2015年11月06日
旭川で再び自転車同士の衝突事故
旭川では2014年9月19日に中心街からはなれた田んぼ道の郊外(東旭川町旭正)の歩道上で自転車同士が衝突する事故が起きた。それからおよそ1年後の2015年10月5日。再び衝突事故が起きた。
ただし、前回と決定的に違うのは明るい午前11頃である点だ。このことから前回のような無灯火が引き金となった事故ではないのだが、自転車の歩道走行を考える上でこの事故は重大な意味を持つと思う。
さて前置きが長くなったがニュースサイトより詳細を転載する。
テレ朝NEWS
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北海道旭川市で自転車同士が衝突し、73歳の男性が大けがをしました。もう一方の電動自転車に乗っていた高齢の女がそのまま逃げ、警察が行方を追っています。
5日午後1時前、旭川市で73歳の男性が自転車で歩道を走っていたところ、向かい側から来た電動自転車と衝突しました。男性は転倒して車道に転落し、ひじやひざを骨折する重傷です。
目撃者:「(女が)その現場から早くいなくなりたいという形で、勢いをつけて走り去っていきました」
警察によりますと、電動自転車に乗っていたのは70歳ぐらいの女で、白いジャンパーに白い帽子をかぶっていたということです。衝突直後に男性が「ちょっと待って」と女に声を掛けましたが、女はそのまま走り去ったということです。
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ニュースサイトの動画から事故現場を割り出すと、多分ここらへんだ。
続いてこの付近のキャプチャー画像。
警察の現場検証の様子からも右奥の変則T字交差点付近の歩道だと思われる。
向こうのシャッターとキャプチャー画像のシャッターが一致する。
さて、事故をまとめると両者は歩道上を走っていて、対面する形ですれ違う際に電動自転車の高齢の女が自分の進みたい方向に(自由気ままに、相手が避けてくれるだろうと)進もうとして、同じ方向に進もうとした高齢男性の自転車と衝突したようだ。高齢男性はハットブレーキをかけれたのだが、多分高齢の女は向こうが避けてくれるだろうと思っているから(あるいはぶつからないと思い)ブレーキもせず進んだところ接触といったとこだろう。また、事故現場は左手に2階建ての建物があり、死角となって向かって左からくる自転車がわかりづらくなっている。この点も事故に影響したのかもしれない。
歩道上では車道のように進行方向に決まりがなく、「車道寄りを徐行」となっているだけである(教則にすれ違い方法についての記述はあるが進行方向に対しては決まりがない)。自転車の交通量が少ない歩道なら問題はあまりないが、沢山の自転車が行き交うようになると右からも左から自転車が通り、かならず向かい側からくる自転車を回避しならければならなくなる。すべての人が歩道上でのすれ違い方法を理解しているわけでもなく右から来るのか左から来るのかわからないことが多い。若い人なら反射神経は良いが高齢者なら反射神経も鈍くなり、もしくは強気になって相手が避けてくれるだろうとも考えるかもしれない。歩道上で最も危険なのは歩道と歩道との切れ目での接触事故だが、今回の事故のように対面する自転車がどちらかに避けるような場合でも事故が発生する場合がある。歩道上での利便性は失われるが、「歩道は例外」であることを重視し、いずれは歩道上でも一方通行というルールが望まれるところである。
ただし、前回と決定的に違うのは明るい午前11頃である点だ。このことから前回のような無灯火が引き金となった事故ではないのだが、自転車の歩道走行を考える上でこの事故は重大な意味を持つと思う。
さて前置きが長くなったがニュースサイトより詳細を転載する。
テレ朝NEWS
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北海道旭川市で自転車同士が衝突し、73歳の男性が大けがをしました。もう一方の電動自転車に乗っていた高齢の女がそのまま逃げ、警察が行方を追っています。
5日午後1時前、旭川市で73歳の男性が自転車で歩道を走っていたところ、向かい側から来た電動自転車と衝突しました。男性は転倒して車道に転落し、ひじやひざを骨折する重傷です。
目撃者:「(女が)その現場から早くいなくなりたいという形で、勢いをつけて走り去っていきました」
警察によりますと、電動自転車に乗っていたのは70歳ぐらいの女で、白いジャンパーに白い帽子をかぶっていたということです。衝突直後に男性が「ちょっと待って」と女に声を掛けましたが、女はそのまま走り去ったということです。
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ニュースサイトの動画から事故現場を割り出すと、多分ここらへんだ。
続いてこの付近のキャプチャー画像。
警察の現場検証の様子からも右奥の変則T字交差点付近の歩道だと思われる。
向こうのシャッターとキャプチャー画像のシャッターが一致する。
さて、事故をまとめると両者は歩道上を走っていて、対面する形ですれ違う際に電動自転車の高齢の女が自分の進みたい方向に(自由気ままに、相手が避けてくれるだろうと)進もうとして、同じ方向に進もうとした高齢男性の自転車と衝突したようだ。高齢男性はハットブレーキをかけれたのだが、多分高齢の女は向こうが避けてくれるだろうと思っているから(あるいはぶつからないと思い)ブレーキもせず進んだところ接触といったとこだろう。また、事故現場は左手に2階建ての建物があり、死角となって向かって左からくる自転車がわかりづらくなっている。この点も事故に影響したのかもしれない。
歩道上では車道のように進行方向に決まりがなく、「車道寄りを徐行」となっているだけである(教則にすれ違い方法についての記述はあるが進行方向に対しては決まりがない)。自転車の交通量が少ない歩道なら問題はあまりないが、沢山の自転車が行き交うようになると右からも左から自転車が通り、かならず向かい側からくる自転車を回避しならければならなくなる。すべての人が歩道上でのすれ違い方法を理解しているわけでもなく右から来るのか左から来るのかわからないことが多い。若い人なら反射神経は良いが高齢者なら反射神経も鈍くなり、もしくは強気になって相手が避けてくれるだろうとも考えるかもしれない。歩道上で最も危険なのは歩道と歩道との切れ目での接触事故だが、今回の事故のように対面する自転車がどちらかに避けるような場合でも事故が発生する場合がある。歩道上での利便性は失われるが、「歩道は例外」であることを重視し、いずれは歩道上でも一方通行というルールが望まれるところである。
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道交法自体には決まりがないはずだと思っていましたが、調べたら「交通の方法に関する教則」というものの中に「対向する自転車を右に見ながらよける」のがありました。そのことでしょうか?
相手が右になる様に自転車同士は進行するという決まりがあります。