タイトルにあるように今回の記事は、
問題提起です。
利益を上げるのが至上ミッションの
民間企業でさえそう。
日本人コミュニティにとって、
生産性とは何かを問うものです。
仕事できなさすぎて課長から嫌われていた
中年おじ社員、課長の圧で休職に追い
やられた途端に
職場の人間関係がギクシャクし始めた
って部署を知っている。仕事ができなくても
潤滑油的な立ち位置の人って存在するし
『仕事できるできない』が
全てじゃないと思う。
といった意見を見ました。
上記は、警備においてはさらに顕著で
警備隊（施設）には、１人はそんな
問題児？はいるもの。
問題児と言いましたが、ミスを連発して
周りをかき回す隊員ばかりではないよう
です。
多くの組織は、大きな事案でも起きない
限り、そのまま置いておくケースが多い。
警備隊のボトム隊員です。
責任者や同僚が、彼らのフォローを
行い、なんとか事なきを得ている。
そんな彼らですが、これといって人柄に
問題なき隊員もいます。彼らを排除して
しまったらどうなるか。
カテゴリ「施設警備３〜ブラック企業編」
のB社で、そんな隊員がいました。
全国規模のビル管理会社であるB社は、
主に外資系保険会社のビル警備を担当。
地元では破格？の待遇。
そんな現場に、当時４０歳をちょっと
過ぎた、隊員がいました。
言っちゃ悪いが、知能は小学生並み。
皆にいじられいました。
それでも、服装や装備など警備上の型は
きっちり守り、巡回もきちんと回ります。
それでも報告などポカが多いので、
隊長は２４時間拘束の当務から外して、
平日の日勤だけにすると通達。
日給月給制のため、給与はガクンと下がり
ます。今思えばそんなことをする必要は
あったのか。
夜勤時間帯に、何をされるかわからないと
言うのが、隊長の言い分でした。
しかし、上記時間帯はする事が少ない。
深夜時間帯は、巡回と防災センターでの
モニター監視を２ポストで交互に行う。
特にテナント社員が全員帰ってしまえば、
することはほとんどありません。ドアの
施錠状態も自動で監視されています。
仕事のできない隊員に、他隊員と同じ
給与を与えるのはおかしい。そんな
発想があったのではないか。
労務管理的にはそうかもしれませんが、
現場的には、別のデメリットも発生した
のです。
日勤が減る事によって、有給休暇を
取りにくくなってしまった。
当務を休んでも、日勤分の給与しか
出ない変なルールがあったのです。
故に、有休を取るなら日勤。
代勤者は、１日分日勤給与が増えます。
これならお互いＷＩＮーＷＩＮです。
増えた当務分の給与を差し引いても、
お得感がない雰囲気が拡がっていきます。
この背景から、問題児と揶揄さえていた
前出の彼を日勤だけにする、隊長の采配
はいじめに近いものではなかったか。
それも警備隊全体に不満が及ぶもので
あったのです。
程度次第ですが、仕事ができないから
排除する、または機能不全するという
采配は、組織全体に波及する恐れが。
むしろ、人柄がよく潤滑油的な存在を
排除するのは、デメリットの方が大きい
のではないか。
警備、特に施設警備は人間関係が他の
現場に増して重要です。
人間関係の軋轢が、大きなトラブルに
繋がる可能性が大きい。上記Ｂ社現場も
人間関係の軋轢で、組織転覆しました。
フォローの効く範囲で管理できるなら、
人柄に問題のない隊員まで排除して
しまうのはどうなのか。
もちろん、人柄に大きな問題もなく
能力的に勝る隊員が要れば、交代させる
のも一考でしょう。
しかしながら、警備業界にそんな
都合のいい隊員がおいそれと用意
できるのか、という問題もあります。
責任者や同僚はフォローしなければ
なりませんが
人柄に問題のないボトム隊員を排除する
デメリットを想像してみて欲しい。
その辺は、責任者が会社人事と相談して
考える事でしょう。尚、上記Ｂ社の采配は
隊長の独断に近い決定だったという事です。
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