そう思った理由は4つあった。
1) ロンドンオリンピックでもTVとブルーレイレコーダーが計画より売れず新製品を出す状況でないと経営判断した。
2) Mデータ番組内容を使った東芝の「タイムオン」、ソニーの「もくじでジャンプ」機能が無料サービスなので、「ミモーラ」(MeMORA)有料サービス(月額315円)を見直す必要があった。
3) 機能と性能が一定水準に達して製品開発サイクルを他社と同じ1年にするつもりだ。
4) 4K対応次世代HDMI規格発表後に対応機種を出す予定だ。
などと勝手な推測をしていた。だから今日10/17(水)にディーガ新製品発表があったのを知って驚いた。
2012年冬モデルの『プレミアムディーガ』DMR-BZT9300、『スマートディーガ』シリーズDMR-BZT830、DMR-BZT730、『ベーシックディーガ』シリーズDMR-BWT630、DMR-BWT530、『シンプルディーガ』DMR-BRT230がラインナップされている。全モデル11/20(火)発売予定だから例年より2か月遅れだ。
『プレミアム/スマートディーガ』は3チューナー内蔵、無線LAN内蔵が特徴で、『ベーシックディーガ』はチューナー数が2個、『シンプルディーガ』は1チューナーになる。『プレミアム/スマート/ベーシックディーガ』は高速デュアルコアプロセッサ「新UniPhier」を搭載してUSB HDDへの長時間モード録画と録画モード変換ダビングの高速化を実現していると言う。
DMR-BZT930が無いのにまた驚いた。2系統HDMI出力はDMR-BZT9300のみとなり、私の様にHDMI1.4未対応AVアンプ使用者の選択肢はBZT9300だけというのはお財布に痛い。(涙)
ソニーBDレコーダーと比べてマルチタスクに関する優位性が無くなったことで、今後どう差別化するのかと思っていたら自社開発LSIという強みを生かし「新UniPhier」を搭載してきたのも興味深い戦略だ。
CPU速度2倍、グラフィック性能大幅アップ、3デコーダー/エンコーダー搭載と基本性能を強化したのは今後の機能追加を見据えてのことだと思うので、どんな新機能を提案してくるのか楽しみだ。
この点はiPhone/iPadと同じでハードのリッチ化で得た処理能力を使い、どの様なユーザー体験を提供出来るかが製品差別化の鍵と考えているのだろう。
AV Phileの注目は勿論DMR-BZT9300だと思うので新機能を中心に見て行きたい。
1) 4Kダイレクトクロマアップコンバート
2) 4K超解像
3) 新画質モード
4) ネットワーク/ハイレゾオーディオ対応(FLAC/WAVフォーマット192kHz/24bit対応)
5) バランス音声出力端子搭載(192kHz/32bit対応DAC左右独立完全バランス伝送回路)
パナソニックは一般消費者向けの4K2Kディスプレイ発売を発表していないが、まずはレコーダーに4Kアプコンを搭載してきた。そしてオーディオ業界のトレンドに乗り遅れないようPCオーディオ機能までも搭載してきたのにまたまた驚いた。
ここまで音質にこだわるのであれば素直に高級BDプレーヤーを発売すれば良いのにと思うのだが、市場規模や量産効果を考慮するとレコーダーという商品の中でこそパナソニックの強みが生かせるのだろう。
価格コムを見るとソニーBDZ-EX3000の最安値が約22万、それに対しDMR-BZT9300は約40万というのだから同じフラグシップとはいえ価格帯が違い過ぎる。一方旧モデルとなったDMR-BZT9000は約19万、DMR-BZT920は約11万だからお買い得感がある。
DMR-BZT9300には魅力を感じる。だがデジタル製品のフラグシップモデルの寿命はアナログに比べて短いのはSC-LX90で体験済みだ。特に「4K対応次世代HDMI規格」が策定されている今、指を咥えつつ我慢するのが賢明だろう、というのが私の結論だ。(苦笑)
【関連リンク】
『パナソニック ディーガ』
http://panasonic.jp/diga/
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