2014年09月16日
自転車同士の(無灯火に起因する)衝突事故 歩道上で
旭川市で自転車と自転車が衝突する事故が起きた。まずは記事から。
道新web
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自転車同士が衝突 高齢の女性死亡、男子高校生重傷 旭川の歩道
【旭川】15日午後6時10分ごろ、旭川市東旭川町旭正の道道の歩道上で、上川管内当麻町の男子高校生(16)の自転車と、70代とみられる女性の自転車が正面衝突、女性が頭を強く打ち、搬送先の病院で約6時間後に死亡した。男子高校生は鼻の骨を折る重傷を負った。
旭川東署によると、女性の死因は脳挫傷。現場は平たんな歩道で歩道幅は約2メートル。歩道は片側のみにあった。現場は事故当時、薄暗く、2人の自転車はともに無灯火だったとみられる。自転車のブレーキ痕はなかったという。
同署は女性の身元確認を急ぎ、情報提供を呼びかけている。女性は身長約155センチで中肉、茶色の花柄ブラウスとズボン、灰色ニット帽を身につけていた。
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続いてTBS NEWSでの放送
歩道自体は幅が2mあるので、自転車が双方からすれ違ってもまぁ大丈夫な歩道だ。問題は時間帯で、事故が起きた午後6時10分頃は、この時期はすでに日の入りが進みかなり薄暗くなっている時間帯。記事中にもあるように「無灯火」により相手を認識できず接触につながった可能性が高い(自転車で薄暗い時間帯に乗ったことのある人はわかるだろうが、無灯火の自転車が前から走ってきても、暗闇に溶け込んでいてわかりづらいことが多い)。特にブレーキ痕が無いことから急ブレーキもかけれないほどの距離ではじめて相手を認識したようなパターンだろうか。
過去の記事でも取り扱っているが自転車でライトを付ける意味は複数ある。一つは暗いから付ける(前照灯)ためだが、もうひとつの方の「相手から認識してもらう」という点は未だ認知が進んでいない感じがする。
ホンダの交通安全に対する特集ページ「トラフィック・マナー」でもこの点に関する解説があった。
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裏道を走っているとき、いきなり自転車が現れてぎょっとした。薄暗い交差点で、横断中の自転車に気付かず、横断歩道の手前で急ブレーキを踏んだ。そんな冷や汗体験はありませんか。
ライトをつけている自転車と無灯火の自転車、圧倒的に無灯火が多いのが現状です。どうやら「ライトをつけていなくても、自分はクルマに見えている」と思っているようです。でも、実際は見落とされることが多い。黒っぽい服を着ているとき、雨が降っている夜などは、なおさらです。
「自転車のライトは光量が少ないから、点灯してもしなくても同じ」「外灯が明るい商店街では、点灯する必要がない」「ペダルが重くなる」など、みんなさまざまな理由をつけて、無灯火で自転車を走らせています。しかし、自転車の無灯火走行はルール違反で、灯火義務が道路交通法に明記されています。(道路交通法52条第1項)
薄暮時の早め点灯など、ドライバーは光によるアピールの効果を知っているはず。点灯の効果を、もう一度考えてほしいのです。
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そして、これによれば特に無灯火が多いのは「女性と若者」だそうで、今回の事件とも合致する内容だ。若者が多いのは圧倒的なルール認識不足だと思うが、女性が多いのは...
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男性に比べ女性はクルマの免許を持たない人も多く、点灯の必要性を理解していないのかもしれません。免許を持っていても、夜間の運転経験が少ないために、いかに無灯火の自転車が危険かという認識不足ということも考えられます。
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と解説されていて興味深い内容だった。
身近な乗り物の自転車であるが、事故を起こせば死亡の危険性もある乗り物であることをよく理解し、特に夜間においてはかならず灯火させること、できればリアには点滅の赤LEDライトを取り付けることを推奨したい。たった少しのことで減らせる事故は減らすべきである。
道新web
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自転車同士が衝突 高齢の女性死亡、男子高校生重傷 旭川の歩道
【旭川】15日午後6時10分ごろ、旭川市東旭川町旭正の道道の歩道上で、上川管内当麻町の男子高校生(16)の自転車と、70代とみられる女性の自転車が正面衝突、女性が頭を強く打ち、搬送先の病院で約6時間後に死亡した。男子高校生は鼻の骨を折る重傷を負った。
旭川東署によると、女性の死因は脳挫傷。現場は平たんな歩道で歩道幅は約2メートル。歩道は片側のみにあった。現場は事故当時、薄暗く、2人の自転車はともに無灯火だったとみられる。自転車のブレーキ痕はなかったという。
同署は女性の身元確認を急ぎ、情報提供を呼びかけている。女性は身長約155センチで中肉、茶色の花柄ブラウスとズボン、灰色ニット帽を身につけていた。
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続いてTBS NEWSでの放送
歩道自体は幅が2mあるので、自転車が双方からすれ違ってもまぁ大丈夫な歩道だ。問題は時間帯で、事故が起きた午後6時10分頃は、この時期はすでに日の入りが進みかなり薄暗くなっている時間帯。記事中にもあるように「無灯火」により相手を認識できず接触につながった可能性が高い(自転車で薄暗い時間帯に乗ったことのある人はわかるだろうが、無灯火の自転車が前から走ってきても、暗闇に溶け込んでいてわかりづらいことが多い)。特にブレーキ痕が無いことから急ブレーキもかけれないほどの距離ではじめて相手を認識したようなパターンだろうか。
※群馬県警のHPにあった無灯火自転車の様子 暗闇と同化してほとんど認識ができない
ライトが点灯していれば何か居ることがわかる
過去の記事でも取り扱っているが自転車でライトを付ける意味は複数ある。一つは暗いから付ける(前照灯)ためだが、もうひとつの方の「相手から認識してもらう」という点は未だ認知が進んでいない感じがする。
ホンダの交通安全に対する特集ページ「トラフィック・マナー」でもこの点に関する解説があった。
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裏道を走っているとき、いきなり自転車が現れてぎょっとした。薄暗い交差点で、横断中の自転車に気付かず、横断歩道の手前で急ブレーキを踏んだ。そんな冷や汗体験はありませんか。
ライトをつけている自転車と無灯火の自転車、圧倒的に無灯火が多いのが現状です。どうやら「ライトをつけていなくても、自分はクルマに見えている」と思っているようです。でも、実際は見落とされることが多い。黒っぽい服を着ているとき、雨が降っている夜などは、なおさらです。
「自転車のライトは光量が少ないから、点灯してもしなくても同じ」「外灯が明るい商店街では、点灯する必要がない」「ペダルが重くなる」など、みんなさまざまな理由をつけて、無灯火で自転車を走らせています。しかし、自転車の無灯火走行はルール違反で、灯火義務が道路交通法に明記されています。(道路交通法52条第1項)
薄暮時の早め点灯など、ドライバーは光によるアピールの効果を知っているはず。点灯の効果を、もう一度考えてほしいのです。
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そして、これによれば特に無灯火が多いのは「女性と若者」だそうで、今回の事件とも合致する内容だ。若者が多いのは圧倒的なルール認識不足だと思うが、女性が多いのは...
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男性に比べ女性はクルマの免許を持たない人も多く、点灯の必要性を理解していないのかもしれません。免許を持っていても、夜間の運転経験が少ないために、いかに無灯火の自転車が危険かという認識不足ということも考えられます。
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と解説されていて興味深い内容だった。
身近な乗り物の自転車であるが、事故を起こせば死亡の危険性もある乗り物であることをよく理解し、特に夜間においてはかならず灯火させること、できればリアには点滅の赤LEDライトを取り付けることを推奨したい。たった少しのことで減らせる事故は減らすべきである。
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両方つけてないと自分も相手からも本当に見えなくて、どうしようもないと思います。最低限のリフレクターもこれでは機能しないですね...
特に事故現場は市街地からは郊外で街灯がてんてんと付いているだけの田んぼ道の歩道だったようです。
せめてどちらかが点灯していれば...
どちらかが点灯していれば、認識できたでしょうが、残念ですね。
もし相手が点灯していなくても、相手のペダルのリフレクターなどで、反射して認識できた可能性がありますね。
両方点けていないのでは・・・