信託銀行に預けている米ドルから「米国ドル建終身保険」費用を10年間支払うことにしている。支払い後の残額には米国の金利約5%が付いているが、保険料支払い以外の用途は考えていないので残額にもう少し有利な投資先がないか考えている。
2022年4月に代わった新担当者から電話があったので挨拶がてらに相談しに行ってきた。米ドル定期預金より有利な商品として「グローバル・セレクト・キャリー戦略ファンド」を勧められた。
参考:愛称:ベスト・プレミアム
https://www.smbctb.co.jp/investment/mutualfunds/pdf/best_premium.pdf
機関投資家へ販売しているプット・オプションの販売手数料を毎月積み立てて運用する投資信託との話だ。プット・オプションは先月末の株価から今月末の株価が8%以上下落時に実行されるので、過去23年間の年間パフォーマンスでマイナスになったのはコロナ禍の2020年の1回しかないと説明を受けた。
本投資信託の戦略でマイナスとなるのは以下の市場状況が考えられる。
1)毎月末の株価が8%以上下落し続ける。 -> 過去23年間に3カ月連続下落はなし
2)毎月株価が安定して上昇する。 -> プット・オプションの販売低迷によるパフォーマンス低下
まあどちらも過去23年間には起きなかったが、将来的には分からない。
繰上償還(ファンドの終了)条件を確認したところ、2163年の信託期間到来、純資産総額が500万米ドル以下になり強制買戻しを行った場合とある。あとは関係している金融機関の不祥事や倒産があった場合くらいだろう。
購入手数料は10万米ドル以上50万米ドル未満の場合は税込1.65%、管理報酬率は年率1.215%となっている。例えば14万米ドルを投資したとすると手数料2,310米ドルと管理費1,820米ドルを支払っても直近のパフォーマンス7%で運用してくれれば5,670米ドル増えることになる。
もし年率5%の定期に預ければ7,000米ドル増えるが、今後金利は下がる見通しなので長期定期預金の利率は3%だと説明された。
またファンド売却時は購入時の円換算で税金が計算されるので、米ドルで購入するとしても円安時に始めるのが税的にもお得と言われた。
私は相場の上げ下げに一喜一憂したくないので金融商品を購入したら忘れたい。Buy & Forgetには良い商品だと思う。ただしマイナーな商品らしくネットにFP等のメリット&デメリット解説記事がないので参考に出来ない。見落としているリスクがないか分からないのが心配点だ。
さてもう一度「目論見書」を読み直しもう一晩検討してみよう。