2014年10月09日
ちいさなあなたへ
さて、本日はもう一冊
いってみましょう
アリスン・マギー 作
ピーター・レイノルズ絵
なかがわちひろ訳
『ちいさなあなたへ』
あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、
その いっぽん いっぽんに キスを した
こんな一文からはじまる
一人のお母さんが、
子どもの幸せを無条件に願い、
そして信じる絵本。
何がこんなに心に残るのか
不思議なくらい
絵もあっさりとしていて
文章だってさらさらと流れていくのに
特に言葉が、何とも言えず
もはや爽快感を感じる程に
さらさらと
吹き抜けるようです
時間があっという間に過ぎていく
いつのまにやら あなたは おおきくなって、
わたしの あかちゃんは、 わたしの こどもに なった。
しかし、そのくせどこかに残ります
飛び去るように、子どもが成長し
それを、お母さんはただ見守る
そして、いつか
子どもを見送る
子どもは振り返りながらも前を行く
ああ、私の住んでいた家は
あんなに小さかったのかと、
驚きながら…
子どもが、成長しながら
お母さんは、子どもが自分自身の
幸せを見つめることをきっと願っている
そして、さらに子どもが大きくなって
いつかは子どもがお母さんになって
おばあさんになって、
そんな時に、ふっっと
私のことを思い出してほしい
この絵本のお母さんの願いは
たったそれだけ。
ただただあなたに幸せになってほしい
でも、幸せになって、ふっと
息を抜いた時に私のことを思い出してほしい
少し、切ない感じもしますが
このお母さんから、子どもへの
愛情の深さが
よくよく分かる絵本であり
おそらく、どのお母さんも
このお母さんと同じなんだろうと
思うと、いろいろと考えさせられます
わたしの いとしいこ。
なんて言葉、普段聞いても
あまりピンとこないのですが
この絵本の中ではあまりにも自然で
そして、またあまりにも胸にくる
名作絵本だと思います
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