話をします。
私事ですが、先日父が亡くなりました。
80歳を越えていたので、覚悟はして
いたのですが・・・
幸いにして、最後を看取れたので悔いは
ありません。
入院期間が長く、病院からの連絡も幾度と
なくありました。もちろん、病状説明や
容体悪化で呼び出しもありました。
新型コロナウイルスの影響で、面会が制限
され、様子も間接的にしか分かりません。
それでも、看護師さんから話を聞いて
可能な限り情報を得るように努めたのです。
緊急事態宣言が解除され、面会も緩和され
た矢先の不幸でした。
もし僕が警備員だったら、この一連の対応は
不可能に近かったでしょう。
警備員なら親の死に目にも逢えない。
これを真っ先に思ったのは、上記一連の
対応が警備員の労務管理では無理だった。
今の職場では非正規ながら、時間単位で
年休が使えるような制度があります。
これを警備員、特に施設でやればシフトは
ぐちゃぐちゃになります。
同僚の善意に甘えて、代わってもらっても
あとでしこりが残るでしょう。
交通誘導警備なら、現場に穴をあけ他の
隊員を振り回す事になるのです。年度代わり
の閑散期なら何とかなったかもしれませんが。
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
のD社時代、父が緊急手術を受ける騒動が
ありました。(記事:家族の非常事態)
目と鼻の先の病院からの呼び出しに対して、
代わりが来ないので行けない。
ここで亡くなっていたら、殴る蹴るどころ
の話では済まなかったでしょう。一生しこり
を残すことになる。
警備員の労務管理の現実です。余裕のある
シフトを組めば、日給月給制の宿命で給料が
減ってしまう。
さらに許し難いのは、危機を脱してホッと
した時、部長(警察OB)が異動のための
尋問をしてきた事。
お前ら、何処までがめついんだよ。
家族あってこその仕事だろうが。相手が
揺れ動いている時に、警察らしい誘導戦略
であっぱれでした。
もし取り返しにつかない事になれば、僕は
家族の命と時給700円の仕事とどっちが
大事なんだ!と社長に詰め寄ったでしょう。
「主任がすぐ動かないのが悪い」と社長は
しれーっと言ったに違いない。そう、上が
責任を取らない仕組みなのです。
この警備業界のトップを仕切る人間の
浅ましさに愛想が尽きたのです。
こんな警備会社ばかりではないと思います。
ただ、僕の知る限り上記の様な労務管理を
行う、地場警備会社ばかりでした。
求人票には正社員募集と書いてある。
僕は、警備員を辞めて悔いはありません。
雇用形態より、如何に時間の融通が利くか
これの方が重要です。
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