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2021年05月11日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 23
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 23
大脳cerebrum
前脳基底部Basal forebrain
前脳基底部は記憶情報を時間的空間的に連結する
出来事記憶にはPapez回路と前脳基底部が関与
Papez回路へは前脳基底核にある中隔核 対角帯核 から神経線維が入る
Papez回路:
海馬とその周辺部→ 脳弓→ 乳頭体→ 乳頭体視床路→ 視床前核→ 視床帯状回投射→
帯状回→ 帯状束→ 海馬とその周辺
前脳基底部は 睡眠(ノンレム睡眠の中枢の一つ) ・覚醒に重要な役割を果たす
脳幹の縫線核と大脳皮質との中継的役割をす
記憶
1. 感覚記憶:最も保持期間が短い
各感覚器官特有に存在 瞬間的に保持される 意識されない
刺激情報は まず感覚記憶として保持され
注意を向けられた情報だけが短期記憶として保持される
2. 短期記憶:保持期間が数十秒程度
一度に保持される情報量に限界がある
生物学では 記憶痕跡memory engram 保持されている情報
短期記憶の記憶痕跡はシナプス伝達の機能的変化(長期増強 長期抑圧)
長期記憶の記憶痕跡はシナプスの構造的変化(遺伝子発現 新たなシナプス連絡形成)と理解す
臨床神経学では
即時記憶:情報の記銘後すぐに想起させ 想起までに干渉を挟まない
近時記憶:即時記憶より保持時間の長い記憶 情報の記銘と想起の間に干渉が介在
保持情報が一旦意識から消える
遠隔記憶:更に長い記憶
3. 長期記憶:短期記憶に含まれる情報の多くは忘却され、その一部が長期記憶/記憶の固定化として
保持される 保持時間が長く、数分から一生にわたって保持される
容量の大きさに制限はない
3-1. 非陳述記憶:意識上に内容を想起できない記憶で、
言語などを介してその内容を陳述できない
手続き記憶:運動技能 知覚技能 認知技能・習慣
同じ経験を反復することにより形成され
記憶が一旦形成されると自動的に機能し 長期間保
プライミング:以前の経験により 後に経験する対象の同定を促進抑制される現象
古典的条件づけ:経験の繰り返しや訓練により本来は結びついていなかった刺激に対して、
新しい反応/行動が形成される現象
非連合学習:一種類の刺激に関する学習 同じ刺激の反復により
反応が減弱/慣れ 増強/感作 する現象
3-2. 陳述記憶(イメージや言語として意識上に内容を想起でき、その内容を陳述できる )
出来事/エピソード記憶:出来事の経験そのものと
それを経験した時の付随情報(時間空間的文脈 身体的心理的状態など)が
記憶されたる
意味記憶:知識に相当
言語とその意味/概念 知覚対象の意味 対象間の関係 社会的約束など
世の中に関する組織化された記憶 経験の繰り返しにより形成され、
その情報をいつ・どこで獲得したかのような付随情報の記憶は消失
内容のみが記憶されたもの
と たのしい演劇の日
大脳cerebrum
前脳基底部Basal forebrain
前脳基底部は記憶情報を時間的空間的に連結する
出来事記憶にはPapez回路と前脳基底部が関与
Papez回路へは前脳基底核にある中隔核 対角帯核 から神経線維が入る
Papez回路:
海馬とその周辺部→ 脳弓→ 乳頭体→ 乳頭体視床路→ 視床前核→ 視床帯状回投射→
帯状回→ 帯状束→ 海馬とその周辺
前脳基底部は 睡眠(ノンレム睡眠の中枢の一つ) ・覚醒に重要な役割を果たす
脳幹の縫線核と大脳皮質との中継的役割をす
記憶
1. 感覚記憶:最も保持期間が短い
各感覚器官特有に存在 瞬間的に保持される 意識されない
刺激情報は まず感覚記憶として保持され
注意を向けられた情報だけが短期記憶として保持される
2. 短期記憶:保持期間が数十秒程度
一度に保持される情報量に限界がある
生物学では 記憶痕跡memory engram 保持されている情報
短期記憶の記憶痕跡はシナプス伝達の機能的変化(長期増強 長期抑圧)
長期記憶の記憶痕跡はシナプスの構造的変化(遺伝子発現 新たなシナプス連絡形成)と理解す
臨床神経学では
即時記憶:情報の記銘後すぐに想起させ 想起までに干渉を挟まない
近時記憶:即時記憶より保持時間の長い記憶 情報の記銘と想起の間に干渉が介在
保持情報が一旦意識から消える
遠隔記憶:更に長い記憶
3. 長期記憶:短期記憶に含まれる情報の多くは忘却され、その一部が長期記憶/記憶の固定化として
保持される 保持時間が長く、数分から一生にわたって保持される
容量の大きさに制限はない
3-1. 非陳述記憶:意識上に内容を想起できない記憶で、
言語などを介してその内容を陳述できない
手続き記憶:運動技能 知覚技能 認知技能・習慣
同じ経験を反復することにより形成され
記憶が一旦形成されると自動的に機能し 長期間保
プライミング:以前の経験により 後に経験する対象の同定を促進抑制される現象
古典的条件づけ:経験の繰り返しや訓練により本来は結びついていなかった刺激に対して、
新しい反応/行動が形成される現象
非連合学習:一種類の刺激に関する学習 同じ刺激の反復により
反応が減弱/慣れ 増強/感作 する現象
3-2. 陳述記憶(イメージや言語として意識上に内容を想起でき、その内容を陳述できる )
出来事/エピソード記憶:出来事の経験そのものと
それを経験した時の付随情報(時間空間的文脈 身体的心理的状態など)が
記憶されたる
意味記憶:知識に相当
言語とその意味/概念 知覚対象の意味 対象間の関係 社会的約束など
世の中に関する組織化された記憶 経験の繰り返しにより形成され、
その情報をいつ・どこで獲得したかのような付随情報の記憶は消失
内容のみが記憶されたもの
と たのしい演劇の日
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2021年05月10日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 22
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 22
大脳cerebrum
大脳基底核basal ganglia
3. 視床下核STN. subthalamic nucleus
大脳皮質から興奮性入力を
淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節.内節 黒質網様部に興奮性投射を送る。
視床下核は線条体と並んで大脳基底核の入力情報統合核として働く
視床下核は均一の細胞集団ではなく 多様な軸索分岐様式をもつ細胞が混在し
基底核の出力核であるGPi淡蒼球内節,SNr黒質網様部への投射だけでなく
GPe淡蒼球外節と相関関係あり
不随意運動 情動に基づいた行動制御「我慢する」機能
視床下核電気刺激療法 で幻覚・妄想 情動異常 が発現す
4. 黒質substantia nigra
4-1. 黒質緻密部SNc.substantia nigra pars compacta
報酬予測誤差信号を担 い 行動の期待値を更新す
習慣形成や手続き記憶の形成に関わる
4-2. 黒質網様部SNr.substantia nigra pars reticulata
大脳基底核の出力核
高頻度の発火を持続しているのが特徴
線条体からの直接路出力によって黒質網様部の発火が一時的に抑制され
黒質網様部の投射先の活動を脱抑制することが、運動の開始に重要
直接路(大脳→ 線条体→ Snr)は運動制御を担う
と たのしい演劇の日
大脳cerebrum
大脳基底核basal ganglia
3. 視床下核STN. subthalamic nucleus
大脳皮質から興奮性入力を
淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節.内節 黒質網様部に興奮性投射を送る。
視床下核は線条体と並んで大脳基底核の入力情報統合核として働く
視床下核は均一の細胞集団ではなく 多様な軸索分岐様式をもつ細胞が混在し
基底核の出力核であるGPi淡蒼球内節,SNr黒質網様部への投射だけでなく
GPe淡蒼球外節と相関関係あり
不随意運動 情動に基づいた行動制御「我慢する」機能
視床下核電気刺激療法 で幻覚・妄想 情動異常 が発現す
4. 黒質substantia nigra
4-1. 黒質緻密部SNc.substantia nigra pars compacta
報酬予測誤差信号を担 い 行動の期待値を更新す
習慣形成や手続き記憶の形成に関わる
4-2. 黒質網様部SNr.substantia nigra pars reticulata
大脳基底核の出力核
高頻度の発火を持続しているのが特徴
線条体からの直接路出力によって黒質網様部の発火が一時的に抑制され
黒質網様部の投射先の活動を脱抑制することが、運動の開始に重要
直接路(大脳→ 線条体→ Snr)は運動制御を担う
と たのしい演劇の日
2021年05月09日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 21
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 21
大脳cerebrum
大脳基底核basal ganglia
大脳基底核を構成する核のうち 線条体m視床下核 が大脳基底核の入力部で
大脳皮質の広い領域から興奮性入力を受ける。
淡蒼球内節と黒質網様部が出力部で 視床(thalamus)、脳幹に投射す。
以下3経路により、入力部の情報は、出力部に送られる
ハイパー直接路(hyperdirect pathway):
大脳皮質から興奮性入力を受けた視床下核ニューロンが、直接しかも速やかに、
淡蒼球内節・黒質網様部へ投射
直接路direct pathway :
大脳新皮質(グルタミン酸)→線条体(GABA)→淡蒼球内節/黒質網様部(GABA)→運動性視床核(グルタミン酸)→運動性大脳新皮質領野
間接路indirect pathway :
大脳新皮質(グルタミン酸)→線条体(GABA)→淡蒼球外節(GABA)→視床下核(グルタミン酸)→淡蒼球内節/黒質網様部(GABA)→運動性視床核(グルタミン酸)→運動性大脳新皮質領野
大脳新皮質(グルタミン酸)→線条体(GABA)→淡蒼球外節(GABA)→淡蒼球内節/黒質網様部(GABA)→運動性視床核(グルタミン酸)→運動性大脳新皮質領野
黒質線条体神経路: 黒質緻密部→ 線条体
4つの核
2. 淡蒼球 globus pallidus
「やる気 」淡蒼球から送り出された信号によりモチベーションが高い状態になる
淡蒼球を活動させるのは 脳 そのものではなく身体
大脳基底核 線条体から 身体の刺激が伝わるとき、信号は同時に淡蒼球にまで達する
運動野が体を動かし筋肉が動く この刺激が脳に戻るループが 意欲 やる気 と大いに関わる
脳は 五官や手足の動きなど身体を通じて今の状況/環境を知る
体を動かすから脳も覚醒する
眼前の面倒に思う事は 兎に角 始めてみる(身体を使う)
すると5分もしない内に気分が乗ってくる この状況の時 淡蒼球 が盛んに活動している
バーチャルな世界だけに浸るのは 脳の成長の点で若干の問題があるかも
やる気の発火点は脳ではなく、環境にあり
意欲 やる気 集中力 などを発揮するのにプラスとなる情報を、
脳は五官/環境を通じて無意識に取り込む
それに身体も反応す
2-1 淡蒼球外節external segment of globus pallidus; GPe)
大脳基底核内における情報伝達を担う
2-2. 淡蒼球内節internal segment of globus pallidus; GPi
大脳基底核の出力部として、出力信号を視床に送る
2-3. 腹側淡蒼球 ventral pallidum, VP)
報酬予測に基づいた行動/運動 制御機能
「やる気」につなげる神経回路の一部
おいしい食物 金銭 名誉 達成感 といった様々なレベルでの報酬の獲得を目指し機能す
と たのしい演劇の日
大脳cerebrum
大脳基底核basal ganglia
大脳基底核を構成する核のうち 線条体m視床下核 が大脳基底核の入力部で
大脳皮質の広い領域から興奮性入力を受ける。
淡蒼球内節と黒質網様部が出力部で 視床(thalamus)、脳幹に投射す。
以下3経路により、入力部の情報は、出力部に送られる
ハイパー直接路(hyperdirect pathway):
大脳皮質から興奮性入力を受けた視床下核ニューロンが、直接しかも速やかに、
淡蒼球内節・黒質網様部へ投射
直接路direct pathway :
大脳新皮質(グルタミン酸)→線条体(GABA)→淡蒼球内節/黒質網様部(GABA)→運動性視床核(グルタミン酸)→運動性大脳新皮質領野
間接路indirect pathway :
大脳新皮質(グルタミン酸)→線条体(GABA)→淡蒼球外節(GABA)→視床下核(グルタミン酸)→淡蒼球内節/黒質網様部(GABA)→運動性視床核(グルタミン酸)→運動性大脳新皮質領野
大脳新皮質(グルタミン酸)→線条体(GABA)→淡蒼球外節(GABA)→淡蒼球内節/黒質網様部(GABA)→運動性視床核(グルタミン酸)→運動性大脳新皮質領野
黒質線条体神経路: 黒質緻密部→ 線条体
4つの核
2. 淡蒼球 globus pallidus
「やる気 」淡蒼球から送り出された信号によりモチベーションが高い状態になる
淡蒼球を活動させるのは 脳 そのものではなく身体
大脳基底核 線条体から 身体の刺激が伝わるとき、信号は同時に淡蒼球にまで達する
運動野が体を動かし筋肉が動く この刺激が脳に戻るループが 意欲 やる気 と大いに関わる
脳は 五官や手足の動きなど身体を通じて今の状況/環境を知る
体を動かすから脳も覚醒する
眼前の面倒に思う事は 兎に角 始めてみる(身体を使う)
すると5分もしない内に気分が乗ってくる この状況の時 淡蒼球 が盛んに活動している
バーチャルな世界だけに浸るのは 脳の成長の点で若干の問題があるかも
やる気の発火点は脳ではなく、環境にあり
意欲 やる気 集中力 などを発揮するのにプラスとなる情報を、
脳は五官/環境を通じて無意識に取り込む
それに身体も反応す
2-1 淡蒼球外節external segment of globus pallidus; GPe)
大脳基底核内における情報伝達を担う
2-2. 淡蒼球内節internal segment of globus pallidus; GPi
大脳基底核の出力部として、出力信号を視床に送る
2-3. 腹側淡蒼球 ventral pallidum, VP)
報酬予測に基づいた行動/運動 制御機能
「やる気」につなげる神経回路の一部
おいしい食物 金銭 名誉 達成感 といった様々なレベルでの報酬の獲得を目指し機能す
と たのしい演劇の日
2021年05月07日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 20
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 20
大脳cerebrum
神経経済学Neuroeconomics
脳は、確率を読み取り、期待値を計算して、それをもとに意思決定す
報酬と同時に罰があたえられた場合,その報酬と罰の組合せを受け入れるか(接近),
拒否するのか(回避)という意思決定には心理的な葛藤(接近回避の葛藤)が生じる.
この接近回避の意思決定は不安やうつといった情動や気分と深い関係がある
不安を感じやすい人は回避の選択が多く,うつの人は接近の選択が有意に少ない
神経経済学Neuroeconomics 的手法を用いると,
ロジスティック回帰を用い意思決定パターンからどのように利得と罰を計算しているか
という期待効用を導くことができる,さらに,
どのように利得と罰を統合しているかを数理モデル化できる.
利得と罰を統合する際の係数の比をコスト対利益比とすると,
それは意思決定マトリクスにおいて接近/回避の意思決定の境界線の傾きに対応する.
実験心理学 生理学の分野は
報酬に基づく意思決定の脳機構を調べるとは 効用理論の脳内表現を調べることとし
「報酬の大きさ」「報酬の不確実性」「報酬までの時間遅れ」など意思決定にかかわる報酬の属性 を
経済学で用いられる効用モデル 効用関数 で表現す
V = u(outcome) x h(probability) x g(delay)
報酬期待に関わる脳部位
「報酬系」 報酬の情報処理に関連する脳部位
線条体は大脳皮質からの入力を受け、それを処理し 視床などを経由して皮質に送り返す
ドパミンニューロン(ドパミンを作る神経細胞)からの投射を強く受ける、
皮質から線条体を通るネットワークレベルで報酬の情報処理が行われている
前頭葉 頭頂葉 の特定の皮質も報酬に関わる
「不確実性」
脳は、確率を読み取り、期待値を計算し それをもとに意思決定す
確率がわかっている「リスク」と 確率さえ分からない「あいまいさ」を含む選択問題では、
脳の異なる場所が活動す
前頭葉の下部 眼窩皮質などいくつかの部位で 確率を表現するニューロン活動す
「時間選好」 異時点間選択問題 時間割引 割引率を推定する
セロトニン脳内物質が時間選好に関わっている
脳には動的変化する環境に適応するため 様々な割引率で報酬を計算する回路が並列的に存在、
柔軟に状況対応す割引率の回路が活動することで、状況に応じ異なる割引率で選択している
セロトニンレベルの変化 回路の損傷で 偏った行動(近視眼的な計算)に陥る( 一種の疾患 )
「社会的効用」
効用モデル:人間の社会的感情や行動 他人の利得を考慮する社会的効用のメカニズム を説明しようとする 神経経済学
自分と他者の所得の差額が最小で、自分と他者の総額が最大になる選択を選ぶ
「向社会的」傾向の人は、「不公平」の度合い情動にかかわる脳部位 扁桃体 で判断す
と たのしい演劇の日
大脳cerebrum
神経経済学Neuroeconomics
脳は、確率を読み取り、期待値を計算して、それをもとに意思決定す
報酬と同時に罰があたえられた場合,その報酬と罰の組合せを受け入れるか(接近),
拒否するのか(回避)という意思決定には心理的な葛藤(接近回避の葛藤)が生じる.
この接近回避の意思決定は不安やうつといった情動や気分と深い関係がある
不安を感じやすい人は回避の選択が多く,うつの人は接近の選択が有意に少ない
神経経済学Neuroeconomics 的手法を用いると,
ロジスティック回帰を用い意思決定パターンからどのように利得と罰を計算しているか
という期待効用を導くことができる,さらに,
どのように利得と罰を統合しているかを数理モデル化できる.
利得と罰を統合する際の係数の比をコスト対利益比とすると,
それは意思決定マトリクスにおいて接近/回避の意思決定の境界線の傾きに対応する.
実験心理学 生理学の分野は
報酬に基づく意思決定の脳機構を調べるとは 効用理論の脳内表現を調べることとし
「報酬の大きさ」「報酬の不確実性」「報酬までの時間遅れ」など意思決定にかかわる報酬の属性 を
経済学で用いられる効用モデル 効用関数 で表現す
V = u(outcome) x h(probability) x g(delay)
報酬期待に関わる脳部位
「報酬系」 報酬の情報処理に関連する脳部位
線条体は大脳皮質からの入力を受け、それを処理し 視床などを経由して皮質に送り返す
ドパミンニューロン(ドパミンを作る神経細胞)からの投射を強く受ける、
皮質から線条体を通るネットワークレベルで報酬の情報処理が行われている
前頭葉 頭頂葉 の特定の皮質も報酬に関わる
「不確実性」
脳は、確率を読み取り、期待値を計算し それをもとに意思決定す
確率がわかっている「リスク」と 確率さえ分からない「あいまいさ」を含む選択問題では、
脳の異なる場所が活動す
前頭葉の下部 眼窩皮質などいくつかの部位で 確率を表現するニューロン活動す
「時間選好」 異時点間選択問題 時間割引 割引率を推定する
セロトニン脳内物質が時間選好に関わっている
脳には動的変化する環境に適応するため 様々な割引率で報酬を計算する回路が並列的に存在、
柔軟に状況対応す割引率の回路が活動することで、状況に応じ異なる割引率で選択している
セロトニンレベルの変化 回路の損傷で 偏った行動(近視眼的な計算)に陥る( 一種の疾患 )
「社会的効用」
効用モデル:人間の社会的感情や行動 他人の利得を考慮する社会的効用のメカニズム を説明しようとする 神経経済学
自分と他者の所得の差額が最小で、自分と他者の総額が最大になる選択を選ぶ
「向社会的」傾向の人は、「不公平」の度合い情動にかかわる脳部位 扁桃体 で判断す
と たのしい演劇の日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 19
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 19
大脳cerebrum
大脳基底核basal ganglia
4つの核
1. 線条体(striatum) :
1-1. 尾状核(caudate nucleus)、
尾状核の特別機能
局所ネガティブ神経回路(22%)は 悲観的な価値判断に固執 因果的にかかわる
つまり不必要に悲観的な考えを持ち続け
同様な否定的意思決定(自己モニタリングは正常(大脳皮質)“自分でもわかっているのに”だがくり返す
尾状核の一部のベータ波は こうした持続する悲観的な意思決定をささえる神経基盤
不安.気分.意欲.好き嫌いの価値判断はすべて脳のなかにある神経回路において計算され,行動決定される.
情動情報処理は 大脳辺縁系から大脳基底核に至る広く分散連結し大きな神経回路に拠る
線条体ストリオソーム構造が不安の生成に因果的にかかわる
ストリオソーム構造への刺激はドーパミンニューロンを抑制し罰の過大評価をひき起こす
(特殊な細胞構築:マトリックスmatrixの中にモザイク状ストリオソームstriosome埋め込まれている )
1-2. 被殻(putamen) 強化学習に関連
1-3. 腹側線条体(ventral striatum) 扁桃体と海馬から強い投射を受ける
快感・報酬・意欲・嗜癖・恐怖の情報処理
報酬獲得行動 薬物中毒の病態の責任部位
報酬を得るというゴールに達するため行動を起こす意欲の源
徐波(深い)睡眠と関連
空間探索行動spatial navigation と関連
と たのしい演劇の日々
大脳cerebrum
大脳基底核basal ganglia
4つの核
1. 線条体(striatum) :
1-1. 尾状核(caudate nucleus)、
尾状核の特別機能
局所ネガティブ神経回路(22%)は 悲観的な価値判断に固執 因果的にかかわる
つまり不必要に悲観的な考えを持ち続け
同様な否定的意思決定(自己モニタリングは正常(大脳皮質)“自分でもわかっているのに”だがくり返す
尾状核の一部のベータ波は こうした持続する悲観的な意思決定をささえる神経基盤
不安.気分.意欲.好き嫌いの価値判断はすべて脳のなかにある神経回路において計算され,行動決定される.
情動情報処理は 大脳辺縁系から大脳基底核に至る広く分散連結し大きな神経回路に拠る
線条体ストリオソーム構造が不安の生成に因果的にかかわる
ストリオソーム構造への刺激はドーパミンニューロンを抑制し罰の過大評価をひき起こす
(特殊な細胞構築:マトリックスmatrixの中にモザイク状ストリオソームstriosome埋め込まれている )
1-2. 被殻(putamen) 強化学習に関連
1-3. 腹側線条体(ventral striatum) 扁桃体と海馬から強い投射を受ける
快感・報酬・意欲・嗜癖・恐怖の情報処理
報酬獲得行動 薬物中毒の病態の責任部位
報酬を得るというゴールに達するため行動を起こす意欲の源
徐波(深い)睡眠と関連
空間探索行動spatial navigation と関連
と たのしい演劇の日々
2021年05月06日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 18
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 18
大脳cerebrum
大脳基底核basal ganglia
随意運動の時系列情報処理に基づく制御
報酬に動機付けられた学習/予測 行動選択 のための神経基盤。
多くの向精神薬の受容体が大脳基底核に高密度に発現
(例えば モルヒネ受容体のμオピオイド受容体)薬物中毒 習慣化した行動 などにも関わる
大脳基底核で処理された情報は、一部は脳幹に下行するものの、
大部分は視床を介して前頭葉を中心に大脳皮質に戻る。
大脳皮質とくに前頭葉と大脳基底核は大脳皮質−大脳基底核ループ(cortico-basal ganglia loop)を構成
大脳皮質−大脳基底核ループには、
上下肢 体幹運動をコントロール運動ループ(motor loop)
眼球運動ループ(oculomotor loop) 前頭前野ループ(prefrontal loop) 辺縁ループ(limbicloop)など
それぞれ対応する大脳皮質領野と、大脳基底核、視床亜核からなるループが存在。
このようなループを通し 大脳基底核は上下肢の運動 眼球運動 高次脳機能 情動などもコントロール。
大脳基底核の神経回路 を介するシグナルは、必要な運動を適切なタイミングで引き起こすとともに、
不必要な運動を抑制するのに役立つ。
大脳基底核の神経細胞は、活動量変化(活動を増減させる)によって運動に関する情報を伝え、
同期活動(複数の神経細胞が同じタイミングで活動)する役割は非常に小さい
つまり ほとんどの神経細胞が独立に活動
運動を正しくコントロールするために、大脳基底核の神経細胞は同期せず
独立して活動する必要がある
大脳基底核を構成する4つの核
線条体(striatum) :
尾状核(caudate nucleus)、
被殻(putamen)、
腹側線条体(ventral striatum)
淡蒼球(globus pallidus) :
淡蒼球外節(external segment of the globus pallidus, GPe)と
淡蒼球内節(internal segment of the globus pallidus, GPi)
視床下核(subthalamic nucleus, STN)
黒質(substantia nigra):
黒質網様部(substantia nigra pars reticulata, SNr)と
黒質緻密部(substantia nigra pars compacta, SNc)からなる。
と たのしい演劇の日々
大脳cerebrum
大脳基底核basal ganglia
随意運動の時系列情報処理に基づく制御
報酬に動機付けられた学習/予測 行動選択 のための神経基盤。
多くの向精神薬の受容体が大脳基底核に高密度に発現
(例えば モルヒネ受容体のμオピオイド受容体)薬物中毒 習慣化した行動 などにも関わる
大脳基底核で処理された情報は、一部は脳幹に下行するものの、
大部分は視床を介して前頭葉を中心に大脳皮質に戻る。
大脳皮質とくに前頭葉と大脳基底核は大脳皮質−大脳基底核ループ(cortico-basal ganglia loop)を構成
大脳皮質−大脳基底核ループには、
上下肢 体幹運動をコントロール運動ループ(motor loop)
眼球運動ループ(oculomotor loop) 前頭前野ループ(prefrontal loop) 辺縁ループ(limbicloop)など
それぞれ対応する大脳皮質領野と、大脳基底核、視床亜核からなるループが存在。
このようなループを通し 大脳基底核は上下肢の運動 眼球運動 高次脳機能 情動などもコントロール。
大脳基底核の神経回路 を介するシグナルは、必要な運動を適切なタイミングで引き起こすとともに、
不必要な運動を抑制するのに役立つ。
大脳基底核の神経細胞は、活動量変化(活動を増減させる)によって運動に関する情報を伝え、
同期活動(複数の神経細胞が同じタイミングで活動)する役割は非常に小さい
つまり ほとんどの神経細胞が独立に活動
運動を正しくコントロールするために、大脳基底核の神経細胞は同期せず
独立して活動する必要がある
大脳基底核を構成する4つの核
線条体(striatum) :
尾状核(caudate nucleus)、
被殻(putamen)、
腹側線条体(ventral striatum)
淡蒼球(globus pallidus) :
淡蒼球外節(external segment of the globus pallidus, GPe)と
淡蒼球内節(internal segment of the globus pallidus, GPi)
視床下核(subthalamic nucleus, STN)
黒質(substantia nigra):
黒質網様部(substantia nigra pars reticulata, SNr)と
黒質緻密部(substantia nigra pars compacta, SNc)からなる。
と たのしい演劇の日々
2021年05月05日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 17の2
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 17
大脳cerebrum
大脳辺縁系limbic system 情動脳 本能/意欲 内臓脳 自律神経 記憶 感覚的思考
4. 海馬体hippocampal formation 記憶、情動、本能、に関連
海馬hippocampus 歯状回 dentate gyrus
記憶(エピソード記憶 顕在性記憶) 空間学習能力に関わる
動脈血量の減少による局所の貧血(虚血)に対して非常に脆弱
ストレスに対しても非常に脆弱
心理的.肉体的ストレスによる長期間のコルチゾール分泌で神経細胞萎縮
ストレスは海馬 歯状神経新生を阻害することで記憶.学習能力.情動行動制御に関与
リハビリ/運動は神経成長因子/VGF (海馬神経細胞の修復.成長に関与)分泌を促進させる遺伝子
の働きを活性化
海馬主細胞 (錐体細胞, 顆粒細胞) の周期的興奮により長期増強反応 (LTP) 発生
五感刺激より得る基本記憶情報は 海馬に集積され 大脳新皮質で永久保存される
海馬活性化で学習能力/記憶力アップ
快感情「楽しい」「面白い」はβエンドルフィン(脳内ホルモン)分泌 活性化
記憶に関わるPapez回路 持続的に興奮する事で情動が生じ記憶に関与
帯状回が興奮 海馬 → 海馬采・脳弓 → 乳頭体(乳頭体視床路を通る)→ 視床前核 → 帯状回 →
海馬傍回 → 海馬体
情動・本能などに関与するほか、恐怖.攻撃.性行動.快楽反応にも関与
5. 脳弓fornix 乳頭体mamillary body 時空間の記憶
海馬体から出て乳頭体、中隔核に至る神経線維束
脳梁の下で左右対をなす弓形の形をし 脳弓柱.脳弓体.脳弓脚.海馬采に区分される
入力−海馬・視床下部・中脳から乳頭体へ
出力−視床・中脳へ
Papez記憶/情動回路
:海馬 → 脳弓 → 乳頭体 → 乳頭体視床路 → 視床前核 → 帯状回(24野) → 海馬という閉鎖回路
Yakovlev 記憶/情動回路
:側頭葉皮質前部(38野) → 扁桃体 → 視床背内側核 → 前頭眼窩皮質 → 鉤状束 → 側頭葉皮質前部
脳基底部のマイネルト基底核、ブローカ対角帯、内側中隔核
アセチルコリン神経(ACh)の起始核(産生部位)も 記憶に関連する
6. 海馬傍回parahippocampal gyrus 風景・場所の画像の認識、記憶
海馬の周囲に存在する灰白質の大脳皮質領域。
記憶の符号化.検索役割を担う。
この前部は嗅周皮質 (perirhinal cortex) 嗅内皮質 (entorhinal cortex) を含む
海馬傍回場所領域PPA parahippocampal place area 海馬傍皮質(海馬傍回の後部)の下位領域は
場所の画像 地理的な風景の刺激呈示に活性化 視覚背景を文脈にあてはめる
紡錘状回顔領域FFA/fusiform face area (顔に対し特異に活動する皮質領域) と補完しあう
右の海馬傍回は言語コミュニケーションにおけるパラ言語な要素を含む
社会的コンテキストの識別 を持つ
paralanguage: 話し手が聞き手に与える言語情報のうち、
イントネーション リズム 間 声質といった言語の周辺的側面。
7. 側坐核 Nacc/nucleus accumbens 感動する脳 快楽中枢 ”やる気” 伝達物質GABA産生
両側大脳半球に一つずつ存在
感動する脳回路:
扁桃体、視床下部を経由した情動刺激 と
腹側被蓋野(中脳の特定の領域)を経由した快感、満足感を引き起こす刺激が、
側坐核(大脳腹側の深部に位置する神経細胞集団)で神経伝達物質ドーパミンの放出を促す
ことで心地良い感情が生ずる
音楽視聴での“震えるような感動" は生存本能系の刺激と脳内の快感.報酬系回路を共有する
強い自律神経系の反応(心臓の拍動、筋肉の緊張や呼吸数が変化)
側坐核、扁桃体、前頭前野、前頭葉眼窩野、中脳といった報酬・情動系で血流変化
これら領域は、摂食.性交.麻薬による快感刺激に反応し活性化する
腹側被蓋野からのドーパミン分泌抑制により幻覚.妄想をコントロール。
下垂体からオキシドシン分泌により扁桃体で警戒心緩和、側坐核で快感から愛着が出現
側坐核の活性と嘘の付きやすさは相関す
報酬を得るというゴールに達するため行動を起こす意欲の源
更に 報酬を得られたらその行動を学習し、
報酬を得られなかったら柔軟性を発揮し別の行動を選択す
と たのしい演劇の日々
大脳cerebrum
大脳辺縁系limbic system 情動脳 本能/意欲 内臓脳 自律神経 記憶 感覚的思考
4. 海馬体hippocampal formation 記憶、情動、本能、に関連
海馬hippocampus 歯状回 dentate gyrus
記憶(エピソード記憶 顕在性記憶) 空間学習能力に関わる
動脈血量の減少による局所の貧血(虚血)に対して非常に脆弱
ストレスに対しても非常に脆弱
心理的.肉体的ストレスによる長期間のコルチゾール分泌で神経細胞萎縮
ストレスは海馬 歯状神経新生を阻害することで記憶.学習能力.情動行動制御に関与
リハビリ/運動は神経成長因子/VGF (海馬神経細胞の修復.成長に関与)分泌を促進させる遺伝子
の働きを活性化
海馬主細胞 (錐体細胞, 顆粒細胞) の周期的興奮により長期増強反応 (LTP) 発生
五感刺激より得る基本記憶情報は 海馬に集積され 大脳新皮質で永久保存される
海馬活性化で学習能力/記憶力アップ
快感情「楽しい」「面白い」はβエンドルフィン(脳内ホルモン)分泌 活性化
記憶に関わるPapez回路 持続的に興奮する事で情動が生じ記憶に関与
帯状回が興奮 海馬 → 海馬采・脳弓 → 乳頭体(乳頭体視床路を通る)→ 視床前核 → 帯状回 →
海馬傍回 → 海馬体
情動・本能などに関与するほか、恐怖.攻撃.性行動.快楽反応にも関与
5. 脳弓fornix 乳頭体mamillary body 時空間の記憶
海馬体から出て乳頭体、中隔核に至る神経線維束
脳梁の下で左右対をなす弓形の形をし 脳弓柱.脳弓体.脳弓脚.海馬采に区分される
入力−海馬・視床下部・中脳から乳頭体へ
出力−視床・中脳へ
Papez記憶/情動回路
:海馬 → 脳弓 → 乳頭体 → 乳頭体視床路 → 視床前核 → 帯状回(24野) → 海馬という閉鎖回路
Yakovlev 記憶/情動回路
:側頭葉皮質前部(38野) → 扁桃体 → 視床背内側核 → 前頭眼窩皮質 → 鉤状束 → 側頭葉皮質前部
脳基底部のマイネルト基底核、ブローカ対角帯、内側中隔核
アセチルコリン神経(ACh)の起始核(産生部位)も 記憶に関連する
6. 海馬傍回parahippocampal gyrus 風景・場所の画像の認識、記憶
海馬の周囲に存在する灰白質の大脳皮質領域。
記憶の符号化.検索役割を担う。
この前部は嗅周皮質 (perirhinal cortex) 嗅内皮質 (entorhinal cortex) を含む
海馬傍回場所領域PPA parahippocampal place area 海馬傍皮質(海馬傍回の後部)の下位領域は
場所の画像 地理的な風景の刺激呈示に活性化 視覚背景を文脈にあてはめる
紡錘状回顔領域FFA/fusiform face area (顔に対し特異に活動する皮質領域) と補完しあう
右の海馬傍回は言語コミュニケーションにおけるパラ言語な要素を含む
社会的コンテキストの識別 を持つ
paralanguage: 話し手が聞き手に与える言語情報のうち、
イントネーション リズム 間 声質といった言語の周辺的側面。
7. 側坐核 Nacc/nucleus accumbens 感動する脳 快楽中枢 ”やる気” 伝達物質GABA産生
両側大脳半球に一つずつ存在
感動する脳回路:
扁桃体、視床下部を経由した情動刺激 と
腹側被蓋野(中脳の特定の領域)を経由した快感、満足感を引き起こす刺激が、
側坐核(大脳腹側の深部に位置する神経細胞集団)で神経伝達物質ドーパミンの放出を促す
ことで心地良い感情が生ずる
音楽視聴での“震えるような感動" は生存本能系の刺激と脳内の快感.報酬系回路を共有する
強い自律神経系の反応(心臓の拍動、筋肉の緊張や呼吸数が変化)
側坐核、扁桃体、前頭前野、前頭葉眼窩野、中脳といった報酬・情動系で血流変化
これら領域は、摂食.性交.麻薬による快感刺激に反応し活性化する
腹側被蓋野からのドーパミン分泌抑制により幻覚.妄想をコントロール。
下垂体からオキシドシン分泌により扁桃体で警戒心緩和、側坐核で快感から愛着が出現
側坐核の活性と嘘の付きやすさは相関す
報酬を得るというゴールに達するため行動を起こす意欲の源
更に 報酬を得られたらその行動を学習し、
報酬を得られなかったら柔軟性を発揮し別の行動を選択す
と たのしい演劇の日々
2021年05月04日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 17
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 17
大脳cerebrum
大脳辺縁系limbic system 情動脳 本能/意欲 内臓脳 自律神経 記憶 感覚的思考
1 前帯状皮質ACC/anterior cingulate cortex 自律神経・情動
入力:大脳辺縁系からの情報を受ける帯状回を経由し 海馬.扁桃核.視床下部など皮質下の組織から
前頭前野 眼窩部から
運動前野.補足運動野.前補足運動野を含む 前頭葉領域から
頭頂間溝下部下頭頂小葉 側頭葉中部下部から
皮質下は中脳辺縁系ドーパミン入力
出力:入力部位同様 高次運動野(一次運動野 運動前野 補足運動野)
大脳基底核 の線条体や視床下核へ出力す
機能:行動モニタリング 行動成果とコンフリクト 報酬結果に基づく行動調整
社会的認知(心の理論)
情動 痛み(社会的傷み)
2. 帯状回CG/cingulate gyrus 感情形成・呼吸・感情による記憶
大脳新皮質の内側面 脳梁の辺縁を前後方向に走る脳回
領域の下端が脳梁溝 領域の上端が帯状溝で区切られる
帯状回下部帯状束(白質繊維の束)は大脳辺縁系の各領域を結び
矢状方向(体の前後方向)で脳梁に沿いながら 前部帯状回.後部帯状回.海馬傍回を連絡
入力- 視床の前核.新皮質領域.大脳皮質の体性感覚皮質領域から
機能- 感情の形成と処理 学習と記憶に関わりを持つ
前部帯状回は不適切な無意識的プライミングを抑制す実効制御executive controlと関連
プライミング/プライミング効果:プライム(先行する事柄)が後続する事柄に影響を与える状況
長時間(1年以上)効果す
呼吸器系の調整、感情による記憶にも関わる
記憶のPapez回路:帯状回が興奮で海馬 → 海馬采.脳弓 → 乳頭体(乳頭体視床路)→ 視床前核 → 帯状回 → 海馬傍回 → 海馬体 経路で持続的に興奮 情動を喚起する記憶に関与
3. 扁桃体Amg/amygdala 情動(攻撃性や恐怖)反応
側頭葉内側部の上内側縁のアーモンド型神経細胞の集まり 左右に位置
基本情動basic emotion の検出.認識 出力の基礎を成す
感覚刺激に対する基本的な価値判断
(知覚された刺激が生体にとり安全.報酬的か、脅威か否かを速やかに評価)を行う
扁桃体は異なる機能をもった複数の亜核
(主には中心核、内側核、皮質核、基底核内側核、基底核外側)から構成され、
情動刺激を検出.評価する 顔面神経 三叉神経を介し顔の表情筋の出力にも関わる。
知覚刺激の社会的評価(他人種の顔提示で扁桃体活性 値は否定的な潜在的態度と正相関)
母ザルを用いた実験で 扁桃体損傷は自らの子供に対し母性的行動が減少 虐待や育児放棄を行う (頻発している親による児童虐待検証すべき)
情動と関わる記憶の固定 (memory consolidation) の調節 半永久的な状態へと変化 生涯に渡り保持。
パペッツPapez 情動回路 視床thalamus 視床下部hypothalamus、海馬hippocampus、帯状皮質cingulate cortexにより形成される神経回路
ヤコブレフYakovlev回路/基底・外側回路(情動に関連)
扁桃体 → 視床背内側核 → 前頭葉眼窩皮質後方 → 側頭葉前方 → 扁桃体という閉鎖回路
と たのしい演劇の日々
大脳cerebrum
大脳辺縁系limbic system 情動脳 本能/意欲 内臓脳 自律神経 記憶 感覚的思考
1 前帯状皮質ACC/anterior cingulate cortex 自律神経・情動
入力:大脳辺縁系からの情報を受ける帯状回を経由し 海馬.扁桃核.視床下部など皮質下の組織から
前頭前野 眼窩部から
運動前野.補足運動野.前補足運動野を含む 前頭葉領域から
頭頂間溝下部下頭頂小葉 側頭葉中部下部から
皮質下は中脳辺縁系ドーパミン入力
出力:入力部位同様 高次運動野(一次運動野 運動前野 補足運動野)
大脳基底核 の線条体や視床下核へ出力す
機能:行動モニタリング 行動成果とコンフリクト 報酬結果に基づく行動調整
社会的認知(心の理論)
情動 痛み(社会的傷み)
2. 帯状回CG/cingulate gyrus 感情形成・呼吸・感情による記憶
大脳新皮質の内側面 脳梁の辺縁を前後方向に走る脳回
領域の下端が脳梁溝 領域の上端が帯状溝で区切られる
帯状回下部帯状束(白質繊維の束)は大脳辺縁系の各領域を結び
矢状方向(体の前後方向)で脳梁に沿いながら 前部帯状回.後部帯状回.海馬傍回を連絡
入力- 視床の前核.新皮質領域.大脳皮質の体性感覚皮質領域から
機能- 感情の形成と処理 学習と記憶に関わりを持つ
前部帯状回は不適切な無意識的プライミングを抑制す実効制御executive controlと関連
プライミング/プライミング効果:プライム(先行する事柄)が後続する事柄に影響を与える状況
長時間(1年以上)効果す
呼吸器系の調整、感情による記憶にも関わる
記憶のPapez回路:帯状回が興奮で海馬 → 海馬采.脳弓 → 乳頭体(乳頭体視床路)→ 視床前核 → 帯状回 → 海馬傍回 → 海馬体 経路で持続的に興奮 情動を喚起する記憶に関与
3. 扁桃体Amg/amygdala 情動(攻撃性や恐怖)反応
側頭葉内側部の上内側縁のアーモンド型神経細胞の集まり 左右に位置
基本情動basic emotion の検出.認識 出力の基礎を成す
感覚刺激に対する基本的な価値判断
(知覚された刺激が生体にとり安全.報酬的か、脅威か否かを速やかに評価)を行う
扁桃体は異なる機能をもった複数の亜核
(主には中心核、内側核、皮質核、基底核内側核、基底核外側)から構成され、
情動刺激を検出.評価する 顔面神経 三叉神経を介し顔の表情筋の出力にも関わる。
知覚刺激の社会的評価(他人種の顔提示で扁桃体活性 値は否定的な潜在的態度と正相関)
母ザルを用いた実験で 扁桃体損傷は自らの子供に対し母性的行動が減少 虐待や育児放棄を行う (頻発している親による児童虐待検証すべき)
情動と関わる記憶の固定 (memory consolidation) の調節 半永久的な状態へと変化 生涯に渡り保持。
パペッツPapez 情動回路 視床thalamus 視床下部hypothalamus、海馬hippocampus、帯状皮質cingulate cortexにより形成される神経回路
ヤコブレフYakovlev回路/基底・外側回路(情動に関連)
扁桃体 → 視床背内側核 → 前頭葉眼窩皮質後方 → 側頭葉前方 → 扁桃体という閉鎖回路
と たのしい演劇の日々
2021年05月01日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 16
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 16
大脳cerebrum
大脳皮質Cerebral cortex 脳の表層 灰白質 高次機能を司る
その内層 白質 神経線維の束(約140億)大脳皮質の神経と他の神経を繋ぐ
大脳基底核 大脳の中心部 間脳の周囲を囲む
4. 後頭葉occipital lobe 視覚.色彩.聴覚.感覚.嗅覚の認識
視覚形成の中心
網膜が受けた視覚対象情報は「視床」「視覚野」「頭頂葉」「前頭葉」回路で「見ている」と意識化。
「視覚野」機能不全の際 中脳「上丘」を介し「頭頂葉」「前頭葉」回路へ と
「脳幹」「外眼筋」回路を使う
4-1. 視覚連合野visual association cortex 形態.空間 イメージ画像を作り出す
視覚野から受け取った視覚情報を形態視情報(形状.色) 空間視情報(運動.三次元状態)に分け認知。
聴覚 触覚(体性感覚野) 臭覚情報 を統合し映像化
4-2. 視覚野visual cortex 視覚情報の受取
視覚野は 外側膝状核から直接情報を受け取る。
背側皮質視覚路は運動.物体の位置.眼や腕の制御.サッカード.到達運動に関連。
腹側皮質視覚路は視覚対象の認識 形状の表象(意識にのぼる映像)と関連。
長期記憶の貯蔵とも関連。
5. 脳梁corpus callosum/CC 右左脳の情報をつなぐ経路
左右大脳皮質 対側の同じ 或いは 異なる領域間で情報をやり取りする経路
約2億〜3億5000万 交連線維の太い束
手足知覚領域は連絡を全くもたないが 視覚連合野は左右密接に連絡す
5-1. 中心溝Central sulcus 頭頂葉と前頭葉の境界
中心溝前壁は一次運動野 運動指令を脳幹や脊髄へ出力す
後壁は一次体性感覚野 身体各部位から感覚情報の処理と出力
5-2. 外側溝lateral sulcus/ シルヴィウス溝Sylvian fissure
横側頭回(聴覚野の主要部位)を含み 前頭葉、頭頂葉と、側頭葉を上下に分化。
外側溝は大脳の両半球に存在 左半球側が長い。
ヒトの脳の発生において最も初期に形成される脳溝
外側溝は多くの側枝を持つ(外側溝上行枝 (垂直枝) と水平枝 下前頭回を下位領域に分割 )
異次元世界(人生のパノラマ回顧 故人と再会 天界の音楽を聴く 光.神に出会う等)と
コンタクトする領域か?
5-3. 大脳縦裂longitudinal fissure of cerebrum 大脳半球を左右に分ける溝。
大脳鎌が間に入る 脳梁は大脳縦裂の底 両側面には大脳内側面の皮質 帯状回など
5-4. 頭頂後頭溝Parieto-occipital sulcus 大脳後方にある脳溝。
大部分は大脳半球内側面にあり 上方 下方 前方へと伸びる深いミゾ 頭頂葉と後頭葉の境界
内側面前方が楔前部(大脳の内側面にある脳回) 後方が楔部(後頭葉の一部)
と たのしい演劇の日々
大脳cerebrum
大脳皮質Cerebral cortex 脳の表層 灰白質 高次機能を司る
その内層 白質 神経線維の束(約140億)大脳皮質の神経と他の神経を繋ぐ
大脳基底核 大脳の中心部 間脳の周囲を囲む
4. 後頭葉occipital lobe 視覚.色彩.聴覚.感覚.嗅覚の認識
視覚形成の中心
網膜が受けた視覚対象情報は「視床」「視覚野」「頭頂葉」「前頭葉」回路で「見ている」と意識化。
「視覚野」機能不全の際 中脳「上丘」を介し「頭頂葉」「前頭葉」回路へ と
「脳幹」「外眼筋」回路を使う
4-1. 視覚連合野visual association cortex 形態.空間 イメージ画像を作り出す
視覚野から受け取った視覚情報を形態視情報(形状.色) 空間視情報(運動.三次元状態)に分け認知。
聴覚 触覚(体性感覚野) 臭覚情報 を統合し映像化
4-2. 視覚野visual cortex 視覚情報の受取
視覚野は 外側膝状核から直接情報を受け取る。
背側皮質視覚路は運動.物体の位置.眼や腕の制御.サッカード.到達運動に関連。
腹側皮質視覚路は視覚対象の認識 形状の表象(意識にのぼる映像)と関連。
長期記憶の貯蔵とも関連。
5. 脳梁corpus callosum/CC 右左脳の情報をつなぐ経路
左右大脳皮質 対側の同じ 或いは 異なる領域間で情報をやり取りする経路
約2億〜3億5000万 交連線維の太い束
手足知覚領域は連絡を全くもたないが 視覚連合野は左右密接に連絡す
5-1. 中心溝Central sulcus 頭頂葉と前頭葉の境界
中心溝前壁は一次運動野 運動指令を脳幹や脊髄へ出力す
後壁は一次体性感覚野 身体各部位から感覚情報の処理と出力
5-2. 外側溝lateral sulcus/ シルヴィウス溝Sylvian fissure
横側頭回(聴覚野の主要部位)を含み 前頭葉、頭頂葉と、側頭葉を上下に分化。
外側溝は大脳の両半球に存在 左半球側が長い。
ヒトの脳の発生において最も初期に形成される脳溝
外側溝は多くの側枝を持つ(外側溝上行枝 (垂直枝) と水平枝 下前頭回を下位領域に分割 )
異次元世界(人生のパノラマ回顧 故人と再会 天界の音楽を聴く 光.神に出会う等)と
コンタクトする領域か?
5-3. 大脳縦裂longitudinal fissure of cerebrum 大脳半球を左右に分ける溝。
大脳鎌が間に入る 脳梁は大脳縦裂の底 両側面には大脳内側面の皮質 帯状回など
5-4. 頭頂後頭溝Parieto-occipital sulcus 大脳後方にある脳溝。
大部分は大脳半球内側面にあり 上方 下方 前方へと伸びる深いミゾ 頭頂葉と後頭葉の境界
内側面前方が楔前部(大脳の内側面にある脳回) 後方が楔部(後頭葉の一部)
と たのしい演劇の日々
2021年04月29日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 15
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 15
大脳cerebrum
大脳皮質Cerebral cortex 脳の表層 灰白質 高次機能を司る
その内層 白質 神経線維の束(約140億)大脳皮質の神経と他の神経を繋ぐ
大脳基底核 大脳の中心部 間脳の周囲を囲む
3. 側頭葉 Temporal lobe 記憶の貯蔵庫、味覚・視覚、色、形、音の認識・言葉のインプット
一次聴覚野の本拠地 音声.文字の意味 人の顔.記憶にも強く関わる。
優位半球の側頭葉上部は言葉を理解する
劣位半球の側頭葉は言語に関する部分はない
記憶に関わる海馬(かいば)からの入力が関連し
視覚情報は 目 → 視床 → 後頭葉から分割され → 大脳新皮質に送られ
あらゆる部分で解析 側頭葉で認識
側頭葉は記憶の貯蔵庫で、シルヴィウス溝(側頭葉と前頭葉・頭頂葉を分ける場所)を刺激すると
幽体離脱経験 家族、知人等 自分を愛してくれた人たち、風景、光が出現す。
情動(感情)に関連した回路としてヤコブレフYakovlev回路(閉鎖回路/基底・外側)
扁桃体 → 視床背内側核 → 前頭葉眼窩皮質後方 → 側頭葉前方 → 扁桃体という回路
3-1. 側頭連合野temporal association area 形の認知、記憶の貯蔵庫
形の認知、聴覚(音)の認知、色の認知と記憶、判断を司って
3-2. 聴覚野auditory cortex 音処理ユニット
聴覚伝導路の最高中枢。視床の内側膝状体から聴放線を通じて信号を受けて
音の感覚はそれが大脳皮質領域に伝わり、処理されて初めて知覚され
この皮質領域は聴覚、言語、音楽の処理の神経的な要所
音高や音量、ハーモニー・メロディ・リズムのパターン処理
音楽の体験 へと統合する役割を担う
3-3. ウエルニッケ野wernicke's area 運動性音声言語を理解認識する
知覚性言語中枢、他人の言語を理解する
3-4. 島皮質insula cortex 行動の知覚
島は 味覚.嗅覚.触覚.痛覚.情動.共感.内蔵覚.内受容.自己意識に関係
島は神経管発達初期に形成された神経線維連絡を保ったままシルビウス裂へと埋没、
広範囲の脳領域と神経線維連絡 とりわけ辺縁系の各領域と多くの神経線維連絡を有す
島は、腹側前部 背側前中部 運動感覚領域と結合する後部 3機能に分けられる
前部島皮質は1次味覚野の(VPMpc)から味覚情報を入力
味覚は 有限個の基本味覚の組み合わせ
特定基本味覚に選好性をもつ島ニューロンが、異なる程度で複数組み合わさり味覚の多様性を表現
嗅球が発する嗅覚信号は、
一次味覚野前方 眼窩前頭葉後縁に近い前腹側部 無顆粒島agranular insula へ至る
ヒトの前部島を電気刺激すると、嗅覚が誘発される。
空腹下での嗅覚刺激 刺激の強さや質の弁別の賦課で島は活動
情動が生起すると島は活動す
情動の脆弱性(不快感.無力感.不適当感を自覚しやすいパーソナリティ傾向)が高いと
前部島の活動が誘発される
単純な喜怒哀楽に限らず、複雑な情動体験、例えば音楽により生じた感動で島が活動する
情動とは心理状態と身体覚醒度が互いに影響しあう心身相互作用
身体覚醒度は内受容を介して知覚され、前部島で表象される
前部島は情動の生起 内受容の知覚 の両方で活動す
後背側部 亜顆粒島dysgranular insula 顆粒島granular insula 後島皮質(後部島皮質より尾側) は、第二次体性感覚野と神経線維連絡し、触覚に関する情報を受容する
島は手指の皮膚の振動 物体表面の細かな凹凸の触知 複雑な形状の物体の触知で活動す
島中央部.後部島の活動は手指の冷覚の程度と相関す 前部島の活動は温覚の程度と相関す
脊髄神経や迷走神経を経由した内蔵覚は島へと伝達され
島は口腔より下部の消化管の内臓覚も担う
ヒト島を電気刺激すると多様な消化管感覚を生ず
島は心拍の知覚にも関与
内臓覚 温痛覚 搔痒感 筋固有覚 空腹 口渇などは自己身体状態知覚に必須な感覚
身体状態知覚が自己意識 情動生起に重要
内受容(身体状態知覚に関わる感覚全て) は 視床腹側基底核群を経
島に直接又は体性感覚野を経由し伝達され 島は自己意識の座
自分自身の姿か他人の姿かを判断する際に前部島が活動す
リスクと島の活動に相関関係
島は「痛みネットワーク」に属し 報酬にも活動す
公正でないプレイヤーの処罰 慈善行為 他人への信頼 恋人や実子の顔(情動)で活動 す
左前部島も運動性言語中枢に含む
と たのしい演劇の日々
大脳cerebrum
大脳皮質Cerebral cortex 脳の表層 灰白質 高次機能を司る
その内層 白質 神経線維の束(約140億)大脳皮質の神経と他の神経を繋ぐ
大脳基底核 大脳の中心部 間脳の周囲を囲む
3. 側頭葉 Temporal lobe 記憶の貯蔵庫、味覚・視覚、色、形、音の認識・言葉のインプット
一次聴覚野の本拠地 音声.文字の意味 人の顔.記憶にも強く関わる。
優位半球の側頭葉上部は言葉を理解する
劣位半球の側頭葉は言語に関する部分はない
記憶に関わる海馬(かいば)からの入力が関連し
視覚情報は 目 → 視床 → 後頭葉から分割され → 大脳新皮質に送られ
あらゆる部分で解析 側頭葉で認識
側頭葉は記憶の貯蔵庫で、シルヴィウス溝(側頭葉と前頭葉・頭頂葉を分ける場所)を刺激すると
幽体離脱経験 家族、知人等 自分を愛してくれた人たち、風景、光が出現す。
情動(感情)に関連した回路としてヤコブレフYakovlev回路(閉鎖回路/基底・外側)
扁桃体 → 視床背内側核 → 前頭葉眼窩皮質後方 → 側頭葉前方 → 扁桃体という回路
3-1. 側頭連合野temporal association area 形の認知、記憶の貯蔵庫
形の認知、聴覚(音)の認知、色の認知と記憶、判断を司って
3-2. 聴覚野auditory cortex 音処理ユニット
聴覚伝導路の最高中枢。視床の内側膝状体から聴放線を通じて信号を受けて
音の感覚はそれが大脳皮質領域に伝わり、処理されて初めて知覚され
この皮質領域は聴覚、言語、音楽の処理の神経的な要所
音高や音量、ハーモニー・メロディ・リズムのパターン処理
音楽の体験 へと統合する役割を担う
3-3. ウエルニッケ野wernicke's area 運動性音声言語を理解認識する
知覚性言語中枢、他人の言語を理解する
3-4. 島皮質insula cortex 行動の知覚
島は 味覚.嗅覚.触覚.痛覚.情動.共感.内蔵覚.内受容.自己意識に関係
島は神経管発達初期に形成された神経線維連絡を保ったままシルビウス裂へと埋没、
広範囲の脳領域と神経線維連絡 とりわけ辺縁系の各領域と多くの神経線維連絡を有す
島は、腹側前部 背側前中部 運動感覚領域と結合する後部 3機能に分けられる
前部島皮質は1次味覚野の(VPMpc)から味覚情報を入力
味覚は 有限個の基本味覚の組み合わせ
特定基本味覚に選好性をもつ島ニューロンが、異なる程度で複数組み合わさり味覚の多様性を表現
嗅球が発する嗅覚信号は、
一次味覚野前方 眼窩前頭葉後縁に近い前腹側部 無顆粒島agranular insula へ至る
ヒトの前部島を電気刺激すると、嗅覚が誘発される。
空腹下での嗅覚刺激 刺激の強さや質の弁別の賦課で島は活動
情動が生起すると島は活動す
情動の脆弱性(不快感.無力感.不適当感を自覚しやすいパーソナリティ傾向)が高いと
前部島の活動が誘発される
単純な喜怒哀楽に限らず、複雑な情動体験、例えば音楽により生じた感動で島が活動する
情動とは心理状態と身体覚醒度が互いに影響しあう心身相互作用
身体覚醒度は内受容を介して知覚され、前部島で表象される
前部島は情動の生起 内受容の知覚 の両方で活動す
後背側部 亜顆粒島dysgranular insula 顆粒島granular insula 後島皮質(後部島皮質より尾側) は、第二次体性感覚野と神経線維連絡し、触覚に関する情報を受容する
島は手指の皮膚の振動 物体表面の細かな凹凸の触知 複雑な形状の物体の触知で活動す
島中央部.後部島の活動は手指の冷覚の程度と相関す 前部島の活動は温覚の程度と相関す
脊髄神経や迷走神経を経由した内蔵覚は島へと伝達され
島は口腔より下部の消化管の内臓覚も担う
ヒト島を電気刺激すると多様な消化管感覚を生ず
島は心拍の知覚にも関与
内臓覚 温痛覚 搔痒感 筋固有覚 空腹 口渇などは自己身体状態知覚に必須な感覚
身体状態知覚が自己意識 情動生起に重要
内受容(身体状態知覚に関わる感覚全て) は 視床腹側基底核群を経
島に直接又は体性感覚野を経由し伝達され 島は自己意識の座
自分自身の姿か他人の姿かを判断する際に前部島が活動す
リスクと島の活動に相関関係
島は「痛みネットワーク」に属し 報酬にも活動す
公正でないプレイヤーの処罰 慈善行為 他人への信頼 恋人や実子の顔(情動)で活動 す
左前部島も運動性言語中枢に含む
と たのしい演劇の日々