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2021年06月05日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 32

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 32

たんぱく質 酵素enzyme

ポリペプチド:アミノ酸が多数連結し鎖状
ポリペプチドが立体構造をことでタンパク質としての働きをもつ

酵素 働きをもったタンパク質の代表
生体内で触媒として化学反応を促進させる物質

基質 酵素による化学反応によって変化を受ける物質 別の物質:生成物 へ
 その化学反応を引き起こしているのが酵素
 酵素は基質の化学反応を促す生体触媒
酵素は基質に結合することで化学反応を促進/反応時間短縮させる
活性部位 :基質と結合する酵素の部位
酵素の基質特異性: 酵素はどの基質にも結合できるわけではなく特定の基質にのみ結合す
酵素基質複合体: 酵素と基質が結合した状態

酵素は反応の前後で全く変化しない

酵素の種類
@加水分解酵素(ヒドロラーゼ)
 水の助けを借り基質を分解。消化などに重要。
  例;アミラーゼ(C6H10O5)n(デンプン)+nH2O―→nC12H22O11(マルトース)
   マルターゼ C12H22O11(マルトース)+H20―→2C6H12O6(グルコース)

A除去酵素(リアーゼ)
 基質を加水分解によらずに分解。
  例;カルボキシラーゼ(脱炭酸酵素)
   CH3COCOOH(ピルビン酸)―→CH3CHO(アセトアルデヒド)+CO2

B転移酵素(トランスフェラーゼ)
  リン酸基 アミノ基などの原子団を1つの基質から他の基質に移す。
  例;クレアチンキナーゼ クレアチン+ATPDクレアチンリン酸+ADP

C異性化酵素(イソメラーゼ)
 基質分子内の原子の並び方を変える。
  例;六炭糖リン酸イソメラーゼ グルコース・リン酸Dフルクトース・リン酸
D酸化還元酵素(オキシドレダクターゼ)
 基質の酸化還元に関与する。細胞内呼吸に重要な働きをもつ。
  カタラーゼや各種のデヒドロゲナーゼ(脱水素酵素)がある。
  例;乳酸脱水素酵素 CH3CHOHCOOH(乳酸)DCH3COCOOH(ピルビン酸)+2H
E合成酵素(シンテターゼ)
  多くの生体物質の合成を促進する。
  例;クエン酸合成酵素 活性酢酸+オキサロ酢酸Dクエン酸


酵素による基質の化学反応は 温度やpHの影響を受る
 酵素には最も活性が高くなる温度37℃前後:最適温度
 最も活性が高くなる (酸性㏗4以下 中世 アルカリ性㏗10以上) pHがある :最適pH

ペプシン胃液に含まれる消化酵素
 最適はpH 2 強酸性条件下

アミラーゼだ液に含まれ デンプンを分解する酵素
 最適pH は中性条件下

トリプシン膵臓で作られる膵液の中に含まれる酵素
 最適pH8 弱アルカリ性.塩基性条件下



と たのしい演劇の日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 31

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 31

たんぱく質

たんぱく質はアミノ酸からできている
その構成要素:
 アミノ酸は NH2アミノ基 と COOHカルボキシ基 を必ず含む
 C炭素原子
 H水素原子
 R:側鎖が様々なものに置き換わり色々な種類のアミノ酸ができる

ヒトのタンパク質を構成するアミノ酸は約20種類
その内10種類は必須アミノ酸
 必須アミノ酸はヒトの体内で合成できないアミノ酸

2つのアミノ酸が結合するとき
1つのアミノ酸のアミノ基と もう1つのアミノ酸のカルボキシル基が結合
アミノ基のHと カルボキシル基のOHが結合し 「H2O水」となり取り除かれる:脱水
残ったアミノ基のNHと 残ったカルボキシル基のCOが結合:ペプチド結合

このペプチド結合が数千繰り返され最終的にタンパク質が合成される
アミノ酸が多数連結し 立体構造をとることでタンパク質としての働く


一次構造 :
ポリペプチド: たくさんのアミノ酸がペプチド結合によって1列に連結


タンパク質の二次構造 :
ペプチド結合のC=OとH-Nの間にゆるやかな結合が生じ:水素結合
一次構造が折れ曲がりペプチド結合同士が水素結合 タンパク質はより複雑な立体構造へ 
らせん状の構造:αヘリックス ジグザグ状の構造:βシート


タンパク質の三次構造 :
ペプチドが中央あたりで折れ曲がり全体がくの字型
三次構造においてシステイン(アミノ酸)の構造式に 含まれているS硫黄原子が
 強く結合(S-S(ジスルフィド)結合
二次構造のαヘリックス βシートが大きく折れ曲がり複雑な構造になる


タンパク質の四次構造:
複数の三次構造の間に分子間力のような弱い結合が生じからみあい塊となる
(ex, ヘモグロビン 四次構造タンパク質 赤血球中で酸素と結合 酸素を体中に運ぶ)



と たのしい演劇の日

2021年06月01日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 30

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 30


DNAデオキシリボ核酸deoxyribonucleic acid
生物の形質を決定する遺伝子の本体
多数のヌクレオチドnucleotides がホスホジエステル結合を形成し鎖状に連結した構造

ヌクレオチド :リン酸(p)・糖(デオキシリボース)・塩基 結合したもの
ホスホジエステル結合: ヌクレオチドの糖とリン酸が連結することで鎖状に
ヌクレオチドのもつ塩基 :アデニン(A) チミン(T) グアニン(G) シトシン(C)
塩基同士で形成する水素結合の数は決まっている
 AとTは2か所 GとCは3か所の水素結合で 相補的結合をす

ヌクレオチド同士が連結する時に向きが決まっている
 ヌクレオチドのもつ糖(五炭糖)は5つの炭素で構成され
 ヌクレオチド鎖 上端の5’:糖の5番目の炭素にリン酸が結合し上方向に連結
 ヌクレオチド鎖 下端の3’:糖の3番目の炭素にリン酸が結合し下方向に連結
DNAは  2本のヌクレオチド鎖が逆向きに配置されて結合し
 二重らせんdouble helix 構造をとった状態で細胞の核の中に収められている

遺伝子発現: ある遺伝子によって細胞や生物が特有の性質を発揮すること
特定の遺伝子をもっていれば必ずその性質が現れるというわけでない
セントラルドグマ :転写:核内にあるDNAがRNAに写し取られること
         翻訳 :そのRNAに基づいてタンパク質が合成されること
遺伝情報は、DNA→RNA→タンパク質と伝わり 最終的に生物の形質を左右するのはタンパク質
特定のDNAをもっていてもタンパク質が合成されなれけばその形質は発現しない
真核生物は
選択的スプライシング(より多くのmRNAを合成し より多くのタンパク質を合成できる
生物進化原動力の1つ) ヒトのように複雑なしくみの体を得る





と たのしい演劇の日

2021年05月31日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 29

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 29


DNA+ヒストン⇒ヌクレオソーム⇒クロマチン繊維⇒染色体

紐状の物質 DNA
球状の物質 タンパク質のヒストン
球状の物質に 紐状の物質が巻きついたようになっている
ほとんどのDNAはヒストンとからみついた形で存在

ヌクレオソーム:DNAがヒストンに結合した状態 染色体を構成する基本単位
クロマチン繊維 :ヌクレオソームが集まり繊維状になっている
染色体 とは クロマチン繊維が凝集した構造体 


DNA⇒RNA⇒タンパク質
セントラルドグマ:全ての生物に共通して備わる遺伝情報の流れに関する原則
転写:DNAのもつ遺伝情報の一部がコピーされRNAが合成される過程
転写は核内で行われる

「翻訳」:遺伝情報をコピーしたRNAが核外に出て プロセスを経てタンパク質を合成

核外で翻訳が行われる場所がリボソーム
核の外側 雪だるまのような形をした構造体がリボソーム
リボソームは小サブユニット 大サブユニットから成る
小サブユニットと大サブユニットの中に紐のような rRNA (リボソームRNA)
rRNAは 核小体で合成され移動
リボソームの構造のうちrRNA以外の部分はタンパク質
リボソームはrRNAとタンパク質でできた複合体

DNAは持っている情報を直接核外に持ち出さない
そこでまず、DNAが持つ情報の一部をコピー 転写す
核内にあるDNAが持つ情報は mRNA  というかたちで転写され
核内で作られたmRNA(DNAのコピー)は 核膜孔を通って核外へ出る
mRNAはリボソームの小サブユニットと結合す
mRNAがリボソームに結合すると mRNAの塩基配列がリボソームに読み込まれ
読み込まれた塩基配列に基づいてリボソームにアミノ酸が運ばれる。
リボソームにアミノ酸を運ぶのはtRNA(トランスファーRNA)
リボソーム内に運ばれたアミノ酸は大サブユニットで次々と連結されて
最終的に 連結されたアミノ酸がタンパク質となる
この一連の流れが「翻訳」




と たのしい演劇の日

2021年05月23日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 28

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 28

メルロ=ポンティによる 知覚経験の「未規定性」

知覚経験での対象の超越性説明の為の対象を取り囲む背景/未規定性

視覚対象そのものはどこからも見られないというのは 
 対象が見られえないものだ ということと同じではないだろうか。

「実測図」としての視覚対象そのものは 実際に見ることができるものではない。
だとすれば この「どこからも見られない対象」に
己が知覚によって到達しているということを自ら理解することは不可能か。

見るということがある場所から行われ しかもその見え方のなかに閉じ込められないということが
いかにして可能であるかを理解しなくてはならない。

フッサール曰く 「対象はいまだ感覚的に充実されていない面を持つものとして経験されている」

己がひとつの対象を見ることができるのは 諸々の対象が ひとつのシステム ないし 
ひとつの世界をかたちづくり その各々が そのまわりにその隠れた相の観察者として
 またこれらの相の持続性の保証として ほかの諸対象を配置している限りにおいてである。

完成された対象は半透明である。

それは 対象の深みで互いに交叉し合い 隠れたものを何も残さない現実の無数の眼差しによって
あらゆる方面から貫かれている。

諸々の地平の総合は ただ推定上での総合に過ぎず それが確実に正確に行われるのは
 対象を直接とりまく範囲においてだけである。
それは実際 知覚経験において現れるがままに 対象を未完成で開いたままにしておく。

すべての知覚的恒常性が ひとつの世界の措定と 
 己の身体と諸現象とが互いに関係付けられている経験のシステムの措定とに導くことは
 たしかに真実である。
しかしながら 経験のシステムは 己の意の儘に 己の前に繰り広げられてはいない。
それはある観点から 己によって体験される。己はその傍観者ではなくその部分である。

知覚の有限性と 知覚の地平としての世界全体への知覚の開けを同時に可能にしているものは
 諸々の知覚経験が互いに連結しあい 動機付けあい 含みあい 
 世界の地殻が己の現前の領野の膨張に過ぎず その本質的構造を超越するものではないということ     そして身体はそこでもつねに作動者であって決して客体とはならないということ
   こうしたことによるのである。

「見ること」とは単なる「光の比喩」だ フッサール




と たのしい演劇の日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 27

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 27

大脳cerebrum

小脳 cerebellum

ヒトでは脳全体の15%程度の容積しかない
脳全体の神経細胞の約半分が存在する学習機械
小脳皮質にはプルキンエ細胞以外に4種類の主要な神経細胞(星状.バスケット.ゴルジ.顆粒)が存在、
プルキンエ細胞の信号伝達の特性や可塑性を調節する。
小脳の出力細胞/プルキンエ細胞には、末梢感覚器.大脳皮質に起源をもつ情報が
苔状線維~平行線維を介して入力  下オリーブ核に起源をもつ登上線維の入力により修飾を受ける。


記憶痕跡のシナプス間移動trans-synaptic memory transfer:
プルキンエ細胞の出力は小脳核に伝えられ そこで長期記憶として保持される。
小脳皮質の平行線維~プルキンエ細胞間のシナプスに
長期抑圧や増強で生じた運動学習の記憶痕跡memory traceは24時間程度で消去されるが
小脳皮質で生じる可塑性が繰り返される運動学習の記憶痕跡はシナプスを超えて
小脳核や前庭核に移動保持される


小脳のタイミング制御 教師あり学習:
運動を正確に行うには、複数の筋が協調して活動することが必要
それには筋をそれぞれ適切な強さ(ゲイン)と的確なタイミングで収縮させるような制御が必須
小脳は運動のゲインを制御し 同時に数十ミリ秒〜数百ミリ秒の単位のタイミングの制御
(時間情報を空間情報に変換) に重要
この運動学習(スポーツや楽器弾奏の練習など) での小脳は教師のような役割となっており、
このような学習の機構を用いて、運動が正確かつ円滑に行われるようフィードフォーワード
制御を行う。

小脳は情動や認知機能の遂行にも関与する。


前庭小脳vestibulo-cerebellum:
系統発生的に一番古い片葉/小節葉は前庭系と強い関係を持つ身体の平衡調節に関与

脊髄小脳spino-cerebellum:
次に古い虫部は脊髄と密接に関係し姿勢制御や血圧や循環調節など自律神経機能に関与

大脳小脳cerebro-cerebellum:
半球の中間部や外側部は大脳皮質と密接に関係し随意運動制御や認知機能に関与
小脳中位核と外側核の興奮性出力の多くは視床を介して大脳皮質に伝えられ
大脳皮質の出力は橋核を経て苔状線維により小脳皮質に伝えられ大脳~小脳ループを形成
それらは随意運動の制御の役割を担っている
小脳皮質を経由する経路は脳幹を経由する主経路に対して学習性の副側路を形成する





と たのしい演劇の日

2021年05月22日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 26

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 26

大脳cerebrum

脳幹brain stem 大脳から脊髄を繋ぐ生命維持中枢
左右大脳半球と脊髄を結ぶ上行(感覚神経.脊髄から視床)下行(運動神経)連絡路,
多数の脳神経核 生存のための基礎的反射中枢 (血圧 心拍 呼吸 姿勢などの反射) 存在
脳神経は嗅(きゅう)神経を除いてすべて脳幹から出る

脳幹に不可逆性の機能喪失が起ると大脳もその機能を保持できなくなる
脳幹の機能停止で脳死となり 人工的生命維持装置なしに生きることはできなくなる。

脳幹から延びる多数の脳神経が器官を制御
脳幹は 間脳 中脳 橋 延髄に区分される


1.中脳 視覚反射 瞳孔反射 眼球運動 

1-1. 中脳蓋tectum
は 左右一対の上丘.下丘 の四丘体corpora quadrigemina からなる
 上丘は下丘よりも扁平で松果体の下方に位置  視覚反射に関与。
視索−外側膝状体−上丘腕を経て視覚線維の一部を 残りは皮質視覚野・脊髄視蓋路から受ける。
上丘から視蓋延髄路と視蓋脊髄路が下行し 視覚.聴覚刺激に対する頭部頸部の運動に関与。
上丘の前方が視蓋前野。
下丘は聴覚反射に関与 外側毛帯−内側膝状体−下丘腕を経て 側頭葉聴覚野 脊髄視蓋路からの一部の線維が入る

  1-2. 中脳被蓋tegamentum
  黒質 腹側被蓋野といったドパミン経路に重要な領域が含まれる
   
  腹側被蓋野 VTAから側坐核 NAcに至る経路「努力によって多くの報酬を得る動機付け行動」
    に重要 だが 強化学習には関与しない


2.橋pons 左右の小脳半球からの神経線維交連 身体運動を連動調節
  上行性(知覚性)や下行性(運動性)伝導路

  2-1. 青斑核locus coeruleus は橋の背側に位置する小さな神経核
    中枢神経の中で最多のノルアドレナリンNA/noradrenaline含有ニューロン集合。
   覚醒レベルの制御 選択的注意 ストレス 痛み の中枢性抑制 姿勢制御 に関与

  2-2. 縫線核raphe nuclei セロトニン細胞の分布  細胞集団複数の核よりなる縫線核「群」
    脳のほぼ全域へ投射 縫線核内の起始部位によって投射先が異なる
    入力元は主に辺縁系に属する前頭葉皮質 皮質下領域
   睡眠覚醒リズム・歩行・呼吸などのパターン的運動 注意・報酬などの情動や認知機能に関与

  2-3. 脚橋被蓋核pedunculopontine tegmental nucleus
    アセチルコリン作動性ニューロンが豊富
 基底核-大脳皮質ループ(大脳皮質 基底核より入力 視床.視蓋 基底核 脳幹網様体へ投射)       網様体脊髄路系を介して 運動の発現 姿勢筋活動の制御 に関与
  視床-大脳 大脳基底核投射 網様体賦活系を介して
  意識レベルや睡眠.覚醒 注意 動機付け 学習の調節に関与


 3.延髄medulla oblongata  生命点 呼吸運動 心臓の拍動 消化管運動
  体性運動野からの情報は 視床 を通過せず下行 延髄 で交差し
    脊髄 から運動神経を経て 効果器(筋肉等へ)
 (受容器からの感覚情報経路は 感覚神経を経て延髄(触覚)/脊髄(痛覚.温度覚)で交差
   視床にてシナプス形成 体性感覚野 延髄/脊髄 )



 上行性覚醒系ascending arousal system 睡眠と覚醒を制御する脳内機序
  中軸は 前脳基底部へ興奮性物質(アセチルコリン ノルアドレナリン)投射する青斑核前域 と
  結合腕傍核内側部 のニューロン集団
  中脳橋被蓋 より複数の上行性経路から構成され 視床 大脳皮質 に到るまでに
  視床下部 前脳基底部 など各レベルで付加的入力が合流し増強される。
 これら経路は様々な状況にて 各独自パターンで活動 大脳皮質のニューロン活動を適切に調整





と たのしい演劇の日

2021年05月16日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 26

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 26

大脳cerebrum

 間脳interbrain

 3. 脳下垂体Pituitary gland  ホルモンの指令塔

内分泌器官 血管が発達しており 分泌されたホルモンは効率よく血流に乗り全身に運ばれる
小指の先ほどの小さな器官で、鼻の奥の方にあり
前葉 後葉 で構成される
両葉は血管 神経細胞の神経線維 軸索とで視床下部とつながる
視床下部や下垂体は 下垂体に制御されている腺/標的器官 がつくるホルモン濃度を感知し
 標的器官が必要とする刺激の強さを決定
視床下部は血管を通してホルモンを分泌し前葉を制御
後葉は視床下部からの神経信号により制御される

下垂体でつくられるホルモン その多くは1〜3時間毎に一気に分泌され
 ホルモンが作動時間と休止時間が交互に繰り返される
 ACTH、成長ホルモン、プロラクチンのようなホルモンは概日リズムで変動
    通常は目覚める直前が最高量で、 眠りにつく直前が最低量
 その他のホルモンは別の因子に従って変動

前葉
成長ホルモンGH/ growth hormone 筋肉 骨 
 骨の伸長や筋肉の成長を促進
 肝臓 筋肉 脂肪などの臓器で行われる代謝を促進

甲状腺刺激ホルモンTSH /thyroid stimulating hormone 甲状腺
 甲状腺を刺激し 甲状腺ホルモン生成を促す

副腎皮質刺激ホルモンACTH/adrenocorticotropic hormone 副腎
 副腎皮質を刺激しコルチゾールなどのホルモン生成を促す

黄体形成ホルモンLH/luteinizing hormone)
卵胞刺激ホルモンFSH/follicle-stimulating hormone 卵巣 精巣 
 精巣、卵巣 生殖器官を刺激し 精子と卵子 性ホルモンの生成を促進

プロラクチンPRL/prolactin 乳腺 
 乳房を刺激し、乳汁の生成を促進

ベータメラノサイト刺激ホルモン 皮膚を黒くする 皮膚
エンケファリンとエンドルフィン 脳 免疫系 痛みの感覚を抑え免疫系の制御を助けるホルモン

後葉
抗利尿ホルモンVP(ADH)/vasopressin
 腎臓に働き、水分調整を行うよう統制
オキシトシンOXT/oxytocin子宮 乳腺
 乳腺の筋肉を収縮させて乳汁を排出させる
 分娩時の子宮収縮作用



と たのしい演劇の日

2021年05月15日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 25

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 25

大脳cerebrum

間脳interbrain
視床、視床上部、視床下部に分けられ

2. 視床下部 hypothalamus
系統発生的に古い脳領域
摂食行動、性行動、攻撃行動、睡眠といった本能行動に関わる内分泌 自律機能の調節を行う中枢

ヒトの場合は脳重量のわずか0.3%、4g程度の小さな組織 
多くの神経核から構成され 体温調節 ストレス応答 摂食行動 睡眠覚醒など
多様な生理機能を協調して管理。
視床下部は交感神経・副交感神経機能や内分泌を統合的に調節することで、
生体の恒常性維持に重要な役割を果たす
(中脳以下の自律機能を司る中枢が呼吸や血液循環発汗といった個別の自律機能を調節するのに対し)


体温調節の中枢
視床下部の視索前野に温度感受性神経細胞が存在
視床下部背内側核も体温調節に関与
体温は概日リズム 性周期 摂食行動などによっても変動


体液恒常性の維持 調節
視床下部には抗利尿ホルモン.バソプレシンを産生する神経細胞が存在 その軸索は下垂体後葉に投射。下垂体後葉から血管内に分泌されたバソプレシンは腎集合管にはたらきかけ、
水チャネル.アクアポリンの細胞膜局在をもたらし腎臓での水の再吸収量を増加 利尿を妨げる。
(体液恒常性維持の重要な因子 抗利尿ホルモンバソプレシン:
   腎臓における水の再吸収の程度を決定し、血液の浸透圧を制御す)
視床下部の一部に血液脳関門が無い部分があり浸透圧受容器(血液浸透圧をモニターする)として機能
体液恒常性を調節する脳弓下器官と視床下部の室傍核とは神経連絡す


摂食行動と代謝調節
代謝システム の 自律神経と内分泌をコントロールしエネルギーを適切に管理
エネルギーに余裕があるときは糖質から脂肪へ変換
エネルギーが欠乏しているときは脂肪.タンパク質を分解 
弓状核が 腹内側核、外側野 背内側核、室傍核などと協調し達成


性周期 生殖行動の調節
生殖は視床下部 下垂体 性腺の各組織相互のシグナル伝達で調節される
ヒトの女性の月経/性周期は
下垂体前葉から放出される卵胞刺激ホルモンFSH/follicle stimulating hormone:
黄体形成ホルモンLH/luteinizing hormone によって調節される 
視床下部から放出される性腺刺激ホルモン放出ホルモンGnRH/gonadotropin releasing hormone
によっても制御される
生殖行動は腹内側核 背内側核 視索前野 といった領域にも管理される
生殖行動はエネルギー代謝 胎児への血液供給を含めた循環器系 体温調節などのシステムと協調


ストレス応答の調節
ストレス応答回路:視床下部 – 下垂体 - 副腎系HPA axis/hypothalamic-pituitary-adrenal axis
視床下部の室傍核からストレスホルモンの副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンCRHが放出され、
その刺激により下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモンACTHが産生・放出され、
それに刺激された副腎皮質は副腎皮質ホルモン 糖質コルチコイド の分泌を高める。
このコルチゾールが循環器機能 エネルギー代謝を高め 全身の防御反応を引き起こす
ストレスは睡眠や性行動を抑制す


睡眠覚醒の調節
視床下部前方部の腹外側視索前野VLPO/ventrolateral preoptic nucleusにおける
GABA作動性ニューロンが睡眠中枢として作動、
腹外側視索前野の神経細胞は睡眠時に活動を増加させることで睡眠の開始と維持を行う
視床下部後方部の結節乳頭体核TMN/tuberomammillary nucleusは
ヒスタミン作動性ニューロンの起始核であり、覚醒中枢の一つ
ヒスタミン作動性ニューロンはここから脳内のほとんどの領域に軸索を投射 
ヒスタミン作動性ニューロンの活動が高まると覚醒レベルが上昇

睡眠覚醒のフリップ・フロップ説
腹外側視索前野と結節乳頭体核は互いに軸索を投射し
 互いの活動を抑制し合い迅速な睡眠・覚醒の相転移が行われる
結節乳頭体核から腹外側視索前野への抑制が優位になると覚醒が、
腹外側視索前野から結節乳頭体核への抑制が優位になると睡眠 が開始される

視床下部のオレキシンニューロンは、
結節乳頭体核などの覚醒中枢に密に投射 活性化させることで覚醒を維持する

睡眠には視床下部以外にも脳幹のモノアミン作動性ニューロンなど関与する脳領域あり




と たのしい演劇の日

2021年05月14日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 24

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 24

大脳cerebrum

間脳interbrain

視床、視床上部、視床下部に分けられ
視床上部は松果体と手綱核を含む  
視床下部は自律神経系と内分泌系の最高中枢であり機能が異なる細かい神経核が存在

間脳は多くの神経核が集合した灰白質のかたまり
その80%を占めるのが視床(左右に分化 ヒトの70%は左右が癒合)
中枢神経系で最大の神経核集合体
嗅覚以外の感覚情報の全てが特定視床核に入力 大脳皮質へ送られる前に視床で中継.相互連絡


1.視床
中枢神経で最大の神経核 約120もの核が集合し中継核として機能
特殊感覚(五感)(嗅覚は嗅神経経由で嗅球皮質に入力)と 
一般感覚(体性感覚&内臓感覚)情報の全てが 大脳皮質と双方向に連絡しあう

視床-大脳皮質-小脳/大脳基底核の間ニューロン回路により 小脳と大脳基底核による運動機能の制御

視床の核群
前核群:情動.記憶などに関わる大脳辺縁系における中継核。
    乳頭体や海馬などから入力を受け大脳辺縁系に出力する。

腹側核群:小脳(コーディネーションに関わる)と 大脳基底核(運動.姿勢.筋緊張などの調節に関わる)
     からの入力を受け 前頭葉の運動野 へ投射

内側核群:内嗅皮質 や 扁桃体(情動に関わる)からの入力を受け 前頭連合野などへ連絡

外側核群:網膜からの入力を受け 感覚連合野に投射

外側膝状体:視覚路の中継核 視覚情報を受け取り 後頭葉一次視覚野V1へ投射

内側膝状体:聴覚路の中継核 聴覚情報を側頭葉一次聴覚野に投射

網様核:投射線維をもたず抑制系伝達物質GABAにより 他の視床核の調整を行う

視床のドーパミントランスポーター(DAT)の不均衡は 幻視.幻.、妄.、認知機能障害 発現




と たのしい演劇の日
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