アフィリエイト広告を利用しています

2023年10月17日

豪姫ゆかりの地(金沢市)豪姫住居遺址

金沢市の黒門前緑地で豪姫に関する説明板を目にしました。

<豪姫住居遺址説明板>
Go-HIme-residence.JPG
ここはあの豪姫の屋敷跡なのかぁ

詳細が記されていますので、以下に転記させて頂きます。
『Go-Hime was the fourth daugther of Maeda …』

はい
ちょっと撮影に失敗してしまいました。転記も和訳も厳しいので、いつも通り奥の日本語版にします。

『豪姫は一五七四年(天正二)、加賀藩藩祖・前田利家とお松の方との四女として誕生したが、豊臣秀吉の養女となった。後に岡山城主・宇喜多秀家に嫁ぎ、備前の方と称される。
 一六〇〇年(慶長五)、関ヶ原の合戦に敗れた秀家は徳川家康により八丈島に流され、豪姫は金沢に帰る。三代藩主利常より粧田千五百石を与えられ、この辺りで居住したと文献は伝えている。
 一六三四年(寛永十一)五月二十三日、豪姫はこの地で六十年の生涯を閉じた。豪姫の人生の半分は両親ゆかりの金沢で過ごしたといってよい。』


前田家で生まれ、豊臣家の養女となり、宇喜多家に嫁いだ。凄い経歴です。

秀吉や正室の寧々に寵愛された豪姫と、秀吉から信頼され、豊臣政権下で五大老まで務めた57万石を領する岡山城主・宇喜多秀家という夫婦。こういう言い方もなんですが、当時のセレブ同士の結婚です。何ごと無ければ、日本史素人の私の記憶に残ることもなかったかもしれません。

何ごと無ければ…

ご存じの通り、関ヶ原の戦いにおいて、宇喜多秀家の率いる軍勢は西軍の主力でした。活躍するものの東軍の勝利。宇喜多氏は身分を剥奪され所領も没収となりました。説明文にもある通り秀家は徳川家康により八丈島に流され、豪姫は金沢に帰ることになりました。藩主となっていた弟・前田利常から支援を受けて、この辺りで居住したようです。

豪姫にしてみれば、夫だけでなく、授かった子供まで島流しとなったわけです。当時の八丈島は、食糧をはじめ物資が不足していました。豪姫の必死の働きかけもあり、幕府の許可を得て、加賀前田家は島に流された宇喜多家への支援を始めました。その支援は豪姫なきあとも、そして秀家亡き後も続き、なんと江戸時代が終わるまで継続しました。別な見かたをすれば、徳川幕府が宇喜多家を許すことはありませんでした。

やがて明治政府から罪を許され、宇喜多秀家の子孫は八丈島から、下屋敷のあった東京の板橋へ移ったそうです。そうとう先の話となりましたが、豪姫の願いが叶ったということですね。

<黒門前緑地>
kanazawa-kuromon-Ryokuchi.JPG
豪姫は八丈島へ渡る機会に恵まれることもないまま、この地で亡くなりました(1634年)


■訪問:豪姫の屋敷跡
(黒門前緑地)
[石川県金沢市丸の内]5-16


お城巡りランキング

-----------( 追 記 )-----------

■黒門前緑地について■
kanazawa-kuromonryokuchi.JPG
この緑地は金沢地方検察庁検事正官舎の敷地を整備したもので、かつての官舎の一部、そしてアドレナリンの発見などで世界的に知られる化学者・高峰譲吉博士の家屋が移築され、日本庭園風の公園となっています。豪姫が暮らした屋敷は残されていませんが、敷地内は建物も含めて自由に見学できます。


■参考及び出典
・現地説明板(金沢市)
「豪姫住居遺址」
・金沢市HP
「金沢市の紹介」
>施設案内> 黒門前緑地

https://www4.city.kanazawa.lg.jp/soshikikarasagasu/midoritohananoka/gyomuannai/4/1/6346.html
タグ:石川
posted by Isuke at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ゆかりの地
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12262434
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
記事ランキング
[アクセスランキング]
  1. 1. 上杉謙信の軍旗 毘沙門天と懸かり乱れ龍
  2. 2. 真田の城 上州沼田城
  3. 3. 刑場近くの橋のなごり 泪橋と思川
  4. 4. 高遠城のなごり
  5. 5. 関東の連れ小便・政宗白装束の舞台 (石垣山城)
  6. 6. 矢之門から帯曲輪へ(白河市)小峰城
  7. 7. 小峯御鐘ノ台大堀切のなごり(小田原城)
  8. 8. 火の玉不動 大宮宿の水路と刑場のなごり
  9. 9. 金沢城のなごり
  10. 10. 大石内蔵助 終焉の地 細川家下屋敷跡
  11. 11. 暗渠と城跡34 渋取川と蓮上院土塁(小田原市)
  12. 12. 高天神城のなごり
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
Isukeさんの画像
Isuke
もともとは無趣味の仕事人間。土日は家でゴロゴロ。本ブログは、そんな男が急に城跡巡りに目覚め、てくてくと歩き始めた記録です。
プロフィール
X (Twitter) Twitter-Isuke.JPG Isuke@shirononagori
最新記事

お城巡りランキングに参加中 [参加させて頂いた雑誌]

アクティブライフ・シリーズ009 クルマで行く 山城さんぽ 100【電子書籍】[ 交通タイムス社 ]

[当サイトお勧め本]

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫(日本)) [ 童門 冬二 ]


感想(39件)