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2012年06月12日

観劇 「コリオネイナス」地点

夏のロンドンオリンピックを盛り上げんと 
世界37カ国 37言語でシェークスピア劇の上演が行われておりました 



日本からは三浦基率いる京都の劇団「地点」が参加しておりまして 観て参りました

劇団のHPによりますと 代表三浦基氏(1973-)桐朋学園芸術短期大学演劇科・専攻

科卒業。青年団入団(1966)、演出部所属。1999年より2年間、文化庁派遣芸術家在外

研修員としてパリへ(1999-2001)。帰国後、「地点」の活動を本格化。2005年、京都へ

拠点を移す とあります 

日本におりました折には拝見しませんでしたが お名前は演劇関係ニュースレター等で

見た覚えがあります 内外で賞も取られ 今後の活躍が大いに期待される若手演劇人

のお一人とお見受けしました



さて その舞台でありますが のっけから その 台詞廻し 身体使い に古の鈴木忠

志 太田省吾の演劇術を思い起こし懐かしくありました 

地点のHPにありますが 現代日本語 と題したウォークショップをやっておいでなので

すね 俳優が語る台詞 を 現代日本語 と呼ぶ新たな概念を基に解き明かし それを

どう発話することで 演劇として成り立たせるのか と試行錯誤の容を見ることができま

す 俳優たちは 摩訶不思議な 不自然な台詞回し(わたくしにはそう聞こえました)を

いたしておりますが その必然を観客は理解する以前に終幕となってしまいました 

今だに何故 あんな風に台詞が語られねばならないのか? 不明のままであります

が。。。。 もう一つ特筆すべき 劇中音楽のアレンジ 事に微妙な音使いは  とても

上手いのです この劇中音と台詞とを 音 として捉えれば あの台詞廻しに 舞台演

劇に於ける間との取り組みとして理解可能のような気が致します 

シュタイナーの言語造形を勉強しております者には 地点の創り上げようとしている演

劇に含まれる 音としての台詞廻し 現代日本語論 には興味を覚えました


次に身体使いですが 日本人の身体あっての身の裁き方 と申しましょうか 俳優さん

方が日常の身体訓練に どういった手法を取ってお出でかは HPにも案内がなく 計り

かねますが 西洋人のそれと大きく違うのです やはり日本人は中心が低い 更に

手足が短い分 一回の動きで空間を満たす面積が小さい が その小ささが とても

独特で面白い のです ところで 俳優は台詞を発する際もちろん体現も伴うのです

が音としての発話と 身体の関係は どうなっておるのでありましょう? 
 
シュタイナーの言語造形では オイリュトミーがそうですが 音に特定のジェスチャーを

伴います また発話とは聴く事 なのですが その辺りは 現代日本語論でどう

認識されているのでしょうか? 興味は尽きません 


37カ国の言語で上演された シェークスピアの全てを観るには ロンドンは遠すぎ 

貴重な機会を逃したようで残念でなりませんが しかし 日本語一つみても 

これ程に ユニークなシェークスピアが創造されるわけでして 

言語 民族は 偉大な文化遺産だと思いました



とたのしい演劇の日々 

2012年06月03日

神秘劇2 ドッペルベンガーと台詞

覚えている筈なのに 台詞がどうも出てこない といった体験をする事がありますが 

今回 神秘劇2 魂の試練  ヨハネスのドッペルベンガーの台詞に 同様の事が起

こっております

ドッペルベンガーとは ヨハネスがマリアに対する愛を純粋に精神的なものであると 

自分自身に信じ込ませ それが故の 意識下に強く押さえ込まれた肉体的欲求の申し

子でありまして  ルシファーも働き 当人の前に姿を顕にし 立ちはだかるのでありま

す そしてその姿形に至りましては なんともおぞましい性欲の化け物なのでありま

す これを演じます折 意識はわたくしの下半身に起くのでありますが そうしますと 頭

が空っぽになる と云いましょうか 性欲の化け物を下半身に創り上げ 維持しつつ演

技を進行させながら 台詞を喋ろうと頭に置かれた意識が入りますと 性欲の化け物を

身体から一瞬見失う 性欲の化け物に意識を集中しますと 台詞は何も出てこない と

いう面白い 現象がでております おそらく これは 俳優の身体の中で キャラクター

と台詞が未だ共存し得ていない という事なのではないでしょうか 

台本 シュタイナーの神秘劇関係書 舞台 映画 絵画 そして日常生活 から キャラ

クターのイメージは創られて行きますが 同時に 録音された台詞を聞いておりますと

俳優の内面 とくに丹田の辺りに イメージが それははっきりとした容姿は持てません

が もやのような物のうごめき 或いは色 音 匂い等としても キャラクターのイメージ

は創られてゆみます そして ステッピングで台詞を俳優の身体に入れる作業によっ

て 丹田へと台詞を安定させ 創造と表現の泉は湧き上がるのであります    

そこで 今回このキャラクターと未だ共存し得ていない台詞を落ち着かせる試みの一つ

として 台詞を日本語に訳してみようと思いたちました


こちらは Alexsander Gifford による英語版です

Maria, O Maria, queen of fire!
Sweet fever of the mind, the bad desire.
Legs, breasts, the flesh undressed,
Lips, limbs, the bodies pressed.

Maria, O Maria, rose of bliss!
The crimson smoke, lips opening to kiss.
Hot need, the hungry touch,
Blood, tongues, the naked clutch.


マリア 嗚呼 マリア、炎の女神
甘美に胸せまり みだらを求め
脚 胸 身も顕にし
口 四肢 身体は焦がれる

マリア 嗚呼 マリア 薫香に歓喜す
紅の吐息 唇はキスを欲し
激しい欲求 飢えた衝動
血 舌 無垢にしてい抱き合う




と意訳してみましたが 英語のニュアンスを日本語に置き換えるのは ホントに難しゅう

ございます 日本語に置き換えますと 日本語の持つイメージが思い浮かんでまいりま

す。。。マリアはまるで十二単を纏う平安の貴婦人の様子ですし そうなりますと 俳優

の身体表現も微妙に変化いたしますから ホントに翻訳は難しい事と思います が 

何かしら 俳優の気づかぬ処で助けになっているやもしれません ステッピングと聴く事

を更に繰り返し繰り返し 次回の稽古に望みましょう


と たのしい演劇の日々
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