<水判土館跡>みずはた
周辺と比較して高台となっている寺院付近が、かつての館跡と推定されています
<慈眼寺>じげんじ
創建は天長3年(826)という歴史ある寺院です
<袋橋>
橋を渡った先が館跡と思われる慈眼寺。低地に突き出た台地の南端に位置しています。
<新川>
館跡をかすめるように流れる川。整備され新川と呼ばれていますが、大むかしの入間川の流路と一致します。すぐ近くで鴨川と合流しますので、館跡は二つの川と密接な関係にあったと思われます
さて
実は誰が館を構えていたのか、はっきりしていません。ただ、新編武蔵風土記稿による慈眼寺の縁起には『元城壘のありし所』(もともと城塁のあったところ)と記されています。いまでは遺構は確認できませんが、現地を実際に訪ねてみると、かつてはあったであろう地の利を実感することができます。
<堀の内橋>
こんな橋と出会いました。『堀の内』は地名にもなっています。いかにも、むかし何らかの拠点があったような雰囲気が漂います
<二つの川の合流地点>
こちらは鴨川と新川の合流地点です。いまでこそ川沿いが整備されていますが、むかしは堤防もなく、低湿地が広がっていたのでしょう。そんな平地に面した台地の隅に、地元の有力者が館を築いた。歴史の詳細は不明ながらそう思えたので、満足な訪問となりました。
■訪問:水判土館
[埼玉県さいたま市西区水判土]462
■参考及び出典■
・猫の足あと
慈眼寺 さいたま市西区水判土にある天台宗寺院
https://tesshow.jp/saitama/saitama/temple_nisi_jigan.html
(新編武蔵風土記稿による慈眼寺の縁起)
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