今回は、管理するとはどういうことか
加減を間違えると、逆効果になると
いう話をします。
前回記事「人は命令では動かない」の
続編となります。
人は規則では縛れない、むしろ細かく
縛るほど、働かなくなる。
リーダーが率先して感情(危機感)の
発信を行う事で、徐々に上から下へ
伝わっていく。
そんな主旨でしたが、カテゴリ
「施設警備〜市役所葛藤編」であった
こと。
我々施設警備の素人集団が、
徒手空拳で臨んだ地元市役所警備。
ミスを連発し、クライアント側である
管財課から、警備会社を替えるぞと
二言目には言われる始末。
施設警備のプロを最初に投入
できなかった事が、ボタンの掛け違え
だったのです。
そんな中、形にしていったのですが
1年が経とうとした頃、市議会で
横やりが入り、入札となりました。
従来の慣例なら、1回入札で取れば
4年間は随意契約で行けるはずでした。
それが入札になってしまったのは、
前業者のお抱え市議から、政治的な
疑義申し立てがあったからか。
そんな折、課長が市役所守衛室を訪ね
隊員達に、締めなければ締めなければ
と訓示。
気持ちは分かります。この一年上司も
針のムシロだっただろう。しかし精神論
ではなく、もっと具体的な指示が欲しい。
または、最悪市役所を取られても別の
施設を取る最大限の努力をする、と
口先だけでも言って欲しかった。
何を言いたいかと言えば、精神論で
現場隊員を締めるばかりでは、隊員の
気持ちがバラバラになる。
車のタイヤ交換でも、ホイールを
締めるには、トルクレンチを使い
適性トルクでナットを締めるもの。
女性が全体重をかけて、ナットを
力任せに踏み締める動画を見ましたが、
最悪ナットをねじ切ってしまいます。
隊員達の気持ちをねじ切ってしまっては
警備隊崩壊です。上司もそこまで考える
余裕がなかったか。
締めるけど、締め過ぎない。この塩梅
(あんばい)こそが管理の真髄ですね。
一方的に力で抑えるのは、管理ではなく
支配です。我々も人の心をねじ切って
禍根を残さないようにしたいものです。
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