新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2012年07月29日
人智学演劇団公演 「宝島」
人智学派演劇人の皆さんにより構成される 演劇集団 しかも その実績により政府
補助金も受け 地域で活発に演劇公演を続けております The Gloucester Theatre
Company はこの夏 歴史の古い港町グロスター 赤レンガの倉庫が建ち並ぶ
港エリアに設えられたモダンなショッピングセンター内に 特設劇場を設け 「宝島」を
公演いたします
シュタイナーと言えば キャンプヒル運動 バイオダイナミクス そして 教育 は
こちら英国でも活発ですが 芸術方面は寂しいばかり そんな中にあって メジャーな
商業施設に躍り出ると言いますのは 大変な功績かと思われます
これも若手人智学派演劇人 Adrian Locher と Alexander Gifford お二方の時代に
叶った演劇センス 興行主に必要なビジネス感覚 そして 何よりも 長年演劇に
関わり続けた情熱によるものでしょう
「Treasure Island」はRobert Louis Stevensonの冒険児童小説 それを
Phil Willmottがよりエンターテインを強調し書きおろした台本です
片足の海賊ジョン シルバーの悪巧みにも屈せず 主人公ジムの冒険と成長の物語は
原本の侭ですが トレローニーとリブシーは女性 15人の海賊も半数は女性 その
一人がオリエンタルであり 首を切り落とすのが大得意な女海賊 それを
わたくしが演じます
家族向けショーは初めての体験でありまして その見世物興行的演出形式には多少
戸惑いも覚えます また 海賊たちの崩れた英語 と 雪崩のような早口会話に
アンサンブルの一人として割り込むのには いささか苦労しておりますが
泣く子も黙る女海賊 刀の代わりに 中国武術で使われます 赤い扇を用い
大暴れしております
ところで 劇中 日本語を二言発しますが その日本語の選別に際し
言葉の意味ではなく発音された音の印象が要なのだと知りました
英語の意味に合う日本語を持って参りましても
それが母音や子音の柔らかい音(と英語母国語の方にはそう聞こえる)
で始まりますと 女傑の雰囲気に添わないのだそうです
しかし 前後の台詞の意味に合わない日本語を発話しますのは
苦難な技でありますから
出来るだけ意味も添い しかも響きの強い単語を探し出し
英語を母国語とする他の俳優さんに聞いて頂いて決めました
日本語は表記と表音の二つから成り立って居り 文章表現の多くは表記に頼ります
シュタイナーが何故あれ程 音に拘りを置いたのか
言語文化の違いにつくづく思い至りました
「宝島」の稽古が朝9時から夕方5時まで 毎日続きましたから
ブログの方がお留守になってしまいましたが 来週末より公演もはじまれば
随時その様子なども 人智学演劇の立場から ご報告できればと思っております
もちろん シュタイナーの神秘劇2の練習も続行中でありまして
ヨハネスのドッペルゲンガーの台詞もやっと入り いよいよ役づくりも本番です
と たのしい演劇の日々
補助金も受け 地域で活発に演劇公演を続けております The Gloucester Theatre
Company はこの夏 歴史の古い港町グロスター 赤レンガの倉庫が建ち並ぶ
港エリアに設えられたモダンなショッピングセンター内に 特設劇場を設け 「宝島」を
公演いたします
写真公演のチラシ
シュタイナーと言えば キャンプヒル運動 バイオダイナミクス そして 教育 は
こちら英国でも活発ですが 芸術方面は寂しいばかり そんな中にあって メジャーな
商業施設に躍り出ると言いますのは 大変な功績かと思われます
これも若手人智学派演劇人 Adrian Locher と Alexander Gifford お二方の時代に
叶った演劇センス 興行主に必要なビジネス感覚 そして 何よりも 長年演劇に
関わり続けた情熱によるものでしょう
「Treasure Island」はRobert Louis Stevensonの冒険児童小説 それを
Phil Willmottがよりエンターテインを強調し書きおろした台本です
片足の海賊ジョン シルバーの悪巧みにも屈せず 主人公ジムの冒険と成長の物語は
原本の侭ですが トレローニーとリブシーは女性 15人の海賊も半数は女性 その
一人がオリエンタルであり 首を切り落とすのが大得意な女海賊 それを
わたくしが演じます
家族向けショーは初めての体験でありまして その見世物興行的演出形式には多少
戸惑いも覚えます また 海賊たちの崩れた英語 と 雪崩のような早口会話に
アンサンブルの一人として割り込むのには いささか苦労しておりますが
泣く子も黙る女海賊 刀の代わりに 中国武術で使われます 赤い扇を用い
大暴れしております
ところで 劇中 日本語を二言発しますが その日本語の選別に際し
言葉の意味ではなく発音された音の印象が要なのだと知りました
英語の意味に合う日本語を持って参りましても
それが母音や子音の柔らかい音(と英語母国語の方にはそう聞こえる)
で始まりますと 女傑の雰囲気に添わないのだそうです
しかし 前後の台詞の意味に合わない日本語を発話しますのは
苦難な技でありますから
出来るだけ意味も添い しかも響きの強い単語を探し出し
英語を母国語とする他の俳優さんに聞いて頂いて決めました
日本語は表記と表音の二つから成り立って居り 文章表現の多くは表記に頼ります
シュタイナーが何故あれ程 音に拘りを置いたのか
言語文化の違いにつくづく思い至りました
「宝島」の稽古が朝9時から夕方5時まで 毎日続きましたから
ブログの方がお留守になってしまいましたが 来週末より公演もはじまれば
随時その様子なども 人智学演劇の立場から ご報告できればと思っております
写真グロスター港
もちろん シュタイナーの神秘劇2の練習も続行中でありまして
ヨハネスのドッペルゲンガーの台詞もやっと入り いよいよ役づくりも本番です
と たのしい演劇の日々