今回は鎌倉幕府の有力御家人・足立遠元の館跡とされる場所を訪ねました。
<六部堂>ろくぶどう
さいたま市西区植田谷本の六部堂です。足立遠元の館はこの付近にあったのではないかと推定されています。
<六部堂説明板>
江戸時代後期、川に石橋を掛けた行者・小平次に感謝した村人が、その徳を後世に伝えるべくお堂を建てたことにはじまります。
堂内には石橋供養塔
橋に使われていたと思われる石材
<藤橋>ふじはし
いまは鉄筋の立派な橋で川を渡ることができますが、むかしは難儀なことだったわけですね。説明板によれば『この付近には鴨川に架かる橋がなく、土地の人々は川の両岸に生える藤蔓を編んだつり橋を伝って往来していました。』とのこと。藤橋の名の由来ですね
<鴨川>かもがわ
現在の川の様子
■足立遠元■ あだちとおもと
足立遠元は武蔵国足立郡の豪族で、畠山重忠らともに源頼朝の鎌倉幕府創設に貢献しました。いわゆる「十三人の合議制」のひとりです。どこを拠点としていたかについては不明な点も多く、さいたま市の他に桶川市にも候補地があります。
六部堂の西側一帯が館跡の候補地とされていますが、そのなごりはありません。六部堂の手前の道路はかつての鎌倉街道です。現地で納得できるのはそれくらいですかね
その鎌倉街道を東へ
先ほどの「藤橋」を渡ってすぐのところでこんな光景と出会いました
<台耕地稲荷塚古墳>だいこうちいなりづか
[大宮区三橋]4-985
川沿いなので水塚?かと思いましたが古墳でした。さいたま市の史跡となっている円墳で、塚の上には稲荷神社が鎮座しています。この敷地内に、とてもわかりやすい説明板が設置されていました。
<歴史散歩コース 三橋・植田>
これを見てから散策すればよかった。あまり予習しないでやってきたので目から鱗でした。
<説明板拡大>
『鎌倉武士 足立遠元館跡はこの辺り』と記されています。やはり六部堂の付近一帯は館跡の有力な候補地ということのようです
ということで
ざっくりではありますが、御家人・足立遠元の館跡付近を歩けたことで満足しました。
■訪問:足立遠元館
(六部堂)
[埼玉県さいたま市西区植田谷本]
■参考及び出典
・Wikipedia:2022/4/16
・六部堂説明板
(行者小平次事蹟顕彰保存会
さいたま市教育委員会)
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