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2021年04月29日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 15

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 15

大脳cerebrum

大脳皮質Cerebral cortex  脳の表層 灰白質 高次機能を司る 
 その内層 白質 神経線維の束(約140億)大脳皮質の神経と他の神経を繋ぐ
 大脳基底核 大脳の中心部 間脳の周囲を囲む

3. 側頭葉 Temporal lobe 記憶の貯蔵庫、味覚・視覚、色、形、音の認識・言葉のインプット
一次聴覚野の本拠地 音声.文字の意味 人の顔.記憶にも強く関わる。
優位半球の側頭葉上部は言葉を理解する
劣位半球の側頭葉は言語に関する部分はない

記憶に関わる海馬(かいば)からの入力が関連し
視覚情報は 目 → 視床 → 後頭葉から分割され → 大脳新皮質に送られ
 あらゆる部分で解析 側頭葉で認識

側頭葉は記憶の貯蔵庫で、シルヴィウス溝(側頭葉と前頭葉・頭頂葉を分ける場所)を刺激すると
幽体離脱経験 家族、知人等 自分を愛してくれた人たち、風景、光が出現す。

情動(感情)に関連した回路としてヤコブレフYakovlev回路(閉鎖回路/基底・外側)
扁桃体 → 視床背内側核 → 前頭葉眼窩皮質後方 → 側頭葉前方 → 扁桃体という回路


3-1. 側頭連合野temporal association area 形の認知、記憶の貯蔵庫
形の認知、聴覚(音)の認知、色の認知と記憶、判断を司って


3-2. 聴覚野auditory cortex 音処理ユニット
聴覚伝導路の最高中枢。視床の内側膝状体から聴放線を通じて信号を受けて
音の感覚はそれが大脳皮質領域に伝わり、処理されて初めて知覚され
この皮質領域は聴覚、言語、音楽の処理の神経的な要所
音高や音量、ハーモニー・メロディ・リズムのパターン処理
 音楽の体験 へと統合する役割を担う


3-3. ウエルニッケ野wernicke's area 運動性音声言語を理解認識する
   知覚性言語中枢、他人の言語を理解する


3-4. 島皮質insula cortex   行動の知覚
島は 味覚.嗅覚.触覚.痛覚.情動.共感.内蔵覚.内受容.自己意識に関係

島は神経管発達初期に形成された神経線維連絡を保ったままシルビウス裂へと埋没、
 広範囲の脳領域と神経線維連絡 とりわけ辺縁系の各領域と多くの神経線維連絡を有す

島は、腹側前部 背側前中部 運動感覚領域と結合する後部 3機能に分けられる

前部島皮質は1次味覚野の(VPMpc)から味覚情報を入力
味覚は 有限個の基本味覚の組み合わせ 
 特定基本味覚に選好性をもつ島ニューロンが、異なる程度で複数組み合わさり味覚の多様性を表現

嗅球が発する嗅覚信号は、
一次味覚野前方 眼窩前頭葉後縁に近い前腹側部 無顆粒島agranular insula へ至る
ヒトの前部島を電気刺激すると、嗅覚が誘発される。
空腹下での嗅覚刺激 刺激の強さや質の弁別の賦課で島は活動

情動が生起すると島は活動す
情動の脆弱性(不快感.無力感.不適当感を自覚しやすいパーソナリティ傾向)が高いと
 前部島の活動が誘発される
単純な喜怒哀楽に限らず、複雑な情動体験、例えば音楽により生じた感動で島が活動する
情動とは心理状態と身体覚醒度が互いに影響しあう心身相互作用
身体覚醒度は内受容を介して知覚され、前部島で表象される
前部島は情動の生起 内受容の知覚 の両方で活動す

後背側部 亜顆粒島dysgranular insula  顆粒島granular insula  後島皮質(後部島皮質より尾側) は、第二次体性感覚野と神経線維連絡し、触覚に関する情報を受容する
島は手指の皮膚の振動 物体表面の細かな凹凸の触知 複雑な形状の物体の触知で活動す
島中央部.後部島の活動は手指の冷覚の程度と相関す 前部島の活動は温覚の程度と相関す

脊髄神経や迷走神経を経由した内蔵覚は島へと伝達され
島は口腔より下部の消化管の内臓覚も担う
ヒト島を電気刺激すると多様な消化管感覚を生ず
島は心拍の知覚にも関与

内臓覚 温痛覚 搔痒感 筋固有覚 空腹 口渇などは自己身体状態知覚に必須な感覚
身体状態知覚が自己意識 情動生起に重要
内受容(身体状態知覚に関わる感覚全て) は 視床腹側基底核群を経
島に直接又は体性感覚野を経由し伝達され 島は自己意識の座
自分自身の姿か他人の姿かを判断する際に前部島が活動す
リスクと島の活動に相関関係
島は「痛みネットワーク」に属し 報酬にも活動す
公正でないプレイヤーの処罰 慈善行為 他人への信頼 恋人や実子の顔(情動)で活動 す

左前部島も運動性言語中枢に含む





と たのしい演劇の日々

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