B社時代のエピソードから、異動先がない
閉そく感について語ります。
外資系保険会社ビルを警備するB社は、
全国規模のビル管理会社。
当時、地元警備では破格の待遇でした。
しかし、地元に現場は1つだけ。
これは入札に負け撤退すれば、全員解雇
ということです。
それだけならともかく、異動による隊員
の浄化ができないジレンマもありました。
この職場からの排除はクビを意味します。
この閉そくした環境かつ、変則シフトの
勤務では不平不満が募ります。特に日給
月給制の職場。
本人の病気やケガ、家庭の事情など色々
ですが、短期間で収束するならともかく
毎週何曜日がダメとか、長期に亘ると
他の不満が募っていきます。
若しくは、自分の趣味で周囲のシフトを
振り回す輩。B社時代、バドミントンの
サークルに入っていた隊員がそうでした。
シフトを組む担当に願い出るのはまだしも
シフトが出来た後に「代わって、代わって」
皆に嫌われます。
そのくせ自分の給料がちょっと少ないと、
文句をいう。お前の都合でシフトが回って
いる訳ではないんだよ。
異動先のある組織なら、即刻異動で対処した
でしょう。それができない、閉そくした
労務管理は隊員同士の軋轢を生みます。
B社は契約解除に等しい臨時入札で負け、
組織転覆し全員解雇となりました。
オールリセットが答えだったとは・・・
これが別の現場を持つ警備会社、カテゴリ
「施設警備2〜市役所迷走編」のA社で
あれば交通誘導や、パチンコ店駐車場警備に
配置換えで対処したでしょう。
こういった組織の自浄作用としての異動がある
会社ならば、上記オールリセットといった
事態は避けられたのではないでしょうか。
辞めさせたい隊員に対して、本人の希望や
適性に合わない現場に異動させる方法もあり
ます。懲罰的な(左遷)人事と言えます。
警備なら辞めていきます。しがみつく理由が
無ければ、他の会社を探した方がマシだから
です。
今の日本では、解雇することのハードルが
高く、または大きな代償と引き換えです。
異動と言うシステムが自主退職を促します。
たとえ施設警備でも、地元に一つしか現場
がなく、撤退=解雇となる会社は要注意。
積もり積もったものが一気に爆発して、
B社のようにならないと限りません。
一つ目安のようなものを言えば、離職率
が高く隊員の入れ替わりが激しい。新人
が来ても長続きしない。
そんな職場はギスギスしているか、隊員
同士のせめぎ合いが激しい。目先の待遇に
騙されないようにしたいものです。
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