2015年09月18日
札幌市大通公園 自転車事故で市が訴えられる
近年の自転車事故では自転車側の重大な過失を認め、高額賠償請求になるケースが多くなっているがこれらはどれも加害者に対するものだった。ところが北海道の大都市、札幌ではなんと行政が訴えられたのである。
参照元:北海道新聞
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大通公園で自転車衝突 「札幌市に責任」 民事調停申し立て
09/18 06:30
札幌市中央区の大通公園で散歩中、自転車にはねられて後遺障害を負ったのは、札幌市の管理体制が不十分だったからだとして、市内の50代女性が市を相手取り、治療代や慰謝料に相当する額の損害賠償と事故防止の具体策を求め、札幌簡裁に民事調停を申し立てた。
女性の代理人弁護士によると、公園内の自転車事故をめぐり、司法手続きで行政の管理責任を問うのは異例。申立書によると、女性は2013年5月31日午後7時ごろ、大通公園西6丁目で犬と散歩していたところ、前方から走ってきた自転車にはねられて転倒。腰や肩などを強く打ち、重いものが持てなくなるなど日常動作に支障が出る後遺障害を負ったとしている。
市都市公園条例は指定場所以外の自転車乗り入れを禁じており、大通公園でも車止めに「自転車は押して通行して下さい」と書かれたシールを張るなどしている。しかし、女性側は「車止めがあっても自転車の進入は可能。乗り入れの常態化を認識していたにもかかわらず、対策は不十分だった」と主張している。
申し立て後、女性の代理人を務める坂口唯彦弁護士が会見し「加害者とは示談交渉中だが、市に対策を求めるために調停を申し立てた」と説明。女性は「大通公園は市民の憩いの場。二度と同じような事故が起きないようにしてほしい」と話しているという。
市は「申し立ての内容や事故状況について事実確認ができていないのでコメントできない」としている。
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記事によれば「公園内の自転車乗り入れに関して札幌市の管理責任を問題」にしているようだ。
一般的に公園内の自転車乗り入れに関しては諸説(軽車両だからダメとか、公園内は道交法が適用されないなど)あり、こうだとは言い切れないのだが、人口の多い街の大きな公園では当然ながら人も多くそこを自転車で走ると接触する危険性も高い。なので自転車禁止の看板がなく、かつほとんど人が居ないのなら自転車で入ってもいいと思うが、札幌の大通公園という巨大な公園であれば人も多いだろうから押して歩いたほうが無難だろう。
もちろん悪いのは歩行者と接触した自転車の方だが事故が起きてしまった以上、今以上の厳格な対応をそこを管理している市に迫るといのは大げさすぎるわでもないかもしれない。公園内の乗り入れに関する厳罰化が必要になってくるが、それと同時に自転車利用者の「自転車は軽車両」という意識の低さも指摘しておきたい。「自転車が車と同じ仲間で、事故ったら怪我をさせるのは歩行者の方」という考え方がしっかりしていれば公園内での危険な乗り方は自ずと減るはずである。
参照元:北海道新聞
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大通公園で自転車衝突 「札幌市に責任」 民事調停申し立て
09/18 06:30
札幌市中央区の大通公園で散歩中、自転車にはねられて後遺障害を負ったのは、札幌市の管理体制が不十分だったからだとして、市内の50代女性が市を相手取り、治療代や慰謝料に相当する額の損害賠償と事故防止の具体策を求め、札幌簡裁に民事調停を申し立てた。
女性の代理人弁護士によると、公園内の自転車事故をめぐり、司法手続きで行政の管理責任を問うのは異例。申立書によると、女性は2013年5月31日午後7時ごろ、大通公園西6丁目で犬と散歩していたところ、前方から走ってきた自転車にはねられて転倒。腰や肩などを強く打ち、重いものが持てなくなるなど日常動作に支障が出る後遺障害を負ったとしている。
市都市公園条例は指定場所以外の自転車乗り入れを禁じており、大通公園でも車止めに「自転車は押して通行して下さい」と書かれたシールを張るなどしている。しかし、女性側は「車止めがあっても自転車の進入は可能。乗り入れの常態化を認識していたにもかかわらず、対策は不十分だった」と主張している。
申し立て後、女性の代理人を務める坂口唯彦弁護士が会見し「加害者とは示談交渉中だが、市に対策を求めるために調停を申し立てた」と説明。女性は「大通公園は市民の憩いの場。二度と同じような事故が起きないようにしてほしい」と話しているという。
市は「申し立ての内容や事故状況について事実確認ができていないのでコメントできない」としている。
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記事によれば「公園内の自転車乗り入れに関して札幌市の管理責任を問題」にしているようだ。
一般的に公園内の自転車乗り入れに関しては諸説(軽車両だからダメとか、公園内は道交法が適用されないなど)あり、こうだとは言い切れないのだが、人口の多い街の大きな公園では当然ながら人も多くそこを自転車で走ると接触する危険性も高い。なので自転車禁止の看板がなく、かつほとんど人が居ないのなら自転車で入ってもいいと思うが、札幌の大通公園という巨大な公園であれば人も多いだろうから押して歩いたほうが無難だろう。
もちろん悪いのは歩行者と接触した自転車の方だが事故が起きてしまった以上、今以上の厳格な対応をそこを管理している市に迫るといのは大げさすぎるわでもないかもしれない。公園内の乗り入れに関する厳罰化が必要になってくるが、それと同時に自転車利用者の「自転車は軽車両」という意識の低さも指摘しておきたい。「自転車が車と同じ仲間で、事故ったら怪我をさせるのは歩行者の方」という考え方がしっかりしていれば公園内での危険な乗り方は自ずと減るはずである。
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ママチャリに乗っている人ほど歩行者感覚の人が多いですよね。
サイクリングロードといえど自転車専用ではないところがほとんどなので歩行者や犬が混在するのは仕方ないと思います。河川敷でもサイクリングロードでも公園でも他者を思いやる心が大事だと思います。が、そうは言っても全ての人が思いやれるわけでもなく、札幌市のように人口170万の都市では思いやりだけでは難しいと思います。ある程度は市の対策も必要かと。
僕がそこへ行ったときは、押して歩きましたが、乗っていた人はいました。
ママチャリで歩道を走っているのと同じ感覚だったのでしょう。
あるいは車止めのようなものが無いので、乗入禁止を気がつかなかったのかもしれません。
川沿いのサイクリングロードと呼ばれる散歩道を、犬を散歩させている人も多いですが、犬が飼い主と反対の方向に飛び出すと、リードを自転車がひっかけてしまうので怖いですね。
サイクリングロードと言う名前の道なので、犬の散歩には来るなと言いたいところですが、名前はサイクリングロードでもみんなが利用する道、あまり他者を排除するのもいただけないですね。
やはり混在するところでは、他者を思いやる心が大事だと思います。
行政も責任を取らされると、だんだんがんじがらめの条例を作ることになるので、住みにくい世の中になります。
解決には、人と人とのコミュニケーションを増やすしかないのではと思います。
犬を散歩させている人も、自転車の人も、それぞれ周りに気を使っていたらと思うのですが。