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2020年07月03日

一つの職場で一つの仕事

2020‐4‐7記事「のめりこまない戦略」で
書きましたが、視野狭窄に陥ると搾取され
やすいリスクが大きくなる話でした。



それ以前に、手持ちの資源を一か所に集中
すると失敗する法則があるそうです。



それから行くと一つの職場で一つの仕事と
いった、リスキーな従来の日本人の働き方
についての話をします。



新入社員が「死ぬ気でやれ」「体を張れ」
などとしごかれるのは、組織に従順な
タレントが欲しいから。



年功賃金・終身雇用とセットになった、
指揮命令権は世界一厳しいものです。



年功賃金・終身雇用がしぼみ、指揮命令権が
異常なまでに肥大したのがブラック企業です。



この構造を知らずにやみくもに頑張って
しまった僕の愚かさよ・・・



この教訓から僕が言いたいのは、「別の
生き方の実験を行う」というもの。



警備なら、別の仕事に興味を持って
リサーチしてみる。アルバイトで体験
してみるのも良いでしょう。



それを許さないような長時間労働や、
資格取得の勉強漬けで自分の時間を奪う
会社は要注意。



奴隷が欲しいブラック企業は、外部から
知恵を付けられては困るのです。



カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
ではやられました。全国規模のB社でさえ
人を捕縛する術に長けていた。



根詰めて、自分をとことん犠牲にしても
報われるご時世ではありません。



体力や気力、経済力や頼れる人間関係など
個人の持つ資源、いわゆる「溜め」を枯渇
させるような仕事は、搾取以外の何物でもない。



以前僕は転職は「溜め」を取り戻すのが目的、
と言いました。それだけ大切なものであり、
今の日本人が失ってきたものなのです。



小さくても別の生き方の実験を続ける、
「溜め」こそが最も重要と見ます。



転職の際にはワークライフバランスが
注目されますが、将来起業などの目的
があればともかく、粉骨砕身よろしく
御身を捧げるのはいかがなものか。



それなら緩く働き、別の生き方も模索する
方が、労働者の幸せに結びつくのではないか。
なんて考えるようになったのです。



しかしこれでは、国際競争に負け日本が
衰退してしまうと言う人がいるでしょう。



「日本人は頑張って頑張って来たけれども、
豊かになれず経済も悪くなった。頑張って
悪くなるのと遊んで悪くなるのとどっちが
いいですか」



上記は竹村健一さんが、著書「負のGNP」で
記した自身の講演会での一コマです。20年
ほど前に読んだ本でしたが慧眼でした。

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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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