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2020年08月07日

正規雇用と謳っていても

警備員の雇用形態はさまざまですが、
「正社員」を求人票で謳っていても、その
実態はどうなのか、が今日のテーマです。



特に施設警備はクライアント先の施設へ
派遣されるような形になります。そこでの
扱いもどうなのか。



カテゴリ「施設警備〜市役所葛藤編」で
A社警備隊員として市役所に投げ込まれ
ました。



その辺の葛藤については、上記カテゴリを
参照願いますが、僕らはつくづく「業者」
扱いであると痛感したものです。



クライアント側である市役所管財課では、
非正規雇用の女性がいました。
年収ベースでは僕らとほぼ同じ。



しかし管財課内では「〇〇ちゃん」と女性
職員から呼ばれていました。ベテラン職員で
あるN女史です。



重鎮?職員N女史は、僕らに対しては
市役所職員と思って働いてもらうと、
要求してきました。



かつては警備(自主警備として)も市役所
職員が行っていたものです。それが業者委託
になって扱いが変わった。



業者だから、どうなろうが業者側の責任。
特に労務管理関係はそうです。



年収200万の似非公務員として、市役所
で働く。入札に負ければサヨナラです。



入札に負け、市役所を追い出されれば失業と
直結します。他の施設に行ける隊員は少ない。



責任は市職員並みで、待遇は年収200万の
派遣社員。正社員を謳う意味がどこにあるの
でしょう。



これは「エピローグ〜さらば警備業界編」の
D社でも同じでした。地元の警備業界なら
どこにいっても同じでしょう。



非正規雇用であっても、クライアント側で
仕事に従事するのと、正規雇用であっても
委託業者として従事するのはどちらがいいか。



僕の警備経験から言えば、前者を選びます。



要は委託警備業者は「使われる側」であって
雇用形態がどうであろうと、クライアント側の
いう事を聞かなければなりません。



事実管財課が不適と判断した隊員は、市役所
から排除されていきました。



僕が警備業界を脱出しようと思ったきっかけ
の一つです。非正規雇用に劣る正規雇用と
いった形態がまかり通る業界です。



それならば、結論として非正規雇用であっても
労働組合がしっかりしていて、労働者としての
権利行使ができる職場の方がいいじゃないか。



こうしてたどり着いたのが今の職場でした。



もちろん警備業界でも、労働組合を結成して
もしくは一人でも入れるユニオンに加入し、
団体交渉を行うことはできます。



イオンディライト警備労働組合は、仮眠時間
を労働時間と認めさせる実績を挙げています。



ただ警備業界では、そこまで仲間の為に熱く
なって労組結成する人がいるのか・・・
一人でも入れるユニオンも実績次第でしょう。



そこまでして改善の為に会社と交渉するなら、
辞めて他の会社に行けばいい、と考える
人が大半です。



転職するなら、警備に限らず労働組合の
しっかりした組織に行きましょう。


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亡社のイージス
かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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