嬢様、という感じ
いつもは長女らしく
雪子や妙子の心配をし
世話をし、とやっていますが
お嬢様らしい弱さがあるように
思います
雪子は、美しいのに
とてつもない無口で人見知り
たくさんの見合い話があったのに
どれにも頷かなくて
周りの人間がほとほと
手を煩わせています
妙子は、非常にアグレッシブ
妙子は最も、藤岡家の
恩恵を受けずに育ったためか
お嬢様、という感じは
ぐっと薄れ
自由に一人で生きていくわ!
とこれまた周りを
巻き込んで困らせていたりする
この三人に順々に焦点が当たりながら
物語はくるくると展開し、
その合間に、彼女達の
素敵な日常が垣間見えます
本当に、何が、どこが、と言われれば
困ってしまうくらい
とある家族の日常、を描いた
だけ、のはずなのに
どうしてこんなに面白いのか。
読んで後悔しない作品です。
是非読んでみて下さい
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谷崎潤一郎著『細雪』
非常に長いお話、のイメージがあるかもしれませんが
私は、もう続きが気になって
どんどん読み進めてしまいました
この作品は、大阪の所謂ええとこの
三姉妹のお話です。
その、ええとこのお家は蒔岡家
と言いまして、
の四人姉妹がおります
鶴子、幸子、雪子、妙子
しかし、まあ、話の中心は
幸子、雪子、妙子でしょう
何の話?と聞かれると
実はこれが難しい
彼女達の日常をさらさらと
描いてある、としか言えないのですが
何がこんなに読者を惹きつけるのかな、
と思うと、この三人姉妹が
それぞれ驚くほど性格が異なっていて
それゆえ、擦れ違いといいますか
善意でやったことが裏目にでたわ、
なんてこともあったりだとか
お互いに、迷惑をかけた、
かけられた、ということもあるのですが
しかし、彼女達の絆は強くて
どのようなことがあっても
読者にその美しい姉妹愛を
さらっと見せてくれたりする
そんなところなのでしょうか
とにかく、姉妹なのに、どうして、
と思うほど、それぞれの
性格が違っていて
だからこそこの物語は
まわっているのかもしれません
なにしろ、大きなお家ですから、
結婚にしろ、何にしろ、
いろいろとうるさかったりします
現代の大多数の方がするような
自由恋愛だなんてことはありませんし
言葉づかい、身のこなしも
特に長女の幸子がうるさかったりする
幸子は成金ではなくって
もう、本当のお嬢様、という感じ
いつもは長女らしく
雪子や妙子の心配をし
世話をし、とやっていますが
お嬢様らしい弱さがあるように
思います
雪子は、美しいのに
とてつもない無口で人見知り
たくさんの見合い話があったのに
どれにも頷かなくて
周りの人間がほとほと
手を煩わせています
妙子は、非常にアグレッシブ
妙子は最も、藤岡家の
恩恵を受けずに育ったためか
お嬢様、という感じは
ぐっと薄れ
自由に一人で生きていくわ!
とこれまた周りを
巻き込んで困らせていたりする
この三人に順々に焦点が当たりながら
物語はくるくると展開し、
その合間に、彼女達の
素敵な日常が垣間見えます
本当に、何が、どこが、と言われれば
困ってしまうくらい
とある家族の日常、を描いた
だけ、のはずなのに
どうしてこんなに面白いのか。
読んで後悔しない作品です。
是非読んでみて下さい
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