アフィリエイト広告を利用しています

2024年12月12日

鷹狩りのお勉強に行ってきました(さいたま市)

埼玉県立歴史と民俗の博物館で開催されていた特別展「鷹のおでまし ―鷹狩の美術―」を見学してきました。
<特別展>
Special-Exhibition-Takanoodemashi-Image.JPG
鷹のおでまし ―鷹狩の美術―

当ブログでも「鷹狩り」という言葉を頻繁に使っていますが、実は漠然としたイメージだけで、それについて深掘りしたことはありません。特別展にお邪魔したくらいで全て分かったとはいいませんが、ほんの少しだけ知識が深まったような気がします。

鷹狩りは鷹を使う狩猟。飼いならした鷹を野山に放ち、獲物を捕らえます。ただ、鷹を所有し続けるには手間もおカネも必要です。鷹狩りそのもので暮らしを成り立たせている人は別として、道楽でやれる人は、ほんの一握りの権力者に限られます。

<館内>
Takanoodemashi-Japanese-Painting.JPG
Takanoodemashi-Folding-Screen.JPG
展示物の大半は撮影不可ですが、撮影可のエリアもありました

展示されている絵画の大半は、鷹が権力の象徴であることを背景として描かれています。実話を描いたものからメッセージが込められているものまで、表現はそれぞれ異なります。美術品としての評価は私にはできませんが、鷹や鷹狩を通じて垣間見える歴史は、大変興味深いものでした。

<鷹>
Museum-Exhibit-Hawk.JPG
ひとくちに鷹といっても種類はたくさんあります。タカ科のうちイヌワシやオオタカ、そしてハヤブサ科のハヤブサなどが鷹狩りに利用されたようです。なんて知ったかぶりも恥ずかしいので正直に言うと、ハヤブサもタカ科と思っていました。というか、猛禽類は全て鷹の仲間というイメージです。

ちなみに、鷹狩りに関する日本最古の記録は『日本書紀』に記された仁徳天皇時代のものとのことです(355年)。その時の鷹を調教したのは百済の帰化人ですので、鷹狩りそのものは大陸から伝わったものです。朝廷・貴族の鷹狩りは、日本風に発展し、やがて武士にとっての権威の象徴となりました。


---------■ 参考画像 ■---------
<太田道灌像>
doukan-equestrian-statue.JPG
[日暮里駅前広場]
道灌が颯爽と馬で駆け抜ける銅像。戦ではなく鷹狩りの最中です。

<徳川家康像>
Falconer-Ieyasu-Statue.JPG
[駿府城本丸跡]
左手に鷹を載せる徳川家康像。まさに鷹は権威の象徴です


武士の世の中も環境はめまぐるしく変わるので、鷹狩りが持つ意味も、それぞれの時代で異なるのかもしれませんね。

<歴史と民俗の博物館>
X-Isuke-241101-Special-Exhibition.jpg
とても有意義な時間を過ごさせて頂きました。

■特別展
鷹のおでまし ―鷹狩の美術―

2024年10月12日〜11月24日(終了)

■訪問:
埼玉県立歴史と民俗の博物館

[埼玉県さいたま市大宮区高鼻町]


お城巡りランキング

■参考
・埼玉県立歴史と民俗の博物館
(特別展説明文)
・Wikipedia:2024/12/12
タグ:埼玉
posted by Isuke at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | その他
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12809046
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
記事ランキング
[アクセスランキング]
  1. 1. 上杉謙信の軍旗 毘沙門天と懸かり乱れ龍
  2. 2. 高岡城のなごり
  3. 3. 刑場近くの橋のなごり 泪橋と思川
  4. 4. 忠臣蔵名シーンの舞台となった坂道(南部坂 雪の別れ)
  5. 5. 高遠城のなごり
  6. 6. 縁切橋跡(行田市) 城主と妻の悲話が伝わる橋
  7. 7. 関東の連れ小便・政宗白装束の舞台 (石垣山城)
  8. 8. 街の中の土塁跡 山形城三ノ丸のなごり
  9. 9. 内匠頭御預かりの田村家のルーツ(田村右京太夫屋敷跡)
  10. 10. 高天神城のなごり
  11. 11. 真田の城 上州沼田城
  12. 12. 金沢城のなごり
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
Isukeさんの画像
Isuke
もともとは無趣味の仕事人間。土日は家でゴロゴロ。本ブログは、そんな男が急に城跡巡りに目覚め、てくてくと歩き始めた記録です。
プロフィール
X (Twitter) Twitter-Isuke.JPG Isuke@shirononagori
最新記事

お城巡りランキングに参加中 [参加させて頂いた雑誌]

アクティブライフ・シリーズ009 クルマで行く 山城さんぽ 100【電子書籍】[ 交通タイムス社 ]

[当サイトお勧め本]

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫(日本)) [ 童門 冬二 ]


感想(39件)