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2018年03月22日
「グレイテスト・ショーマン」見てきました
 本当はもっと早く見たかった!が、姪っ子(末)の都合に合わせて今日、やっと鑑賞。しかし、チケットを用意したのは姉なのですが、席が取れなかったのが前方の端でポジション的には残念。これについては終わりに書くとして…映画としてはここ数年ではトップクラス。未見の人は今からでもぜひご覧ください。

 ってか、ギレルモ監督のファンだけどアカデミー賞は「シェイプ・オブ・ウォーター」じゃなくて「グレイテスト…」で良かったんじゃない?



 19世紀の半ば、社会的マイノリティーであるフリークスを集めて興行を行うバーナムは成功を収めると同時に多くの批判にさらされる。社会的に認められるため苦心する中、イギリスのヴィクトリア女王との謁見に成功したバーナム一座はさらなる野望に駆り立てられるが、それが一方での破滅の始まりともなる。

 名誉と名声をを求めるあまりもっと大事なものを失くしてしまうバーナム。真の成功とは何か。

 それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。この間にネタバレの可能性がありますんでご注意を。

【感想:Start】

 このブログがほとんど映画評9割になっていますが、エセ懐疑論者としての一面もある私。であれば、「バーナム効果」ぐらいは必須ワードとして知っていますが、単に興行師と言う事しか知りませんでした。イメージとしてはペテン師。そしてこの映画を見て感じた彼は…やっぱりペテン師でした(笑)。ただし、エンターティナーとしては必要な要素なのかもしれませんが。

 改めてこの映画ですが、細かい事をツッコみ始めたらキリがありませんが、上質な大人のおとぎ話って感じがします。ストーリーの強弱、アップダウンも定番通りで安心して見られます。映像に音楽、ダンスも含め正に楽しい時間を過ごせました。

 それからヒュー・ジャックマン。「レ・ミゼラブル」でも驚かされましたが、そもそもミュージカルの舞台俳優をされていたそうなので、今後も彼の出演するミュージカル映画は外せないでしょう。

 あと特筆すべきはキアラ・セトル演じる髭の女性、レティ・ルッツ。世間から蔑まされるフリークスの代表的な立場であり、勇気ある女性を演じています。彼女の出演シーンは漏れなく迫力があり、見逃せません。まぁ、彼らのショーに掛ける思いは社会との戦いでもあったのでしょうが…いろいろと身体的ハンディのある彼らの中で全身に刺青を入れてる人だけはちょっと違うような気が(笑)。

 いや、正直なところこの映画の感想を書くのもちょっと無粋かも。ただ一言「良い映画だった」のそれだけが一番シンプルで的確かもしれません。

【感想:End】

 最後に。映画館での座る席についてはいろいろ意見があるでしょうが、今回改めて感じたのが字幕で映像を楽しむというのであればスクリーンに近い位置はダメですね。映像を見るためと字幕を読むために視線を上下しなきゃいけないってのは疲れました。

 以前に「ベルセルク 黄金時代篇III 降臨(R18+版)」はほぼ満席で前から2列目ぐらいで見た時がありましたが、あれは字幕じゃなかったんで気づきませんでしたが…そういう意味ではもう一度、ベストポジションでこの映画を見たいですねぇ。





グレイテスト・ショーマン|映画情報のぴあ映画生活


2018年03月17日
「去年の冬、きみと別れ」見てきました
 本日、時間が合ったのでこの映画を見てきましたが、キャッチコピーである「これは映画ファンへの挑戦状! あなたはきっとダマされる!」ってフレーズはホントやめてほしい。近年まれに見る出来の悪さ。このキャッチコピーのおかげで最初から(例えるなら)ケンカ腰で見てしまったのは残念でした。

 この映画、おすすめの作品でストーリーも良かったからこそ、今回はかなり辛口になります(笑)。




 野心家のフリーライター、耶雲は撮影のためにモデルを焼死させた疑惑をかけられた写真家、木原坂に事件の真相を探るべく取材を申し込む。耶雲を受け入れた木原坂だが、逆に耶雲の婚約者、百合子に狙いを定め、彼女をモデルとして自宅に入れる。

 やがて彼女は連絡が取れなくなるが、彼女は自分の意思で木原坂の元に居るのか。木原坂は本当に撮影のためにモデルを殺害したのか。耶雲は婚約者を救い出し、木原坂の疑惑を暴くことができるのか。

 それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。この間に(今回は申し訳ないが)ガッツリとネタバレしますんでご注意を。

【感想:Start】

 繰り返しますが、今回はこのクソみたいなキャッチコピーが諸悪の根源。正直、この手の映画を見倒してるマニアにはどれも既視感のあるトリックや流れでしかありませんでしたが、「挑戦」てな言葉が出た以上はこう言う見方をしてしまい、いろんな可能性を広げながら見てしまいましたが…これにより中盤以降も予想の範疇に収まってしまいました。

 まずストーリーの序盤、木原坂姉弟の父を殺害した犯人はすぐに想像できましたし、その後の流れで編集者の小林と木原坂の姉がつながっている事が分かった時点で「あっ、耶雲は知ってて接触したな」と察しがついてしまう。もちろん、中盤で火だるまになったのも誰かってのは容易に想像がつきましたし、検死に小林を同行させたことで確信しました。そうなると耶雲が…と言うのも自然な流れで分かってしまう。

 ストーリーは良かったので、逆に変化も予想できてしまったのが残念過ぎる。と言う事で、すべてこのキャッチコピーが悪い、に落ち着きました。

 まぁ、題名の「去年の冬、きみと別れ」の意味も終盤に明かされますが、そもそも耶雲って人物はやっぱり底に猟奇的なモノを元々持っていると言えますし、そのあたりは私自身の性格に似ているなぁ…って気もしました(笑)。いや、怪物の素養があるって事で。

 さて、ちょっと揚げ足取りっぽいところで言えば、そもそも最初の父親の殺害事件で子供たちを刺した犯人が捕まらなかったってのもどうかと思うし、最初のモデル焼死事件も捕まったのが木原坂だけってのもどうかと。それから耶雲が最後に用意したニセのパスポートと大金、どっから手に入れたの?

 拘置所で差し入れの小説を読んだ木原坂は焼死体の検死を主張したら計画も変わるでしょうし、一度は自主を決意した小林だが、真相を知ったら再度自首するのが最善策って判断してもおかしくないのになぁ。まぁ、この前の「不能犯」みたいな妙な謎はなかったんで、これらの不可解な点はそれほど気にならなかったかな。

 総括すると…何も言われずに見たら良い映画だったかもしれませんが、本当にダメダメなキャッチコピー。新鮮な海鮮丼にブルーベリージャムを掛けられた気分です。

【感想:End】

 最後に。来週の21日、ようやく「グレイテスト・ショーマン」を見に行く予定。この映画、姪っ子(末)が見たいと言っていましたが、彼女が16日にちょっとしたイベントがあったため、それが終わるまでは休みが取れなかったため。

 で、そのころまで上映しているか?と姉も心配していましたが、作品の規模と勢いから言って春休みに突入するまでは大丈夫だと予測。そろそろ上映回数、時間なんかがヤバくなってきていますが…どうでしょうかねぇ。




去年の冬、きみと別れ|映画情報のぴあ映画生活



2018年03月11日
国境なき医師団
 ひさびさのカテゴリ「偽善運動」を選択(笑)。先日、「国境なき医師団」への寄付をしてきた。

 寄付金の透明性を図るため、現金ではなくカードなどの支払いのみになるそうなので、気軽に寄付するって感じにはなりませんが、「毎月の寄付」と「今回の寄付」のどちらかを選択。

 私自身、毎月の生活が楽なわけではないので「今回の寄付」で5,000円を選択したが、やはり食糧支援などでは少額でも「毎月の寄付」が大事(今月は寄付が多いから食糧をたっぷり、今月は少ないから出せません!ってわけにはいかない)との話を以前から聞いていたので、わずか500円ですが「毎月の寄付」を合わせて選択。

 もちろん、寄付とかを自分から口にするのは無粋の極み。が、できれば皆さんにも興味をもってもらいたいと思いまして(笑)。


 あと、寄付は控除の対象になるとか。まぁ、大した額ではないし確定申告もやってないんであんまり関係ないかな?

「国境なき医師団 / 寄付をする」




2018年03月04日
「シェイプ・オブ・ウォーター」見てきました
 基本、恋愛をテーマにした映画はパスする私ですが、ちょっと捻った作品にはついつい反応してしまう。最初に見た予告の時点では正体不明ってなってたけど、もうほとんどネタがバレてるんで書いちゃいますがヒロインのお相手は半魚人。そして不気味な姿であるはずの半魚人とのラブストーリーも、何故か美しく感じられた不思議な作品です。

 幼い頃のトラウマで声を失った孤独な女性とアマゾンから連れ去られ蹂躙された半魚人の道ならぬ愛の行方はいかに。いやいや、どんな形であれ恋愛ものってのは「ウォーム・ボディーズ」とか「ミッドナイト・イン・パリ」以来かな?

 ただし、私はそんな見方をしなかったんで気が付かなかったけど、ネットの評価では主人公と異種との性的関係に強烈な嫌悪を感じたって人もいたんで、苦手な人はいるかもしれない映画です。





 冷戦下のアメリカ、極秘実験を行う施設で清掃員として働くイライザは実験対象として運ばれてきた謎の生物を目撃してしまう。その生物が虐待されていることを察した彼女は「彼」と接触を図る。やがて実験はその生物の解剖の話に移り、イライザは研究者を装い潜り込んだソ連のスパイの協力も得て「彼」を逃がそうとする。

 それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。この間にネタバレの可能性がありますんでご注意を。

【感想:Start】

 まずはギレルモ・デル・トロ監督、個人的にはツボにはまっています。この映画で見られるレトロな雰囲気と適度なファンタジー感、ちょっとした悪ふざけも含め相性がいいのかな?

 作品中、多くの説明はしないが見る側が拾い上げるべき細かな表現が挑戦的ではなく喜びにつながり、納得してしまう。例えば冒頭から数度、イライザの自慰行為のシーンがありますが、これは単に欲求不満という訳ではなく彼女をきちんと見て相手にしてくれる人が居なかったのであろう事を表していたと感じました。後にストリックランドが関係を迫るが断っている事からもある程度予測できます。

 また同居人の画家、ジャイルズは同性愛者の様で舞台となった1960年代のアメリカでは生き辛かったであろうことが分かります。カフェで黒人を追い返すマスターに自分も追い出され、その後にイライザに協力する心境の変化の理由付けも頷けます。


 ただ、ちょっと引っかかったのがストーリーの展開を急ぐあまりか、イライザが剛胆すぎる(笑)。それも含めて彼女のキャラクターとして受け入れるか。それから半魚人は最後まで名前を付けてもらえなかったなぁ。その半魚人もだんだんと不気味さが薄くなってきたし。

 それから途中でのダンスシーン。ギレルモ監督、やりやがったな!って感じで笑えました。もちろん「美女と野獣」のオマージュであることは誰でもわかるでしょうが、それでいて60年代の雰囲気を存分に味合わせてくれる遊び心もニヤリとしてしまいます。

 まぁ、冒頭にも書いた通り作品の中には性的な表現もちょこちょこ出てきますし、その中で「人ならざる者」との性行為を(極論すれば)獣姦を思わせ退席したとの人も居たので、この文章を書いている時点ではまだ発表されていないアカデミー賞にノミネートされてはいますが、キリスト教的な倫理観から言って反発もあるでしょうから「シェイプ・オブ…」が受賞するのは難しいかな。

【感想:End】

 最後に。ここ数年、どうもアカデミー賞作品と自分の相性が良くない。2016年はノミネート作品は1作も見ていないし、2015年は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「スポットライト 世紀のスクープ」の2本しか見てない。で、受賞した「スポット…」はそこそこ面白かったけど、イカレてる「マッド…」の方が面白かった。

2014年は「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」「アメリカン・スナイパー」「グランド・ブダペスト・ホテル」「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」「セッション」を見たが、断トツでつまらなかった「バードマン」が受賞してる。

2013年、「それでも夜は明ける」「アメリカン・ハッスル」「キャプテン・フィリップス」の3本を見てるが、どれもエンターテイメント性には欠ける感じではありますが、その中でも「それでも…」はかなりエグい映画でした。

これ以上は長くなりそうなで控えますが、なんとなくノミネート作品なんかを見てもあからさまに賞を取りに行ってるような作品が多く、社会派っぽく実話をもとにしたり、差別問題をテーマにした「置きに行った作品」がちょっと鼻につくけど…今年は「シェイプ・オブ・ウォーター」が選ばれてほしいけど難しいだろうなぁ。

で、多分今年は「スリー・ビルボード」だろうなぁ。






シェイプ・オブ・ウォーター|映画情報のぴあ映画生活

2018年02月25日
「サニー/32」見てきました
 もはや出演者で鑑賞を決めたこの作品。主演がNGT48の女の子だったので彼女には期待せず、凶悪コンビのリリー&ピエールと門脇麦に懸けていましたが、ごめんなさい。北原里英、なかなかの頑張りでちょっとファンになってしまいました。

 痛いシーンはありますがグロいシーンは抑えめ。適度にストレスがあり、適度にシリアス。そしてムチャクチャなストーリー展開もあり、そして展開も読めない。なかなか私好みで、オススメの映画です。



 ストーカー被害や教え子から頼られずに悩む中学校の教師、藤井は24歳の誕生日に襲われる。彼女は14年前、11歳でクラスメイトを殺害した少女でネット上で神格化された少女、サニーとして彼女の狂信者に拉致されてしまう。サニーとは別人と訴えるも聞き入れてもらえず、ネット上で募ったサニー信者の相手をさせられる。

 果たして彼女は本当に「もっとも可愛い殺人者」サニーなのか。彼女と信者らの逃避行はどのような結末を迎えるのか。

 それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。この間にネタバレの可能性がありますんでご注意を。

【感想:Start】

 この映画の公式サイトにある白石監督のコメントに「瀧さんとリリーさんのプロレス的タッグマッチにセメントをしかける北原里英と門脇麦という構図です。みんな狂っていて、悲しく恐ろしい。」とありますが、まさにこれに尽きる。

 冒頭でも書きましたが、北原里英の演技には一抹の不安がありましたが、ピエール瀧、リリーフランキー、門脇麦が固めていれば大丈夫だと思ってました杞憂に終わりました。確かに「サニー覚醒」の際の暴れるシーンではちょっとぎこちないところもありましたが、それを割り引いても一番の見せ場でした。

 改めてストーリーですが、自分が受け持つクラスの生徒がイジメにあっていると思い声をかけるも生徒からは信用されず、彼女の言葉は届かない。同僚の先生にはストーリー被害も併せて相談するもあまり相手にされず孤独を感じる中での24歳の誕生日。相談相手の同僚がストーカーの正体とわかり警察に連行され一安心したのも束の間、彼女をサニーと思い込んでいる男らに拉致されます。

 この前提の中で「仕事に悩む女性教師」の演出かと思いましたが、その後「覚醒」してサニーを襲名(?)した彼女の声がネットを通じて教え子に届くという皮肉な展開になります。担任は信用できず、サニーの声には耳を傾けた教え子は、やがて信者としてサニーと同じ行動に出ようとします。これまたサニーだからこそ届いた声が、最悪の形で結果を出そうとする。

 そして"本物"として現れた第二のサニー。演じるのは門脇麦ですが、それまで演技も含めてニセモノのサニーを押しのけ空気を一気に持って行ってしまう存在感。求められてサニーを演じた北原演じる藤井が門脇演じるホンモノのサニーに圧倒されるシーンを見事に描いています。ここ、見どころ!

 回想シーンの小学生時代のサニーと殺害されて少女の友情や後戻りできない不安感などに妙な切なさを感じ、とにかく感情をいろいろと引きずり回される感じです。

 本当に細かいことを書くときりがないくらい深みのある、それでいてツッコミを許さないバカバカしい流れもあって、お得感のある映画でした。

【感想:End】

 さてさて、現時点で鑑賞予定の映画。すでに公開時期が終わりそうな「羊の木」が気になりますが、「スリー・ビルボード」は…見送るかな(笑)。「グレイテスト・ショーマン」は姪っ子(末)がフリーになる3月中盤以降に鑑賞予定だし、「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」は舞台や題名の印象から「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」を彷彿とさせ、ちょっと外しそうなのでパス。

 そして「シェイプ・オブ・ウォーター」は絶対に外せないし、「レッド・スパロー」も要チェック。で、あとは仕事の進捗次第だな(笑)。




サニー/32|映画情報のぴあ映画生活


2018年02月11日
「不能犯」見てきました
 本日はマンガ原作の作品で原作の方は何となく知ってる程度ですが、あらすじを見る限りは私好みのストーリー。ただし、この手のストーリーでマンガ原作となると8割程度(個人的偏見)でハズレってこともありますんで、ちょっと不安がありつつの映画鑑賞。

 そして私の判定は…のちほど。





 都市伝説となっている「電話ボックスの男」と呼ばれている宇相吹正。彼は犯罪として立証不能な方法で人を殺す能力を持ち、依頼に応え殺人を行う。しかし、依頼人の動機が不純であるならば、その依頼人も闇に引き込まれていく。

 彼の周りに起きる数々の死に疑問を持つ女性刑事、多田友子は彼を追い詰めようとするも犯罪として立証不能なために彼を捕まえるまでには至らない。自分を止めるなら殺すしかないと言う宇相吹。法に則り彼を止めるとする多田。二人の攻防は?

 それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。今回はガッツリとネタバレがありますんでご注意を。

【感想:Start】

 残念ながらこの映画、甘めに採点しても45点ぐらいかな。とにかく既視感が激しすぎる…ってか、マンガ原作の映画を評すると原作批判をしている事にもなりますが、そのあたりはまとめて。

 まずは殺害依頼に対して依頼人とターゲットの関係がアニメにもなった「地獄少女」に紛れてても区別付かないレベル。そして依頼方法の「電話ボックスに依頼を書いた紙を貼る」ってのも妖怪ポストに手紙を出す「ゲゲゲの鬼太郎」を連想する。ついでに言えば片目を隠すヘアスタイルも(笑)。

 さらには宇相吹の能力とそれが通じない多田の関係性は韓国映画の「超能力者」(日本版リメイク「MONSTERZ モンスターズ」)に酷似。殺害手段に無理やりリアリティを持たそうとしてプラシーボ効果とかを持ってきていますが、もう魔法が使えるでいいじゃん!ってレベル。








 あと設定もブレてるような気がする。宇相吹による殺害は彼が目の前に居なければダメなのか?って思ったらそうでもない。夜目の殺害は警察署内では無理だから時限爆弾的にやったのかと思ったら河津は宇相吹不在でもやらかすし、その後の死は偶然かどうかも不明。夢原がフィアンセを襲ったときは宇相吹は現れるも最後の被害者、川端は五寸釘(の暗示)で動きが取れない中、宇相吹ば刺されたら暗示が消える…って、もう設定が分からない。さらに言えば作中で最も不純な依頼をした櫻井は当然、闇に落ちたんでしょうね。

 ストーリーの変なところと言えば「電話ボックスに…」ってのもネットで噂になり、簡単に依頼ができる。それって悪意ある第三者が依頼の紙を横取りして恐喝にも使われる(笑)。夢原の行動力が異常にすごいところ、若松が道連れになる必然性などもちょっとぶっ飛んでる。新田真剣佑演じる百々瀬を「新人!」としか呼ばなかった多田が彼を名前で呼ぶシーンに至ってはバカバカしいの極み。見てる方が恥ずかしくなる流れで、別に百々瀬は捜査に尽力した結果で死の淵をさまよったわけではなく、別に手柄を挙げたわけでもないのにナゼ名前で呼ばれるほど多田の独断ランキングが上がったんでしょう?

 そして触れてはいけない所かもしれませんが…個人的な感想です。本当にファンの方にはお叱りを受けるでしょうが、沢尻エリカの演技が酷い。演技力が高いとの定評があるそうですが、絶句してしまいました。松坂桃李がキャラクターを貫いた演技で世界観を作った流れから彼女の演技のシーンに入ると…。百々瀬が可能性としてプラシーボ効果を口にするシーンの二人の演技も、他人が目にする文章では感想を避けた方が良いと判断するレベルです。

 ラストシーンはブラックジャックの「ふたりの黒い医者」をはじめとする多くの作品にみられる既視感で締めくくられたため、後味もすっきりしないまま。通常、原作を知らずに見た映画はちょこっとでも原作を読んでみるんですが、これどうするかなぁ(笑)。

 総じてTSUTAYAで準新作で借りてみれば良いかな?って評価ですが、もしも未見の自分が居たとして私が勧めるかというと…。

【感想:End】

 最後に。とりあえずはあと「羊の木」と「スリー・ビルボード」が当面の見たい映画リストに残っていますが、この先は「シェイプ・オブ・ウォーター」に期待。ギレルモ・デル・トロ監督、やるじゃん!って感じの映画。そしてなんといっても「The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ」、ソフィア・コッポラ監督の作品。

 あと、今から悩んでるのが4月公開予定の「ミスミソウ」。これもマンガ原作なんですが、こちらはあまりにも精神的にやられてしまってマンガの方は数ページしか読めなかった。映画になったらどうする?と、思案中です(笑)。





不能犯|映画情報のぴあ映画生活

2018年02月08日
「デトロイト」見てきました
 本日、所用で仕事が休みで空き時間を使い見に行ってきました。結論から書いてしまいますが、あらゆる意味で重い映画でしたが、社会的な内容とか暴力的表現をもって「重い」と言っているわけではありません。正直言って相性ってのもあるでしょうが…私はあまり合いませんでした。




 1967年アメリカのデトロイトで起きた黒人による暴動事件に端を発し、黒人に対して白人警官が銃を発砲した事件を題材にしたこの映画。厳戒態勢の中、黒人による白人警官に対する不満から質の悪いいたずらで事件が大きくなっるストーリーですが…個人的には何とも言えない内容。

 これ、以前にも何本かの映画でも表現した「批判を受け付けない」タイプの映画で、某映画紹介サイトでも絶賛したり他人事ではないなどの書き方をしている人を多く見かけます。これ、「いやいや、他人事ですが」と書こうものなら意識が低いとか言われそうですが、これこそが「批判を…」とカテゴライズしてしまう所以。いや、このような事実があったことを映像化して残すってことは評価していますが、映画としてはどうなのか?って考えると「重い」って書いてしまいましたが…

 前置きが長くなりましたが、ここで恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。この間にネタバレの可能性がありますんでご注意を。

【感想:Start】

 このネタバレ注意の個所では承知の上で読んでるんでしょうからちょっと辛口になりますが、とにかく長すぎる。ちょっと冗長すぎるシーンには少々辟易としてしまう。同時にストーリーに入っていけない。

 この映画では白人警官に不満を持つ酔っ払った黒人が、おもちゃの銃を鳴らして脅かします。これを受けて乗り込んだ警察官が捜査に乗り込み、治安維持のための軍隊を連れて狙撃手と拳銃を探します。捜査対象はモーテルで容疑者はモーテルの滞在者。

 これ、おもちゃの銃を鳴らした張本人が早々に射殺され、そのくせその場にいた人間は誰もいたずらだったことを口にしない。おかげで次々と警官に暴行を受けたり発砲されたりするんですが…この辺りが感情移入できないところ。警官も容疑者側も"まったく"理論的ではない所は映画の演出か、それとも事実なのか。

 その理不尽な状況も警官の悪辣さを強調するシーンなのかもしれませんが、こちらとしてはイライラするばかりで暴力的なシーンがダラダラと流れるだけ。映画の終盤、法廷のシーンで盛り返したものの、それであれば暴行シーンは長く感じた。

 そして繰り返しになりますが、共感できるところが少ない。映画でストーリーに入り込めるかどうかって点で、例えSF映画であっても自分がそのシチュエーションにあった場合は?と置き換えて見たりもしますが、この映画のどの登場人物の目線で見るかも定まらないまま映画が終わりました。

 ゆえに傍観した目線で単に楽しむ目的の映画鑑賞が黒人暴動の事件の史実で「学習」を強要されたような感じ。そしてこのような感想を述べると"意識の高い人"からお叱りを受けるでしょうね。そんな事も含め、「批判を受け付けない」と評し、「重い」と表現したわけです。

 いや、実話を基にした映画は苦手…って以前にも書いたか(笑)。懲りないなぁ…。

【感想:End】

 最後に。見たい映画が一気に押し寄せてきてどうしようかと悩んでいる。これを言ったら元も子もないが、時間的に「デトロイト」と「スリー・ビルボード」のどちらか悩んだのですが、「スリー…」だったら続けて「不能犯」も見られてのになぁ。

 そう考えると今回のチョイスは失敗。ただ、今日のタイミングで見なけりゃ「デトロイト」は見ないだろうと思ったチョイスしたんですが、やっぱり批判したとしても見てからじゃないと(笑)。この先、「シェイプ・オブ・ウォーター」がちょっと気になるんで仮押さえ。

 あと、「マンハント」はクソ映画臭がしてちょっと見に行きたくなる(笑)。




デトロイト|映画情報のぴあ映画生活

2018年02月05日
ちょっとレトロな話
 先日、お気に入りの温泉施設のロビーで手に取った雑誌。結構古いものでしたので、当然載っている情報も古かったのですが、そこに思いっきり心惹かれる情報がありました。帰宅後、さっそくネットで確認すると…去年の五月の話だったんですねぇ。

PC-8001やFM-7、MZ-80C……懐かしのパソコンがミニサイズで現代に甦る!
ハル研究所が発表した「PasocomMini」の詳細と狙い

https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/column/retrosoft/1058919.html

 いやいやいや、中学生時代の主要機種コンプリートの夢を強烈に刺激して非常に危険(笑)。

 今から10年前ぐらいだったかな?今の家に引っ越す際に古いパソコン雑誌やら大量に処分しちゃったし、PC-8801やらPC-9801やらを廃棄しちゃったんですが、レトロなマシンやら雑誌を買い取ってくれるところもあったんですねぇ。

 そんな中、思い出の品として捨てきれなかったPC-8001が一台だけありますが、それでいてミニチュア版を欲しいと思ってる自分が怖い(笑)。

 ほか、同じタイミングでスーファミやらサターンやらをタダ当然で売ってしまったしなぁ。









 まぁ、こんな人間が居るからこそ、そしてその10年の差があるからこそ価値があるんでしょう。そんなわけで「欲しいなぁ…」とか「懐かしいなぁ…」思いながらこれらのページを見ているのが正解かも。とにかく持ってるものを処分していく方向に行かなきゃいけない年齢に来てるし。


 最後に。恒例の蔵開きのシーズンになってきました。毎度のことですが長崎からの遠征隊に今年はうどんや「神風」なる店にお連れしましょう。

 とにかく店の外観からは想像できないほどクオリティが高く、攻めたメニューが多い店ですので、ぜひ「トマトチキンうどん」「角煮うどん」あたりをおすすめしておきますんでお楽しみに。


2018年01月29日
ブログ紹介&エコキュート
 よくよく考えたらこの覚書、前身の「さるさる日記」で2003年4月からですのでそろそろ15年経ちますが、誰がのブログを紹介するってそんなになかったなぁ。で、今回はあるブログを紹介しましょう。

宵待食堂 〜はじめての開業記録〜
https://ameblo.jp/yoimachimatsuyoi/


 熊本在住の40代半ばの女性が定食屋の開業を目指して不当する様子を記したブログですが、何のことはない。大学時代の後輩です。まぁ、以前に飲食業とは違う仕事をしているときに「こんなことやりたいなぁ…」ってFacebookにコメントしてたんで「何言ってんだ?」って思ってましたが、とうとう定食屋に行きついたか。

 福岡からではちょっと遠いんですが、定食屋開店のあかつきには行ってみるか。熊本も知らない土地じゃないし、十分日帰りできる距離でもありますから。


 さて、話は大きく変わりますが我が家のメンテナンスの話。先日、家の電気系統についての修理をお願いし完了しましたが、今度は給湯器のお話。現在の我が家の光熱費を抑えるべく、エコキュートの導入検討となりましたが、そのきっかけがセールスの電話。どうやら親父が電話を受けてアポイントメントを取った様子。

 しかし、親父は約束をしたきっかけと先の電気系統の修理の日程調整で話がごっちゃになっていたようで、私が勝手に約束したと思い込んでいる。おかげで何をきっかけにこの話が始まったのか(電話セールスなのか訪問なのか)わからない。それによって対応も変わってくるんですがねぇ。

 そして土曜。話が長引いて2時間ほどの会話となりましたが、15年ローンで一月に5,000〜6,000円程度って事になりました。もちろん即答はしていませんし、そもそも計算がちょっとおかしい。その辺の質問形式のツッコミを入れつつ、試算で言えば今よりも500円程度負担が多くなるが15年後にはモノが残る。だいいち、それまでにガス給湯器の取り換えが発生するし…とのことでしたが、そもそもの計算方法に疑問あり。概算で負担は500円どころじゃなさそうだし、そもそもの給湯器の値段が高すぎる。

 日曜に同じスペックで某家電量販店で見積もりを出してもらうと30万ほど安くなってるし、そもそも何の考慮もされていない電気・ガスのプランを見直しさえすればそれだけで2,500円程度は安くなるんじゃないか?と。そして浮いたお金を来るべきガス給湯器の買い替えに充てれば…と考えれば、少なくとも提示されたプランがベストではないことまではわかった。

 と言う事で、休みの日を潰して調べものってのもきついよなぁ(笑)。

2018年01月22日
「ルイの9番目の人生」見てきました
 予告編は未見、簡単なストーリー紹介と題名だけで選んだこの映画。結果、大満足とまでは言いませんが、私のランキングではなかなか渋いポジションに位置しています(笑)。私がよく表現する「現実と虚構のどちら側の物語なのか?」という微妙なラインを綱渡りするストーリー展開は目が離せませんが…ちょっとオチが弱かったのが残念でしたが、そこまでの登り詰める展開だったからかも。



 9年間に9度、生死の境を彷徨うこととなった少年ルイ。彼にとってはそれらの事故のあるごとに自身が死んだとし、それまで8度人生を生きた彼に訪れた9度目の事故は崖からの転落。それでもなお生き残り、ベッド上で昏睡状態にある彼の人生が題名にもなった「9番目の人生」と言う事になります。

 昏睡した彼は目を覚ますことを望んでいるのか?そして彼を取り巻く人々も彼が目を覚ますことを望んでいるのか?昏睡している彼の周りで起きる不可解な現象の正体は?

 それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。今回はガッツリとネタバレがありますんでご注意を。

【感想:Start】

 オチからいきなり書きますが、あらすじを聞いた時点でちょっと知識がある人はすぐに「ネグレクト」もしくはもう一歩踏み込んで「代理性ミュンヒハウゼン症候群」を思い浮かべるでしょうが、オチはそれでした。その伏線としてルイ自身がカウンセリングでのセリフなどでもわかりますし、途中でピーターの母親(ルイから見て祖母)とルイの母ナタリーが不仲なので決定的に分かりました。

 そこまでルイが昏睡中に出された警告文(怪文書?)の差出人は誰?という謎をストーリーの軸で引っ張って来ていますが、その謎ときに「虚構」が入り込んだ(パスカル医師とルイのシンクロの部分)辺りは面白くもありますが、まじめにストーリーに引き込まれた側の感覚では悪い意味で裏切られた感じになりました。

 その上でルイが死にかけたすべての原因が母親の代理性ミュンヒハウゼン症候群ってなると「あぁ陳腐なオチだなぁ…」って感じですが、そうなるとルイがカウンセリングで発したセリフとひねくれて達観した態度がうなずけます。

 自分が死ぬことで母との絆が完成される、しかし母が望んでいるのは死ぬ寸前の状態であることを理解した彼の選択が昏睡だったのだろうことを考えると、この映画で描かれた先の人生はどうなるのか?と考えさせられる部分で微妙な後味の悪さで余韻を残した作品と言えるでしょう。

 まぁ、ラストのラストが若干救われたかな?って感じですが。

【感想:End】

 最後に。次の鑑賞予定が…邦画で「悪と仮面のルール」がちょっと気になるが、何にもまして来月上映予定の「サニー 32」は必見!なんといっても「凶悪」で最高の悪役コンビを組んだリリーフランキーとピエール瀧が出るってだけで興味津々。

 あと、それまでに何か見る映画があれば1本入れときたいなぁ。




ルイの9番目の人生|映画情報のぴあ映画生活



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