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親鸞聖人が臨終に言われたこと [2017/10/26 12:00]
親鸞聖人が弘長2年11月28日に亡くなられる前に言われたお言葉。 「わが歳きわまりて安養浄土に還帰す」 死んだら自分の魂がどうなるか、はっきりとおっしゃっている。 死んだら極楽浄土へ行く。 では極楽浄土に行ったら楽して寝ているか。 すぐに戻ってくるとおっしゃっている。 「謹んで浄土真宗を按ずるに、二種の廻向有り。 一には往相、二には還相なり」 浄土真宗とは阿弥陀如来のお働き。 按ずるに二つの下さりものがある。 これが二種の廻向。 一..
人生の目的を果たしたらこんな心になります [2017/10/19 18:00]
親鸞聖人が人生の目的を達成され、 真実の自己を照らし出されたお言葉を「悲嘆述懐和讃」 浄土真宗に帰すれども 真実の心はありがたし 虚仮不実のわが身にて 清浄の心もさらになし 浄土真宗に帰するとは雑行を捨てて本願に帰した、 しかし真実のまことの心が親鸞にはありません。 ちょっとありますということでなく全くない。 清らかな心も全くありません。 真実の自己の照らし出された世界をいわれている。 外儀のすがたはひとごとに 賢..
なぜ親鸞聖人は厳しいのか [2017/10/15 12:01]
親鸞聖人はお優しい方か、厳しいお方か。 この両面が際立っておられる場面が歎異抄第2章。 親鸞聖人の厳しい姿と優しい姿がある。 「面々のおん計らいなり」 障子をピシャッと閉められる。 しかし、その心は 「みなみな信心決定あれかし」 という底知れぬ優しさがあります。 厳しさと優しさは南無阿弥陀仏を全領して、信心獲得された、 その信心から出るもの。 智慧と慈悲に生かされる。 厳しさは智慧から来る。 仏智を体得して..
阿弥陀仏に救われて知らされた調熟の光明 [2017/08/19 12:00]
調熟の光明とは、 調はととのえる、阿弥陀仏が少しも聞く気のない私達の心を整える。 そして熟させる。 少しも聞く気のない人の心をととのえて聞かせる。 これを調熟の光明という。 荒れ果てた心を整地して仏様の種をまいてくださる。 すべて阿弥陀仏の働き。 少しも聞く気のない人に聞かせんとする、 これを大慈悲心、略して大悲という。 今までは知らなかったけれど、阿弥陀仏に救われて知らされた。 助ける弥陀が手を下げて、任せてくれよの仰せとは。 ..
悪人正機から見た御臨末の御書 [2017/07/15 19:23]
「我が歳きわまりて、安養浄土に還帰すというとも、 和歌の浦曲の片男浪の、寄せかけ寄せかけ帰らんに同じ。 一人居て喜ばは二人と思うべし、 二人居て喜ばは三人と思うべし、その一人は親鸞なり」 (御臨末の御書) よせかけよせかけ来ておられる聖人を、極楽 浄土へ追いやっている者ばかり。 一人居て喜ばは二人と思えと言われても、 「それは信心決定の人のこと」と、 一人淋しく泣いている。 一人居て苦しまば二人と思うべし、 二人居て悩まば..
仏の慈悲の特徴 [2017/07/14 12:00]
仏様の慈悲とは、どういうものか教えられた言葉に、 「仏の慈悲は、苦ある者に偏に重し」 たとえば、苦しんでますか? それとも楽してますか? 苦しんでます、という事は、よかったねぇ。余計に重い。 苦しみや悩みの色濃い人と、さほど苦しんでいない人と。 苦しい者に、余計に重くかかるのだ。 特に、仏法を求めてゆく上で、家庭の苦労とか、仕事の苦労とか。 別に仏法を聞き求めても、求めなくても、 どんな場合にも問題になるのですが。 真実を..
水で石を穿つ [2017/06/03 12:00]
至りて堅きは石なり、至りて軟なるは水なり、水よく石を穿つ。 「心源もし徹しなば、菩提の覚道何事か成ぜざらん」といえる古き詞あり。 いかに不信なりとも、聴聞を心に入れて申さば、御慈悲にて候間、信を獲べきなり。 只仏法は聴聞に極まることなりと云々。(御一代聞書193番) 御一代聞書は蓮如上人の言行録。 蓮如上人があるときこんなことを言われたというものをまとめられたものです。 「堅い物といえば石である。軟らかいものといえば水である。 水..
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